応援せずにはいられない！ 一途な恋を描いた漫画５作品0 Pt.

本作に登場する一途な恋をする女の子は、高校に進学したばかりの女子高生、吉岡双葉。中学時代、粗暴な男子連中とは違い、背が小さくて女の子のような田中洸に、双葉はほのかな好意を抱いていた。しかし、田中は双葉と夏祭りに行く約束を破り、何も言わずに転校してしまう。ところが、高校1年生の三学期、双葉は同じ高校に進学していた田中と再会。彼は親の離婚が原因で馬渕という名字に変わっていたのだ。さらに彼は大きく背が伸び、声変りをし、どこか冷たく影のある青年に成長していた。3年前には戻れないことを悟った双葉は一抹の寂しさを覚えるが、その変化もまるごと飲み込み、もう一度、彼との恋を紡いでいく。

本作のユニークなポイントは、振られたところから始まる一途な恋が描かれることだ。主人公である篠塚つかさは中学2年生の時に転校してきた有馬隼人に、それまで男っぽいとからかわれていた「つかさ」の名前を褒められたことに驚き、恋のトキメキを爆発させる。それから有馬と親しくなったつかさは、友達からも両思いだよと囃し立てられ、卒業間近に告白することを決意。ふたりきりの教室で、思い切って「好き」と伝えるが、あえなく撃沈。有馬はつかさのことを良い友達としてしか見ていなかった。窒息しそうな胸の痛みに告白したことを後悔するつかさ。しかし、それでもつかさは、有馬に「あきらめないから」と宣戦布告し、一途な恋を貫いていく。

本作では、元気いっぱいな中学1年生、鈴木輝の数年にわたる一途な恋が描かれる。彼が恋する相手は、星野爽歌という同い年の少女。中学校の入学式当日、爽歌はわがままイケメンの鈴木忍に因縁をつけられる。見かねた輝は爽歌を庇うが、恥ずかしがり屋の彼女は急いでその場を立ち去ってしまう。その後、校内を探検していた輝は、屋上でひとり、とあるドラマの台本でエチュードをする爽歌を目撃。彼女の魅力的な演技に魅了される。こうして出会った2人は紆余曲折の末、両想いに。しかし爽歌は親の都合で転校することになり、久しぶりに再会した時には交通事故で記憶を失いまるで別人のようになっていた。それでも輝は、彼女を一途に愛し続けていく。

本作で一途な恋に身を委ねる男はふたりいる。小野寺出版の御曹司で直情的な性格の小野寺律。そして、エメラルド編集部を出版部門1位の成績にまで押し上げた敏腕編集長の高野政宗だ。転職し、高野の編集部に配属された小野寺は、傲慢不遜な高野に反感を抱いていた。しかし高野は、小野寺が高校3年生の時に告白した憧れの先輩であることが判明する。確かに愛し合っていたふたりは、ささいな行き違いが原因で、相手に捨てられたと思い込んでいた。それが誤解だったと理解した高野は、10年間ずっと小野寺を忘れられなかったと告げ、「もう一度、俺を好きって言わせてやるよ」と口にする。そして小野寺も高野に対する秘めた気持ちを自覚していくのだった。

本作に登場する一途な恋をする女の子は、女子高生の相原琴子。ドジで成績も悪く、おちこぼれのF組に籍を置く彼女は、IQ200の天才と言われる入江直樹が、入学式のあいさつをすらすらと口にする姿を目にして一目惚れ。2年間の片思いの末、勇気を出してラブレターを渡そうとするが、頭の悪い女は嫌いと言われて冷たくあしらわれてしまう。だが、天のいたずらか、なんと琴子は入江の家に居候することに。それからも冷酷無比な態度をとる入江を憎々しく思う琴子だったが、試験勉強や宿題を見てくれる入江のちょっとした優しさに触れるたびに惚れ直す。そして苦節6年の時を経て、ついに入江との婚約を果たすのだった。