互いをよく知らずに結婚した若い夫婦の新婚生活を描いたラブコメディ漫画。主人公のナサこと由崎星空(ゆざきなさ)はある日、月読司(つくよみつかさ)という少女に出逢い一目惚れ。ナサは司に声をかけようとするが、道路を渡ろうとした際トラックと衝突し大怪我をしてしまう。しかし司が身を挺して庇ってくれたため、命は失わずに済んだ。ナサはその場を立ち去ろうとする司を満身創痍の状態で追い、彼女に告白。それに対し司は「結婚してくれるなら付き合う」と答える。2020年テレビアニメ化。
名前のせいで馬鹿にされることが多かったナサは、NASAよりすごい人間になろうと努力を重ねた結果、成績優秀な人間になった。努力で全てを変えてきたナサは運命をも変えられると信じていたのだが、ある日抗いがたい運命と出逢う。それが月読司だ。司は理屈抜きに、とにかく可愛く、ナサは一目惚れした。突如生まれた激しい想いは、トラックにはねられるというハプニングでも止まらず、ナサは司に告白。司の「結婚してくれるなら付き合う」という驚愕の返答にすら首を縦に振った。その後ナサは意識を失い、再び目を開けた時には司は消えていたのだが、ナサが18歳になったある日に再会。約束通り、2人は夫婦となる。夫婦になってから愛を深めていくナサと司の幸せな日々を堪能しよう。
双子の兄妹が入れ替わって高校に通いそれぞれの恋に出逢う学園恋愛漫画。小林十(こばやしみつる)と愛(めぐむ)は、顔は似ているが性格は対照的な双子の兄妹。ある日愛は、兄の十から自分の代わりにテストを受けてほしいと頼まれ、十として彼の学校に登校することになる。ところが十の学校は超ヤンキー校で、愛は不良に絡まれることに。それを救ったのは、眼帯をした少年・真田蒼(あおい)だった。一方その頃、愛として学校に向かった十にも運命の出逢いが訪れていた。
愛は歴女でありゲーマー。十は運動神経抜群で女好き。2人とも本当の恋はまだしたことがなかった。そんな愛と十は、入れ替わってそれぞれの学校に登校したことをきっかけに、運命の恋と出逢う。愛はヤンキー校である明智学園で一番強い眼帯の少年・蒼に。十は愛の通う東照高校で理事長の娘・徳川梓(あずさ)にいじめられている少女・竹中紫乃(しの)に惹かれるようになった。2人の恋は、蒼と梓に入れ替わりの事実がバレてしまうことにより、大きく動いていくことになる。2次元キャラへの憧れしか抱いたことがなかった愛と、不特定多数の女性への軽い好意しか知らなかった十が本当の恋愛感情を知り、その感情に一喜一憂する様はとても愛らしい。読者は思わずキュンとしてしまうことだろう。
死神のような容姿の青年と大学生の美少女の恋を描いた少女漫画。主人公は実家の花屋で働く青年・花園森也(もりや)。森也は生まれつき死神を彷彿させる容姿をしており、生まれてから27年間周囲から怖がられて生きてきた。しかしそんな彼に、生まれてはじめて恋人ができる。それが大学生の鈴木日和(ひより)だ。日和は大学のミスコンで優勝するほどの美人。容姿はもちろん性格も可愛らしい日和との恋人同士としての日々に、恋愛初心者の森也は毎日ドキドキさせられる。
2人が出逢ったのは日和の通う大学だった。大学に花を届けにきた森也が受け渡しを終え仕事用の車に戻ると、そこに着飾った日和がいつの間にか乗り込んでいたのだ。日和は友人に頼まれてミスコンに出ることになったものの、見た目で判断されるのが嫌でミスコンに出る気がなくなってしまい、車の中に隠れていた。しかし森也の励ましと彼の笑顔で考えを改めミスコンに出場することになる。その後、日和は度々森也の花屋を訪れるようになり、彼女からの告白で2人は付き合うようになった。本作では、森也の思う日和の可愛さはもちろん、日和にとっていかに森也が可愛いかという部分も描かれている。お互いを可愛いと考えるピュアな2人の微笑ましい恋愛模様は、読者の胸をほっこりとさせてくれる。
可愛いだけじゃない魅力的な彼女を持った少年の日々を描いたショートラブコメディ。主人公の和泉くんには恋人がいる。彼女の名前は式守(しきもり)さん。同じ高校に通っている同級生で、クラスでも評判の美少女だ。和泉くんが大好きで、いつもにこにこと可愛い式守さん。だが彼女の魅力は可愛らしさだけではなかった。不幸体質な和泉くんを庇う際は、その辺の男子など目じゃないほど格好良くなるのだ。自分の前で可愛くも格好良くもなる式守さんに和泉くんは翻弄される。
和泉くんは不幸体質で、いつも運が悪い。道を歩けば車のサイドミラーに鞄が引っかかって転びかけ、学校ではどこからか黒板消しが飛んでくる。そんな和泉くんをいつも身を挺して守っているのが式守さんだ。普段は和泉くんに頭を撫でられるだけで真っ赤になって逃げたり、あわあわと狼狽えたりして可愛い式守さん。だが、和泉くんを守る時などは不意にイケメンな言動をする。その度に和泉くんは「格好いい」とうっとりする日々だ。式守さんのイケメンスイッチが入った時は、むしろ和泉くんのほうがヒロインのようで可愛らしい。本作の魅力は、男は男らしく、女は女らしく、のような描写がないところ。双方に可愛いところと格好いいところがあり、互いが互いの一面をリスペクトしているところが素晴らしい。
隠れオタクの妹が兄を自らの趣味に巻き込んで振り回す日々を描いたライトノベル作品のコミカライズ。高校生の高坂京介には中学生の妹がいる。妹の名は桐乃。桐乃は雑誌モデルをするほど容姿端麗で運動神経も抜群。昔は仲睦まじかった兄妹だが、現在では家族でありながらほとんど言葉を交わさないほど険悪な仲となっていた。そんな2人の関係が、京介が桐乃のとある秘密を知ってしまったことをきっかけに変わりだす。2010年、2013年にテレビアニメ化。
ある日京介は自宅の玄関でアニメのDVDケースを拾った。開けてみると、中身は妹モノのアダルトゲーム。京介はそれが桐乃のものであることを知る。美しく何でもできてリアルにしか興味がないのだろうと思われていた妹の意外な趣味に驚いたものの、京介は深く追及せずに拾いものを桐乃に返してやった。するとある晩、桐乃が珍しくも自ら京介の部屋にやってきて、自分がアキバ系オタクであることを告白。桐乃の秘密を知った京介は、彼女が好きなことを楽しむために協力する立場となる。本作の魅力は桐乃のツンデレ具合と、才色兼備な彼女が見せるオタクとしての一面のギャップ。読者は京介を通して桐乃の様々な姿を目の当たりにし、やがてどんな彼女も可愛いと感じるようになるだろう。