『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は、ガンダムシリーズのOVA作品で、1989年にVHSとレーザーディスク、1999年にDVDが発売された。前作まで、ガンダムシリーズの監督は富野由悠季だったが、本作は、彼以外の監督した初の作品である。また、ガンダムシリーズの中で、初めてのOVA作品でもある。
ガンダムシリーズの中では、主人公が非戦闘員の小学生である『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は、異色の作品と言える。また、本作は、モビルスーツなどの戦闘シーンが少ない代わりに、人間ドラマに重点が置かれているという点でも興味深い。
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は、ガンダムシリーズのOVA作品で、1989年にVHSとレーザーディスク、1999年にDVDが発売された。前作まで、ガンダムシリーズの監督は富野由悠季だったが、本作は、彼以外の監督した初の作品である。また、ガンダムシリーズの中で、初めてのOVA作品でもある。
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本作では、監督の思惑からモビルスーツをはじめとした機械兵器類の戦闘シーンは少なく、その代わりに人間ドラマに主眼が置かれている。そういった関係で、本作の主役機、新型ガンダム「RX-78 NT-1 アレックス」の出番も少ないものの、出番が比較的多い第4巻と第6巻は、他巻以上の販売実績を記録した。そのため、次回作のOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』は、ガンダムが多く登場する作品となった。
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U.C.0079年末期、地球連邦軍とジオン公国軍の間では熾烈な戦いが繰り広げられていた。ニュータイプ専用MSである「ガンダムNT-1アレックス」に乗る女性テストパイロット・クリスと、アレックスの敵であるジオン軍の青年パイロット・バーニィは、惹かれあいながらも、互いの素性を知らぬままに戦場で相まみえる。また、2人を知る少年・アルは、その戦いを目撃することとなるのである。
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戦闘員ではない小学生が主人公であるという意味でも、本作は異色の作品となった。主人公のアルを演じたのは浪川大輔だが、彼は1989年当時12歳で、ガンダムシリーズの主人公を演じた声優の中で最年少である。前作までのガンダムシリーズでは、ニュータイプに主眼を置いたストーリー展開であったものの、本作では、一般人を主役として、「サイド6」という中立地帯における局地戦での物語が繰り広げられる。シリーズ中異彩を放つ作品を求めているなら、本作を是非チェックしてもらいたいところだ。
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本作に登場するMSは、『機動戦士ガンダム』に登場してきた一部のMSを今風にリデザインしたものである。つまり、作中に登場する「ズゴックE」と『機動戦士ガンダム』に登場する「ズゴック」は同一の機体ということだ。だが、この設定ではプラモデルなどの商品展開の都合上により混乱を招く恐れがあったため、「統合整備計画」と呼ばれる設定が付け加えられたことにより、後期生産型や最終生産型などといった形式に変更された。「統合整備計画」とは「マ・クベ」が提唱した計画であり、当時のMS開発において、各会社どころか同じ会社の部門ごとでもMSの規格がバラバラであったことから、統合性を上げることで、生産性、整備性を上げることを目的とした計画である。部品、パーツ、武器、コックピットの操縦性などを統一することで、整備だけでなく、訓練兵でも容易に扱えるように操作性の向上も目指していた。だが、本企画が実施されたのは戦争後期になり、この企画が実施されたMSはかなり少ないものであった。
本作品に登場するMSは「出渕裕」が手掛けている。「ブチ穴」とは「出渕裕」がよく使用する複数個の規則正しく空いている穴のデザインの俗称である。これは、本作品の他にも『機動警察パトレイバー』の「イングラム」や、『攻殻機動隊』の「タチコマ」などにも見られるもので、とてもカッコイイものであるが、特に意味はないそうだ。
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