『けものフレンズ』図鑑!「アルパカ・スリ」編238 Pt.

TVアニメ『けものフレンズ』に登場するキャラクターをご紹介。今回ピックアップするのは、クジラ偶蹄目ラクダ科ビクーニャ属アルパカの「アルパカ・スリ」。生物学上の「アルパカ」も紹介しながら、彼女の生態をご紹介していこう。

毛を刈り取る為に品種改良された家畜。主に体毛の動物繊維が様々な衣類に利用されているが、古代インカ帝国では医薬用や宗教の儀式にも用いられていた。口の中は上の門歯が無い代わりに硬化した皮膚があり、下にある大きな歯の間に草を挟み千切って食べる。食べた草は一度胃の中で部分的に消化された後、再び口に戻り咀嚼され、また胃に戻って消化される。また、「アルパカ」は他の動物のように鋭い牙や爪などの攻撃手段を持たない故か、身を守る手段として唾液を吐きかける習性があるが、その中には未消化状態の摂取物も含まれている為、とても強烈な臭いを放つとされている。唾を吐く行為の前には、唇を捲り上げて歯を見せるという威嚇の表情を見せるので、そうした状態を見た場合はすぐに傍を離れた方が良いだろう。ちなみに、「アルパカ」の毛の種類は2つに分けられる。ややドレットヘアのようにツイストしているがさらさらとした毛質の「スリ」と、ふわふわもこもこの毛質をした「ワカイヤ」。一般的に広く知られている「ワカイヤ」に比べ、「スリ」は神経質な個体が多く繁殖が難しいとされており、希少種である分「スリ」の毛でできた製品は「ワカイヤ」よりも高級品となっている。

ある山の山頂にて「ジャパリカフェ」を開いている「アルパカ」のフレンズ。どこか田舎のおばあちゃんを思わせるような独特な訛りのある話し方をしており、のんびりゆったりとした雰囲気がとても印象的な女の子。しかし、何かストレスを感じたりすると唾を吐く習性があり、来店した「かばん」達が客ではないと知るや否や、「お客さんじゃないのかぁ……」とがっかりした後「ペッ!」と唾を吐いていた。麓で色んなフレンズに宣伝したにも関わらずカフェに全く客が来ないのは、高山の山頂という非常に分かり難いかつ通い辛い場所の所為であるのだろうが、良く考えれば分かるそれらの原因に関して、「トキ」に指摘されるまで全く気が付いていなかった模様。