己の命をかけて日記を奪い合う『未来日記』268 Pt.

気弱で友達も少ない中学2年生の天野雪輝は、度々時空王デウス・エクス・マキナと小間使いのムルムルとの話の妄想を携帯電話に書き記していた。
そんなある日、自分がまだ体験したことがない未来の出来事が書かれるようになり、妄想でしかなかったデウスの神の座をめぐる戦いへと巻き込まれていく。

2011年にアニメ化もされた。
月刊少年エースにて連載、コミックは本編全12巻、外伝全3巻が発売されている。（完結）

神の座・時空の王の座になりうるであろう12人の物が選ばれる。
一人ひとり未来日記という携帯電話を所持している。
未来日記が破壊されることにより、所有者の未来が破壊されるのと同じことを意味し、消滅する。
その際、画面上にDEAD　ANDと表示され、死ぬ時間や死に方も記載され、回避するのは困難となる。
そして、最後の一人となった時、神としてデウスの後継者となるのだ。

　この作品の主人公。
　所持している未来日記は無差別日記で、自分を中心とした周りの未来を無別に予知できる。
　元々さびしがり屋で、傷つくことを恐れるあまり、傍観者として生きる少年。

　この作品のヒロインであり、雪輝日記という未来日記所有者の一人。
　雪輝とはクラスメイトですが、実は雪輝のことが好きで異常なまでの愛情を注いでいる。
　彼女は1順目の世界の由乃で、その世界神となったのだが、雪輝を生き返らせるために、2順目の世界に行き、この世界の由乃を殺して由乃に代わった。

　新興宗教団体「お目方教」の教祖を務めている巫女。
　千里眼日記の未来日記を所持し世界を滅ぼすために神の座を狙う。
　御目方様として崇められているが、教祖の両親が亡くなって以来信者から凌辱を受けている。

この作品の第二の主人公。
　所持している未来日記は逃亡日記。
　幼い頃両親と中東を旅行中に宗教紛争に巻き込まれ、両親を殺されたことにより神を憎み宗教に関連する施設や人々をテロ行為で殺していく。
　その為、国際的なテロリストとして指名手配されている。

　　　時間と空間の神として、今回のゲームの発案者。
　　　己の寿命が残り少なく崩壊しかけている。
　　　3順目の世界では、ゲームを行わず、2順目で神となった雪輝に後を任せる。

この作品は未来日記所有者の闇や夢などいろいろな思いが交差して描かれている作品だ。
それでいて身近に感じる部分も多く共感を得ることも多いだろう。
自分や周りの人の未来を知るというのがどういうことなのか、幸せなのか不幸なのかも考えらさせる作品だ。