イタズラなKiss

イタズラなKiss

ドジで勉強も苦手な相原琴子が、全校女子憧れの的・入江直樹とゴールイン。その後もさまざまな騒動を経て、絆を深めていくラブコメ漫画。連載中に作者の多田かおるが事故で急逝し、未完となった。

正式名称
イタズラなKiss
ふりがな
いらずらなきす
作者
ジャンル
ラブコメ
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あらすじ

第1巻

相原琴子は高校の入学式で入江直樹に一目惚れし、そのまま2年間思い続け、一大決心して直樹に手紙を渡すがあっさり断られてしまう。その夜、失意のどん底にいた琴子を気遣い、引っ越したばかりの新居に友人達が駆け付けてくれる。すると突然、震度1の地震が起こり、あろう事か欠陥住宅だった琴子の家だけが崩壊する。住む家がなくなってしまった琴子は、父親・相原重雄の親友宅へ一時的に避難させてもらう事になるのだが、招かれたその家の表札には何と「入江」と書かれていた。

第2巻

家が倒壊した事で、父親・相原重雄の親友である入江直樹の父の家に居候中の相原琴子は、あこがれの直樹との共同生活の中で入江直樹の母ともなかよくなり、楽しい毎日を送っていた。夏休みが終わりそうなある日、琴子と直樹はお互いの両親が所用で不在になるため、2日間を二人きりで過ごさなくてはならなくなる。そんな夜、宿題をため込んでいた琴子は直樹のノートを盗み見しようと直樹の部屋に忍び込むが、あっさりと見つかってしまう。直樹は琴子のペースに巻き込まれ、結局、宿題を手伝わされる事になるのだった。

第3巻

相原琴子は、不本意ながらも入江直樹の父と同じT大学を受験する事になった入江直樹の試験当日、急な腹痛に襲われてそのまま病院に運ばれる。急性盲腸炎で入院する事になった琴子に付き添うため、直樹はせっかくの受験を自ら蹴ってしまう。直樹に取り返しのつかない事をさせたと後悔する琴子は、書き置きを残して入江家から出て行く事を決意する。だが、そんな琴子を引き止めたのは、彼女をいつも疎ましく思っていた直樹だった。

第4巻

相原琴子入江直樹と同じ大学に進学したものの、直樹のそっけない態度は相変わらずで琴子の片思いは一方通行のままだった。ついに二人を見かねた相原重雄は、そろそろ入江家から出て行った方がいいのではと琴子に話を持ちかける。自分よりも何でもできるうえに美人な松本裕子の方が直樹にふさわしいと思った琴子は、直樹をあきらめようとする。しかし二人の仲が気になり、裕子に思いを寄せる須藤先輩と二人のデートを尾行する事になる。だが、尾行に気づいた直樹は裕子を須藤に押しつけ、琴子と二人で出かける事を選ぶのだった。

第5巻

相原家の二人のために増築した入江家で入江直樹たちとの楽しい生活を満喫していた相原琴子は、近頃、直樹の様子がおかしいことに気づく。直樹は家を出てアルバイトを始め、自分の力で生活をすることを密かに計画していた。直樹のアルバイト先を突き止めた琴子は、自分も求人広告を見て応募しようとするが、松本裕子に先を越されてしまう。ある夜、直樹の帰りを待ち伏せしていた琴子が見たものは、裕子と一緒に帰る直樹の姿だった。二人はそのまま裕子の家へと入って行った。

第6巻

入江直樹松本裕子とてっきり一緒に住んでいると思い込んでいた相原琴子だったが、肝心の真相は、裕子の妹の家庭教師を直樹がやっているだけだった。ストレスが重なった琴子は直樹のアルバイト先で倒れてしまい、直樹は自分の部屋に琴子を泊めることにする。こんな状況でも顔色一つ変えない直樹に琴子はやきもきするが、直樹はなかなか寝れずにいた琴子を気遣い、同じ布団に入って眠ろうとする。何も起こらないことにがっかりしていた琴子は、直樹から珍しく優しい言葉をかけられ安心するのだった。

第7巻

大学の後輩にあたる中川武人に突然告白された相原琴子は、自分には入江直樹への揺るぎない思いがあることから断ろうとするが、入江直樹の母の助言もあり、中川とデートすることで直樹の気持ちを確かめる作戦を思いつく。だが、直樹の態度は相変わらず冷たく、琴子のことは眼中にない様子。中川に迫られ、嫌がる琴子を助けてくれたのは池沢金之助だった。中川と金之助は琴子を巡って争いを始めるが、琴子が好きなのは自分だからその争いは全く意味がないと直樹によって遮られる。

第8巻

ある日、入江直樹の父が経営する会社「パンダイ」の秘書が不正を働き、「パンダイ」はピンチに陥る。重樹は入江直樹に臨時で社長秘書代理を任せ、会社の経営に関する情報を教え込む。相原琴子も臨時事務員として働き始めるが、コピー一枚ろくに取れない始末で落ち込むのだった。商品開発のためにヒーロー番組を見ていた直樹は、琴子のふとした思いつきの一言で企画のヒントをつかむ。だが、秘書の不正は父の狂言であることに気づき、早々に社長秘書代理を降りてしまう。

第9巻

相原琴子は、一人暮らしをしていた部屋を引き払って自宅に戻ってきた入江直樹と再び共同生活を送るようになる。ある日、直樹は松本裕子から思いを告白されるが、大学の理工学部から医学部に編入するために今は勉強に集中したいと伝えた上で出した答えはノーだった。そして、直樹が入江直樹の父に医学部へ編入したことを告げた途端、父は発作を起こして倒れてしまう。直樹は父が回復するまで「パンダイ」の社長代行を務めることにする。

第10巻

経営不振に陥った「パンダイ」を救うため、入江直樹は思いのほか気に入った相手と見合いをする。自分のことはあきらめるよう冷たく言い放った直樹を、相原琴子はどうやって忘れたらいいのか分からなかった。自分に思いを寄せてくれる池沢金之助とデートをしてみるものの、気になるのは直樹のことばかりだった。夜遅く帰宅した琴子はうっかり急須をひっくり返して足に火傷を負い、直樹に応急処置を施してもらう。直樹の縁談が進む中、ここが琴子の引き際だと判断した相原重雄は、今度こそ入江家を出て行こうと琴子に言う。

第11巻

相原琴子が自分から離れていこうとしてやっと自分の気持ちに気づいた入江直樹にいきなりプロポーズされ、琴子は入江直樹の母の強引な勧めもあってついに直樹と念願の結婚式を挙げた。新婚旅行でハワイに向かう飛行機の中、二人は同じく新婚旅行中のカップルに話しかけられて仲良くなるが、ハワイでも必要以上に近づこうとされて辟易する。直樹とぎくしゃくしてしまい、てっきり嫌われたと思い込んだ琴子だったが、直樹の思いが揺らぐことはなかった。そしてハワイで過ごす二人きりの夜、琴子はついに直樹と結ばれる。

第12巻

大学の教育実習で入江裕樹が通う学校へ行くことになった相原琴子は、実習一日目から授業中に裕樹から小難しい質問をぶつけられ、立ち往生する。琴子よりも頭がよい裕樹は、教え方に対する矛盾を徹底的に追及して琴子を追い込む。裕樹の容赦ない仕打ちに耐えながら、琴子は裕樹に恋心を抱く佐川好美と仲良くなる。好美の恋を応援しようと琴子は一肌脱ぐが、入江直樹の性格ににそっくりな裕樹は一筋縄ではいかなかった。だが好美は勉強を頑張ることで裕樹に認めてもらい、二人は友達になる。琴子の教師ぶりは散々だったが裕樹の意外なフォローで何とか授業を立て直し、参観でも恥をかかずに済んだ。

第13巻

相原琴子はある日、大学でいきなりクリスティーン・ロビンスに話しかけられ彼女と友達になった。入江直樹池沢金之助にクリスティーンを紹介すると、彼女は直樹を意味深な目で見つめ始める。不安を抱いた琴子だったが、クリスティーンが恋に落ちたのは直樹ではなくなんと金之助の方だった。クリスティーンは金之助に振りむいてもらおうと必死で大和撫子になるための修行に励む。未だに琴子一筋の金之助の心は頑なだったが、クリスティーンの婚約者のアルバートが現れてから二人の関係は急展開する。

第14巻

ずっと憧れだった入江直樹と結婚したものの、相原琴子は自分の進路を見つけられずにずっと悩んでいた。モデルに応募したり定食屋でアルバイトをしたりと奮闘しながらついに見つけた道は、医師を目指す直樹をサポートする看護婦になることだった。成績が悪くて大学を落第した琴子は、直樹があと二年は大学に残って勉強することをその時初めて知る。そんな中、イギリスへ帰ることになったとクリスティーン・ロビンスから聞かされ、琴子はなかなか進展しない池沢金之助とクリスティーンにやきもきしていた。

第15巻

看護科に入学した相原琴子を待ち受けていたのは、膨大な課題と実習の数々だった。入江直樹に呆れられながら、琴子は大の苦手である注射の練習に奮闘する。友達から医学部と看護科のコンパを企画してほしいと持ちかけられ、直樹に頼んでセッティングしたのだが、琴子は早々に酔いつぶれてしまう。人知れず琴子が気になる鴨狩啓太は、何かと琴子に対して冷たい態度を取る直樹の存在が気に入らない。直樹もそんな啓太の様子を察したのか、予防線を張ろうとするのだった。

第16巻

前期試験でさんざんな成績を取ってしまって落ち込む相原琴子に、石川理美は妊娠したという衝撃の事実を告げる。入江直樹にも理美の妊娠を告げたが、大した興味も示さずに冷たい態度を取られてしまう。そんな直樹の態度に悲しくなった琴子は、鴨狩啓太から突然告白される。直樹と離婚して自分と付き合うように啓太から言われた琴子は困惑するが、二人の間に割って入った直樹に諭され、やっぱり自分が一番大好きなのは直樹なのだと再認識する。仲直りした琴子と直樹は、久しぶりに二人の時間を満喫した。

第17巻

入江直樹と同じ病院で実習することができるようになった相原琴子は、気難しくて有名な老女の担当をすることになる。早速、老女からやり込められた上に、直樹の妻であることが周囲に分かって他の看護婦たちから敵視されてしまい、琴子は落ち込んでいた。何とかして老女とうまくやっていこうと努力するが、直樹の言うこと以外は聞かずに振り回され続ける。ある時、老女の異変に気づいた琴子は一晩中付き添うことにした。誰も見舞いに来ない老女の孤独を知り、結果的に琴子は持ち前の明るさで老女と仲良くなる。

第18巻

しばらくの間、入江家に居候することになった入江理加は、自分こそが入江直樹のファーストキスの相手だと豪語する。どういう状況でそうなったのか気になって仕方がない相原琴子は、真相を探ろうと聞き込み調査を開始する。しかし、何でも完璧にこなせる理加にとうとう「直樹を返せ」と言われ、二人は大喧嘩になる。直樹は理加に嫉妬する琴子をたしなめるが、琴子の不安な気持ちはなかなか静まりそうになかった。直樹にキスをされてようやく落ち着いた琴子は、理加を冷静に受け止めようとする。

第19巻

相原琴子の母親である相原悦子の命日が近づき、入江直樹は琴子と相原重雄と共に悦子の故郷を訪れる。三人を迎えてくれたのはひたすら明るい相原家の人々だった。琴子にドジなところまでそっくりな悦子の昔の写真を見て、直樹は思わず吹き出す。にぎやかな親戚たちのことを少し恥ずかしく思っていた琴子だったが、直樹の気に入った様子を見て少し安心する。そんな折、高校受験を控えた入江裕樹のガールフレンドである佐川好美とばったり会った琴子は、進路についての相談を持ちかけられる。

第20巻

無事に医師となった入江直樹は、仕事の都合で神戸の病院に赴任することになった。愛する直樹とやむなく別居生活を始めた相原琴子は三日目にして根を上げ、快く直樹を送り出してしまったことを後悔する。そして夏休みに入るまで直樹には会わないと決めていたものの、遠くから一目だけでも直樹を見たいという一心で神戸へ行くことを決意する。結局、尾行をしていることがばれてしまい、直樹に呆れられて冷たい態度を取られるのだった。琴子は家には帰れずに直樹と一緒に泊まることになり、直樹が小児科に進むことを検討していると告げられる。

第21巻

ついに念願の看護婦として働き始めた相原琴子は病院でも失敗の連発で、先輩から怒られる日々を送っていた。入江直樹とは相変わらず別居生活のままだったが、配属変更が認められ神戸の病院勤務が決定する。喜びも束の間、肝心の直樹は琴子のもとへ戻ってくることになり、琴子は慌てて変更の取り消しを希望するのだった。新米でも将来有望で優秀な医師である直樹とは違い、琴子は失敗の連続で婦長からも呆れられ、自分は看護婦には向いていないのではないかと落ち込む。直樹が琴子を慰めているところへ急患の連絡が入り、手術の執刀を直樹が務めることになる。

第22巻

不注意で階段から落ちそうになった相原琴子をかばって、入江直樹が足に大ケガをしてしまう。しばらく入院することになり、直樹の世話を買って出たい看護婦たちが多く押しかけるが、彼女たちを余裕の表情で制したのは妻の琴子だった。直樹は久しぶりに休養することで改めて琴子の思いと日頃の奮闘ぶりを知り、お互いの気持ちを確かめ合う。一方、池沢金之助は同じく入院中のクリスティーン・ロビンスにプロポーズしようとしていた。

第23巻

誕生日に入江直樹からサファイアの指輪をプレゼントされ、相原琴子は仕事場でも浮かれていた。ある日、人気モデルの木村ノブヒロが琴子たちの病院に入院することになり、看護婦たちは大騒ぎになる。ノブヒロは琴子を見た途端「会いたかった」と抱きついてくるが、その正体は幼かったノンちゃんが成長した姿だった。琴子は、ノンちゃんこそが直樹が医師を目指す直接のきっかけとなったことを思い出すが、天使のようにかわいかった彼が今はプレイボーイさながらの色男に変貌していたことに驚きを隠せなかった。疲労が重なり、体調が悪くなってしまった琴子は薬を飲もうとして直樹に止められ、妊娠していないかどうかを尋ねられる。

登場人物・キャラクター

相原 琴子 (あいはら ことこ)

斗南高校F組出身。斗南大学卒業後、斗南大学病院の看護婦に。入籍後は入江琴子となる。身長158cmで1972年9月28日生まれ。母親・相原悦子が小1の時に他界したのちは、父親・相原重雄と2人暮らしをしていた。イヌ嫌い、夜盲症(鳥目)。高校では1〜3年通じて偏差値ビリのF組に籍を置く。 琴子が思いを寄せるA組トップで美男子の御曹子・入江直樹は、誰の目にも釣り合わない高嶺の花だった。しかしひょんなことから入江宅で暮らすようになると、直樹の母親の後押しもあって急接近する。いっぽうライバルも次々登場し、琴子の心は休まることはなかった。 大学ではテニス部所属。大学3年で直樹と学生結婚した後、文学部日本文学科から医学部看護科に転部する。後に斗南大学病院で研修医の直樹を看護婦として支えるように。作者の絶筆となった23巻最終話で、直樹の子を身ごもったことが示唆される。

入江 直樹 (いりえ なおき)

斗南高校A組出身。斗南大学卒業後、神戸医大病院を経て斗南大学病院の研修医に。身長178cmで1972年11月21日生まれ。入江裕樹の兄。東京都世田谷区の豪邸に住む。IQ200の頭脳を持ち、テニスは高校の地方大会で優勝する腕前。当初はF組の相原琴子を見下し、同居後も冷たく扱っていた。 だが琴子が引き起こす騒動に巻き込まれるうち、冷徹な心に変化が生まれる。本命だったT大学受験当日に急性虫垂炎となった琴子を病院に送ったため試験が受けられず、エスカレーターで入学できる斗南大学へ進んだ。大学ではテニス部所属。在学中に父親が経営する玩具メーカーで、ヒットコンテンツを企画したことも。 卒業後の進路を決めかねていたが、琴子の言葉をきっかけに理工学部から医学部に転部し、医者になった。

相原 重雄 (あいはら しげお)

相原琴子の父親。佐賀県出身で、工業高校卒業後に板前となり、日本料理店・ふぐ吉を営む。妻・相原悦子を亡くし、琴子と2人で暮らしていた。東京都杉並区に自宅を新築するが、手抜き工事のためにささいな地震で倒壊。幼なじみで成人後も夢を語り合った親友・入江直樹の父に招かれ、父娘で入江宅に居候するようになった。

相原 悦子 (あいはら えつこ)

相原琴子の母親。秋田県出身。琴子が小1の時に他界する。外見も性格も琴子と生き写しだった。秋田県から上京して間もない19歳の頃、空腹で倒れていたところを相原重雄に世話される。

入江直樹の父 (いりえなおきのちち)

入江直樹、入江裕樹兄弟の父親。佐賀県出身。T大学卒で、大手玩具メーカー・パンダイの創業社長。同郷の幼なじみ・相原重雄は親友で、家を無くした父娘を自宅に居候させるほど。直樹をT大学に入れて会社を継がせようと考えていたが、直樹が医学部に転部したことを後になって知り、ショックのあまり狭心症の発作で倒れる。 入院中は直樹に会社を任せるが、退院して社長に復帰。

入江直樹の母 (いりえなおきのはは)

入江直樹、入江裕樹兄弟の母親。19歳で直樹を出産。娘を欲しがっていたため、物心つくまで直樹を女の子の格好で育てた。居候に来た相原琴子を気に入り、直樹とくっつけて初孫を見ようと奮闘。また琴子のライバルを直樹から引き離すため、さまざまな策を弄する。

入江 裕樹 (いりえ ゆうき)

入江直樹の9歳年下の弟で、頭脳優秀な兄の直樹を尊敬している。天才型の直樹と異なり努力型で運動音痴だが、成績は兄と同じく学校トップ。勉強ができない相原琴子を居候してきた当初はバカにしていたが、徐々に信頼を寄せるように。セントバーナードのチビを飼っている。高校進学を機に、佐川好美とつき合い始めた。

池沢 金之助 (いけざわ きんのすけ)

斗南高校F組出身。リーゼントヘアのヤンキー。高校時代から一貫して相原琴子に片思いし、アタックし続けてきた。高校卒業後は相原重雄が営む日本料理店・ふぐ吉で修行するかたわら、琴子を追って斗南大学の学食でも働く。琴子と入江直樹が学生結婚した後、イギリスから斗南大学へ留学に来たクリスティーン・ロビンスと結ばれた。

松本 裕子 (まつもと ゆうこ)

斗南大学・理工学部の女子学生。松本綾子の姉。長身で美しい顔立ちをしている上、高校時代の全国模試で5位を取ったほど学力も高い。テニスも高校の地方大会で女子準優勝の腕前。あの手この手で直樹にアタックしながら、不釣り合いな相原琴子を目の敵に。アフガンハウンドのクラリスを飼っている。 大学卒業後はコンピュータ関係に就職した。

松本 綾子 (まつもと あやこ)

松本裕子の1年下の妹。高3の時に入江直樹がバイトで家庭教師をした。その縁で直樹を好きになり、斗南大学へ進学。直樹を巡り、相原琴子だけでなく、姉の裕子とも張り合う。テニスではインターハイ優勝した経歴を持ち、姉をしのぐ腕前。だがやがて中川武人と急接近するように。 卒業後は検事を目指す。

須藤 (すどう)

斗南大学の男子学生。髭がトレードマークのテニス部主将。相原琴子らより1学年上の先輩。高校時代から入江直樹と親しかった。温厚でやや間が抜けているが、ラケットを持つと人格が変わってしまい部員をしごくように。松本裕子に片思いしており、入江直樹から遠ざけるため琴子と協力。 綱吉というイヌを飼っている。卒業後は自動車ディーラーの営業職に。

小森 じんこ (こもり じんこ)

斗南高校F組出身。相原琴子の親友で、高校卒業後は斗南大学へ進む。卒論を出し忘れて留年してしまう。卒業後は音楽雑誌の編集者になった。インディーズミュージシャンのナラサキとつき合っている。

石川 理美 (いしかわ さとみ)

斗南高校F組出身。相原琴子の親友。斗南大学へ進む。4年次に就職が決まらなかったため留年を選択するが、スキーサークルで知り合った川村良と卒業後すぐに結婚。のちに斗南大学病院で娘・夕希を生む。

品川 真里奈 (しながわ まりな)

斗南大学・医学部看護科学生。看護科へ移った相原琴子と同じ班になる。当初は玉の輿狙いだったが、ガリ勉タイプの医学部学生・船津誠一の一途なアタックを受け入れる。卒業後は斗南大学病院で船津と同じ循環器外科の看護婦に。

桔梗 幹 (ききょう もとき)

斗南大学・医学部看護科学生。MTFのトランスジェンダー。看護科へ移った相原琴子と同じ班になる。卒業後は斗南大学病院で琴子と同じ第三外科の看護士に。

小倉 智子 (おぐら ともこ)

『イタズラなKiss』に登場する人物。斗南大学・医学部看護科学生。看護科へ移った相原琴子と同じ班になる。可憐な風貌だが、注射器やメスが好きで看護婦を目指した。卒業後は斗南大学病院で第二外科の看護婦に。

鴨狩 啓太 (かもがり けいた)

斗南大学・医学部看護科学生。看護科へ移った相原琴子と同じ班になる。琴子を好きになって入江直樹にライバル宣言するが、ふたりの結びつきの強さを知り身を引く。後に実習で担当になった患者・永沢秋子と接近。卒業後は斗南大学病院でリハビリ専門の看護士に。

中川 武人 (なかがわ たけと)

斗南高校出身。相原琴子らより1学年下の後輩。斗南大学・法学部へ進む。入江直樹を目標としてきたが、そばにいる琴子を好きになった。大学入学直後から琴子にアタックしていたが、後に松本綾子とつき合うように。卒業後は弁護士を目指す。

クリスティーン・ロビンス

イギリス出身。実家は大富豪。斗南大学に留学中、池沢金之助に一目惚れする。日本に居着き、押しかけ女房のようにふぐ吉と斗南大学学食で金之助とともに働き始めた。相原琴子の結婚に傷心していた金之助は当初相手にしなかったが、クリスティーンの一途な気持ちに押されて徐々に打ち解けていく。 やがて紆余曲折を経て、金之助のプロポーズを受け入れる形で国際結婚した。

集団・組織

アニメ部 (あにめぶ)

『イタズラなKiss』に登場する3人組。斗南大学のアニメ部部員で、長髪で肥満型の青木ら不気味な風貌の3人のことを周囲の人間はアニメ部と呼ぶ。相原琴子を気に入り、勝手にキャラクター化したアニメ・ラケット戦士伝説コトリンを制作。これが大学祭で大受けし、琴子はその年のミス斗南大に選ばれた。 後にコトリンを主人公に作ったゲームが、入江直樹との修正作業を経てSFCソフト・美少女戦士コトリンとしてパンダイからリリース。青木が品川真里奈と出会った後は、アニメ・ナース戦士コトリン&マナリンを作った。

斗南高校 (となんこうこう)

『イタズラなKiss』に登場する高校。小中高大一貫校の高等部。入江直樹、入江裕樹兄弟はともに小学部から通った。中等部、高等部は偏差値が高い順にA組からF組にクラス分けされる。相原琴子は高等部からの編入試験で辛うじて入学したが、卒業までF組止まりだった。エスカレーター校だが、進学に際して成績の低い生徒を足切りする試験がある。 琴子はほかのF組の生徒とともに直樹に勉強を教えてもらい、大学進学の資格を手にした。

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