クレオパトラの日常を描いた、本格ドタバタ古代エジプト4コマ漫画。舞台は紀元前、エジプトの首都アレキサンドリア。そこにある豪華な宮殿には、陰謀とラブコメ、そして可愛さが渦巻いていた。その中心にいるのは、絶世の美女クレオパトラ。彼女は顔だけでなくスタイルも良く、聡明で、声も綺麗で愛嬌があり、男女問わずモテモテ。しかしちょっぴりドジであった。そんな世界史最強の美女と、それを取り巻く者たちの日々が4コマ形式で描かれる。
表紙を見ると、まず可愛らしいクレオパトラに心を奪われる。本を開くとクレオパトラとそれを取り巻く人々の生活が萌系の絵で描かれており、読者はほのぼのとした気持ちになるだろう。しかし本作は、心なごむシーンだけで構成されているわけではない。所々にギャグが差し込まれているものの、歴史的事実を踏まえている本作の中には、陰謀など笑えない展開も出てくる。シリアスなストーリーがコミカルに描かれているところが、本作の魅力の一つ。クレオパトラが送った波瀾万丈の生涯を、重苦しい気分になることなく学ぶことができる。各話のあとに古代エジプトを紹介するコラムがあり、クレオパトラだけでなく古代エジプトそのものを知ることができるのも魅力だ。
古代エジプトの女王・クレオパトラが第二次世界大戦の時代に復活するファンタジー漫画。世界三大美女の中でも特に知名度が高い古代エジプトの女王クレオパトラ。彼女は紀元前30年に自害し、その生涯に幕を下ろしたはずだった。しかし、クレオパトラは古代エジプト神の力によって復活。永遠の命と美貌を与えられる。そうして彼女が再び地上に姿を現したのは、第二次世界大戦中の1942年。クレオパトラはかつてのエジプト王国を復興させるべく動き出す。
第二次世界大戦下という混乱した時代に復活した、古代エジプトの女王クレオパトラ。彼女はイタリア軍の中尉マーカス・アントニオと出逢い、彼に保護された。復活したクレオパトラの目的は、エジプト王国の復興。目的達成のためにはエジプトを自らの手に取り戻さねばならず、そのためにはドイツ・アフリカ軍団の協力が必要不可欠だ。クレオパトラはアントニオの仲介でドイツ・アフリカ軍団と接触し、彼らと共に行動していくことになる。果たしてクレオパトラは、エジプト王国の復興を成し遂げることができるのか。クレオパトラだけでなく、個性豊かな古代エジプト神たちや、クレオパトラ同様復活しイギリス軍と行動を共にする妹・アルシノエの動向、圧倒的な兵器描写などにも注目したい。
クレオパトラの波瀾に満ちた生涯を壮大なスケールで描いた伝記漫画。300年近くにわたるプトレマイオス朝には、クレオパトラという名の女王が7人いる。その最後のクレオパトラ7世は、弟のプトレマイオス13世と共同で王位を守っていた。しかしある日、義母エウロペが王位簒奪を企て、プトレマイオス13世を殺害。クレオパトラは命こそ無事だったものの、王位を追われてしまう。彼女は国を取り戻すため、ローマのジュリアス・シーザーに助力を求める。
クレオパトラ7世が王位に就いたのは18歳のとき。彼女はこの頃すでに9ヶ国語を話すことができ、学問の重要性を理解していたため学者たちの研究には経済的援助を惜しまなかった。それほど聡明であったクレオパトラが弟を殺され、王位を追われるところから物語は始まる。クレオパトラが王位を取り戻すための道はただ一つ。エジプトを実質支配しているローマの為政者ジュリアス・シーザーの愛を得て、味方になってもらうこと。愛する国を守るため、クレオパトラはシーザーを誘惑することを決意する。しかしシーザーはクレオパトラが想像していたよりも勇敢で魅力的な人間で、2人は心から惹かれ合うようになる。クレオパトラの女王としての矜持、一人の女性としての愛が描かれた作品だ。
クレオパトラの美の秘密に迫るSFファンタジー漫画。世界三大美女の一人であるクレオパトラ。彼女の美しさの秘密は「クレオパトラの星」と呼ばれる宝物にあった。その宝物を探し出すため、世界中から頭脳明晰な学者たちが集められた。ソルボンヌの天才と呼ばれる15歳の少女アンヌ・キュリーもその一人であった。エジプトにある「クレオパトラ屋敷」にやってきたアンヌは、広大な館のどこかにあるという「星」を見つけ出し、その正体を知るために奮闘する。
その鼻の高さで世界の女性史を飾り、その美貌で男心を狂わせた世紀の女王クレオパトラ。彼女の美の秘密が明らかになるとしたら、多くの人間、特に女性は興味津々だろう。しかしアンヌはその秘密に心惹かれて自らエジプト行きを志願したわけではない。通っている学校のスポンサーである化粧品会社から「秘密を握っている大富豪が頭脳明晰な人材を募集しているからアンヌを行かせるように」と学校長に命令が下ったのである。クレオパトラ屋敷を管理する大富豪の話によると「クレオパトラの星」は、身につけた女性がたとえどんなに不美人でもたちまち輝く美女に変身することができる力を持っているという。果たして「星」の正体は何なのか。アンヌと共にその謎を解き明かそう。
エジプト最後のファラオ・クレオパトラの真実に迫る伝記漫画。紀元前48年、ローマの大将軍ジュリアス・シーザーが軍団を率いてエジプトに向かっている頃、エジプト王家では王位を巡って内乱が起きていた。プトレマイオス13世が王位の独占を企て、共同統治者であった姉のクレオパトラを追い出したのだ。その後、シーザーのもとに、ある荷物が届けられる。荷物の中身は輝く美貌を持つクレオパトラ。エジプト女王とローマの英雄の出逢いから、運命が大きく動き出す。
クレオパトラは自らを寝具袋、または絨毯にくるませ、シーザーのもとに贈り物として届けさせた、というのは有名な話だ。本作も、印象的なそのシーンから物語が始まる。クレオパトラの美貌、楽の音のような声、そして決して媚びることのない毅然とした態度は瞬く間にシーザーを魅了し、そしてクレオパトラもまたシーザーの雄々しさに魅了された。シーザーはプトレマイオス13世とその一派を討ち、愛するクレオパトラをエジプトの王座に据える。結ばれ、子を儲けた2人が次に目指したのは、ヨーロッパとオリエント世界を一つにし、広大な地を我が子に統治させることだった。夢を語り合った幸せの絶頂からの転落。クレオパトラの悲しい人生がリアリティたっぷりに描かれている。