銃とカタナの華麗なる共演！和洋折衷アクション漫画オススメ５選71 Pt.

本作に登場する銃は、超人「サムライガン」たちが使う連発銃。サムライガンは、黒い仮面と鉄兜で顔を覆い、最新式の連発銃で人知れず悪を裁いていく。庶民からは義賊と呼ばれている彼らの正体は、「評議会」と呼ばれる裏の組織が養成した工作員だ。作中では「一号丸」「二号丸」といったようにコードネーム代わりの番号で呼ばれ、幼い頃から徹底的に叩き込まれた戦闘技術で、常人を圧倒する。そして本作の舞台は架空の時代とはいえ江戸幕末期であり、一般的な武装として刀も登場する。刀が未だ主力の時代に、誰も見たことがない銃の力で暗躍する戦士たちの生き様を描く作品だ。

本作に登場する代表的な刀は、主人公格である島津豊久が扱う身の丈ほどある太刀。豊久はその刀を軽々と扱い、敵の首は容赦なく刎ねていく。戦乱の真っただ中にある異世界においても刀を作り上げた技術は驚異的なようで、異世界のドワーフたちが修復しようとした際、その構造に驚く姿が描かれている。一方の銃は、豊久と同じく異世界にやってきた織田信長が作り出し、ドワーフたちの手によって量産した火縄銃だ。信長はこの新兵器と、異世界初の火縄銃兵を用いて、剣と鎧の戦争に革命を起こしていく。本作は他にもワイルドバンチ強盗団が持っていた拳銃やガトリング砲、航空母艦「飛龍」に残されていた突撃銃など、ファンタジー世界にはそぐわない近代兵器が続々登場する。

西部劇風SFガンアクションである本作には、多彩な銃が登場する。主人公のヴァッシュが扱う銃は、独特の形状をした銀色の大型リボルバー。また左手の義手にはマシンガンも仕込んでいる。ヴァッシュ以外にも様々な銃の使い手が登場し、変形機構を持つ巨大な十字架型の重火器「パニッシャー」や、巨大な楔をほぼ無限に打ち出す「ネイルガン」など、超兵器が盛りだくさんだ。一方の刀は、ヴァッシュと相対する集団「GUNG-HO-GUNS」 に所属するサムライ「雷泥・ザ・ブレード」と、その愛刀「ムラマサ」が印象的。特殊な球状ローラースケートを用い、驚異的な速度で地を滑る雷泥・ザ・ブレードは、我流剣法「次元斬一刀流」を振るいヴァッシュに襲いかかるのだ。

本作はこだわりのある銃器描写が特徴で、各キャラクターがその個性に合わせてカスタマイズされた銃を使用する。最も良く登場するのは、ヒロインのレヴィが「ソード・カトラス」と名付け愛用する二丁の「ベレッタM92FS Inox」だ。様々な銃火器を使いこなすレヴィだが、「二丁拳銃（トゥーハンド）」の異名を持つレヴィにとって最も代表的な武器はこの拳銃で、バレルとスライドを延長し、象牙製のグリップにはドクロとカトラスのモチーフを埋め込むなど専用のカスタムを施している。また本作に登場する武器のほとんどは銃火器だが、日本を舞台としたエピソードでは「人斬り銀次」と呼ばれるヤクザが振るう白鞘の日本刀が登場。銀次は弾丸を切り落とすほどの超人的な剣の達人で、レヴィと互角以上の戦いを繰り広げた。

本作にはさまざまな未来のアイテム「ひみつ道具」が登場するが、その中には刀や銃の形をしたものも存在する。一見おもちゃの刀のように見える「名刀 電光丸」は、コンピューターを内蔵したハイテク武器。持ち手の人間を自動的に動かすため、所持しているだけで相手がどんな達人でも勝利することができる。原作ではドラえもんが若き日の宮本武蔵に渡したことで、後の宮本武蔵伝説を作り上げた要因となっている。一方、銃型のひみつ道具は「空気銃」や「ショックガン」など様々なものが存在するが、特筆すべきは主人公であるのび太の腕前だ。普段は何をやっても人並み以下ののび太だが、実は生まれてくる時代を間違えたと言われるほどの銃の名手であり、その腕前はほぼ百発百中。原作のとあるエピソードでは、アメリカ開拓時代のアウトローがはびこる街を銃一つで制圧したこともある。