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後宮ミステリー『薬屋のひとりごと』の「毒」にまつわる事件の関係者たち42 Pt.

『薬屋のひとりごと』は、アジア風の架空世界の後宮に勤める少女が、王宮内で起こる事件を薬学の知識を生かして解決する物語を描いたミステリー作品。花街で養父と共に薬師を営んでいた主人公の猫猫(マオマオ)は、ある日の山中で人攫いに遭い、後宮に下女として売られてしまう。彼女の新たな勤め先となった後宮は、王の寵愛を競う妃たちが集う愛憎と陰謀うずまく場所であり、毒による事件の発生も少なくない。毒や薬に目がない猫猫は、好奇心の強さと少しの正義感からそうした事件にかかわり、解決のために活躍していく。今回は、本作の「毒」にまつわる事件にかかわったキャラクターたちを紹介する。

作成日時:2021-11-13 19:00 執筆者:マンガペディア公式

後宮ミステリー『薬屋のひとりごと』の「毒」にまつわる事件の関係者たち

出典:小学館


猫猫(マオマオ)

本作の主人公で、元薬屋の17歳の少女。小柄で痩せぎす、そばかすの目立つ顔と見た目は地味だが、その印象は幼い頃に育った花街で襲われる危険から身を守るため、自分で作り出したもの。そばかすも化粧や入れ墨で描いており、素顔は周りの人が見ても彼女だと気づかないほどの美貌を備えている。薬や毒にしか興味がなく、好奇心旺盛で研究熱心。自分の体を使って毒や薬の実験をしてきたため、さまざまな毒に免疫を持っており、後宮ではその体質を生かして毒見役を任されることも多い。毒を摂取することも好きで、実際に毒入りの食事を食べた時もあまりにおいしそうに食べていたため、本当に毒入りか疑われた。
下女の多くができない文字の読み書きに加え、医学的知識も持つ彼女だが、宮中では自分の身を売った人攫いに間引かれる金額が増えることをいとい、その賢さを偽って過ごしていた。しかし、皇子の衰弱事件の原因を妃たちが使っている白粉の毒だと見抜いたことがきっかけとなり、翡翠宮に住む皇帝の寵妃である玉葉(ギョクヨウ)妃付きの侍女に抜擢。侍女頭から人攫いにお金が入らない契約を提案されたことで、その知性と薬学の知識を発揮して働くこととなる。


梨花(リファ)妃

水晶宮に住む皇帝の妃。位は「賢妃」で、年齢は23歳。感情的な面もあるが優しさと賢さを兼ね備えており、誰よりも人の上に立つ気質を持つ。皇子の衰弱事件の頃、梨花妃には東宮となる男児がいたが、猫猫が匿名で知らせた白粉の毒に関しての忠告を無視したために亡くなっている。梨花妃自身もその白粉が原因で衰弱していたが、猫猫の看病によって回復。皇帝を愛するがゆえに、大切な子供を失ったことで精神的にも落ち込むも、猫猫から花街の妓楼(ぎろう)で妓女(ぎじょ)が使っていた技術を教えてもらい、皇帝の寵愛を取り戻す。


里樹(リーシュ)妃

金剛宮に住む皇帝の妃。位は「徳妃」で、年齢は14歳。幼児性愛者だった先帝の妃として9歳の時に後宮に入ったが、先帝の崩御を受けて出家し、その後あらためて現帝の妃として後宮に入った。その経歴を快く思わない人は多く、侍女からもいじめを受けている。柘榴宮に住む皇帝の妃、阿多(アードゥオ)妃とは先帝妃時代は「嫁姑」という関係だったが、子供を産めない体である阿多妃と幼い時に親元を離れた里樹妃は、親子のように仲が良い。猫猫曰く「一種の共依存」。先帝の御手付きにならないように、阿多妃に見守られていたのではないかとも推測されている。
しかし、この二人の仲のよさが原因となり、阿多妃の侍女から食事に毒を盛られてしまう事件が発生する。里樹妃をいじめていた毒見役の侍女が、魚介が食べられない里樹妃を困らせようと里樹妃の食事を玉葉妃の食事と入れ替えたことから、毒入りの食事は玉葉妃の毒見役である猫猫の口に入ることとなり、結果的に命拾いをする。その後、猫猫から魚介が食べられないのは偏食ではなくアレルギーであることを指摘された。ほかにも赤ん坊の頃に、子供にとっては毒になる蜂蜜を食べたことで生死をさまよった経験もある。


風明(フォンミン)

阿多妃付きの侍女頭。東宮妃時代からの古株で、働き者。男前な性格で皇帝とも対等に話す阿多妃を慕っている。実家が養蜂を営んでおり、かつて阿多妃が出産した東宮をお世話した際、滋養によいと考えて蜂蜜を与えていたが、それが原因でまだ抵抗力の弱い東宮は亡くなってしまう。当時は死因不明として片付けられたが、里樹妃から赤ん坊の頃に蜂蜜を食べて生死をさまよった話を聞いたことで、自分の行為が東宮を殺した原因であると気づき、阿多妃にその事実を知られないよう、里樹妃を柘榴宮から遠ざけようとしていた。加えて、東宮出産の際に子宮を失い、後宮を去ることが決定していた阿多妃の四夫人の座を保ってあげたいという思いもあり、里樹妃の毒殺を画策する。猫猫が毒見役を務めたことで、この毒殺事件は未然に防がれたが、事情を知った猫猫の提案を受け、風明は蜂蜜が原因で東宮が亡くなったことは伏せて自首をした。


鳳仙(フォンシェン)

花街の妓楼である緑青館の元妓女で、猫猫の母親。賢く凛としており、身を売ることはしない妓女で、碁と将棋が強かった。その腕前は、将棋と碁にしか興味がない軍師の羅漢にも勝つほどで、対局を重ねるうちに鳳仙と羅漢はお互いに好意を抱くようになっていた。しかし、話術や才知に長けた妓女の値をつり上げ、露出を減らすことで売れっ子をつくる妓楼で、鳳仙の価値も次第に上がっていき、羅漢は3か月に一度しか会いに来られなくなった。ほかの客から身請け話も持ち上がったが、鳳仙は羅漢への気持ちを忘れられず、自ら価値を下げるためと、羅漢と絆を深めるために猫猫を妊娠、出産する。だが、そんな彼女の思惑ははずれ、しばらく羅漢に会えなくなった鳳仙は自身の小指と猫猫の小指を切って羅漢に送りつけるなど、精神的に衰弱していく。
その後、格を落としたまま緑青館で客を取り続けていた鳳仙は、不幸にも梅毒に罹患してしまい、早期の治療をしなかったために外見だけでなく体の内にも病が巣食う状態に。現在は記憶もほぼなくなり、緑青館の離れに隔離されている。その後、猫猫の提案と緑青館の妓女の取り計らいの結果、羅漢に身請けされることになる。



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