人間のエロスの源をエネルギーとする宇宙からの侵略者と戦うため、エロスを力にして戦う少年少女たちの活躍を描く戦隊ラブコメディ。サイタマに住む高校2年生の炎城烈人(えんじょうれっと)は、初恋の相手で幼馴染の星乃雲母(ほしのきらら)のことが気になっている。幼い頃は色恋にも興味津々だった雲母は、ある出来事がきっかけで男性嫌いの潔癖症になってしまっていた。ある日、サイタマにエロスの源「H(エ)ネルギー」を求めて虫型の宇宙人、キセイ蟲が現れる。烈人はキセイ蟲に立ち向かっていくのだった。2020年7月よりテレビアニメが放送。
キセイ蟲とは人間のエロスの源であるHネルギーを好み、収集している宇宙人である。エッチネルギーとは読まない。エネルギーと読む。性的な欲望、願望が元になっているHネルギーを回収されてしまった人間は、異性に全く興味を示さなくなってしまう。怪人専門家は、このままでは少子化がどんどん進行し人類が滅亡するという、未曽有の危機であることを訴えている。なるほど、そんな侵略方法もあるのかと感心してしまうが、人間側も負けてはいない。烈人はキセイ蟲と戦うために結成された組織「地球防衛隊」サイタマ支部に所属している。主に戦闘に向かうのは思春期の男女で、彼らは「H×EROS(エグゼロス)」という特別なアイテムを持っていた。H×EROSはHネルギーを増幅させ、人体を強化することができる。キセイ蟲だけがHネルギーを使えるわけではないということだ。問題は使用後に全裸になってしまうというところか。だが、全裸でも恥じることはない。正義のヒーローはHでなければ務まらないという世界なのだから。
霊や妖怪の存在が一般に認識されている現代社会を舞台に、悪霊や妖怪を退治するゴーストスイーパーを生業とする主人公が様々な事件を解決していくオカルトアクションコメディ。幽霊や妖怪が認知されている現代社会。依頼を受けて悪霊や妖怪を退治するゴーストスイーパー(GS)という専門業者が存在していた。美神(みかみ)令子はセレブでありながら凄腕のGS。ある日依頼を受けた令子は、アルバイトの横島忠夫とともに、山奥の温泉地に行くことになる。1993年4月から1994年3月にかけてテレビアニメが放送、1994年8月に劇場版アニメが公開された。
美神令子は莫大な資産とGSとしての確かな実力を持ち、さらに亜麻色の髪に抜群のスタイルと美貌を誇っている。隠す必要がないので仕事中であっても惜しげもなく美しい身体のラインを晒している。しかし、普通に服を着ているだけであって、露出趣味というわけではない。霊能力に関しても、性的な何かが必要というわけではない。欲望を力にしているのはアルバイトの横島忠夫である。忠夫はバンダナがトレードマークの高校生。令子の色香につられ、彼女の除霊事務所で働いている。奴隷同然の薄給で本人も不満はあるようだがやめる気配はない。現場では生者死者問わず女性と出会うこともあり、あわよくばと欲望と煩悩のままにアタックを繰り返す。令子が除霊を行う現場は安全とはいいがたく、忠夫も散々な目に遭うことが多い。それでも生き延びているのだから、欲望と生命力が直結してパワーの源になっているのだろう。忠夫じゃなければ令子の元で働けないという、妙な説得力がある。
女性用のパンツを被ることで、超人的なパワーを発揮する正義の味方に変身してしまう高校生のヒーローアクションコメディ。色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は警察官の亡き父とSM嬢の母を親に持つ正義感の強い高校生。拳法部に所属し、エースとして活躍していた。ある日、狂介が淡い想いを抱く同級生の姫野愛子が銀行強盗事件に巻き込まれてしまう。愛子を救助しようと建物の更衣室から侵入した狂介は、昏倒させた犯人の服で変装しようと思い立つ。その時、誤って女性もののパンツを被ってしまうのだった。2013年、2016年に実写映画が公開されている。
パンツを顔面に被っていれば100%変態だ。パンツは下半身用のもので顔面に着けるものではない。さらに変態仮面は、ほぼ全裸で股間だけ辛うじて隠れている状態で足に網タイツをはいている。顔にパンツ、ほぼ全裸。まごうことなき変態の姿だからこそ、彼は「変態仮面」と呼ばれるのだろう。狂介はその身に流れている両親の血に大きく影響され、変態仮面に変身してしまう。刑事だった父親譲りの正義感に、SM嬢の母親から受け継いだ変態の気質。それが良い具合に混じり合い、パンツというスイッチが入ることで変身が完成するのだ。変態仮面の格好で理由もなく路上を闊歩していたらただの変態で終わるのだが、正義の味方として悪に立ち向かっていくので許される。自分が犯人だったら絶対に遭遇したくない類の正義のヒーローだろう。丸腰なのに全く勝てる気がしない。カッコいい要素は少ないはずなのだが、堂々としているので、なんだかカッコよく見えてしまう。そのうち服装も気にならなく……はさすがにならないだろうな。
倒したはずの人類の敵と、かつての力を失った状態で再び戦うことになった主人公が、力を取り戻すために奮闘する学園ラブコメディ。人が見た夢を足場に、人間を食らい操るキリオーニラ。主人公、陸曜一(りくよういち)は彼らと戦う力を持ち、若くしてハンターとして活動していた。キリオーニラの祖王を倒し平和が戻ったことで、曜一は故郷の高校へと転校する。そこで、幼馴染の南波緑里(なんばみどり)と再会するが、幼い頃と変わってしまった曜一に動揺する緑里。そんな二人の前に、倒したはずの敵が現れるのだった。原作は築地俊彦の同名ライトノベル。
若くて健康な人間の想像力を好んで食らうキリオーニラ。力を奪われた人間は抜け殻のようになり、そのまま死を迎えるか操り人形にされてしまう。濃い霧のような彼らと戦うのがハンターだ。曜一は祖父からハンターの素質があると告げられ、中学2年生の時にはハンターとして戦っていた。物語開始時点で高校2年生だが、性欲が全くない。なぜ突然性欲の話なのかといえば、ハンターは性欲を力にして戦うのである。武器を具現化するために性欲が必要で、性欲が強ければ強いほど武器は強力に、長時間具現化し続けることになる。緑里の知る幼い頃の曜一は、スカートがあれば中に頭を入れることも辞さないほどの変態だった。強大な力を持つ敵の祖王を撃退させたという過去も頷ける。性欲がなくなった曜一はただのイケメンなのだが、元々変態なだけに淡々とパンツの批評をしているのを見ると残念イケメンの称号を与えたくなってしまう。人類を守るためには、早々に性欲が戻ることを祈るしかない。
人類に敵対し迷惑行為を働く他種族に対抗するため、特殊なエネルギーで稼働する巨大ロボに搭乗する主人公たちの戦いを描くアクションエロコメディ。16歳の高校生、真玉橋孝一(まだんばしこういち)は、ある日見知らぬ女性、楚南恭子(そなんきょうこ)に呼び止められた。そこへ突然、独自進化を遂げ人類に敵対する勢力となったペンギン帝国が襲い掛かってくる。孝一は恭子をかばって立ち向かうが、歯が立たない。しかし、孝一が恭子の胸に触ると、驚くべき力を発揮し、敵を撃退するのだった。2014年4月にテレビアニメ化。
南極にかつてあったとされる、メガラニカ大陸に生息していたペンギンが、落ちていたエロ本を読んだことで知能を得て、ペンギン帝王になった。なぜ南極にエロ本が落ちていたのかという素朴な疑問はあるが、とにかくペンギン帝王はそうして誕生し敵となった。人類は対抗するため、巨大ロボット「ダイミダラー」を開発する。しかし、ダイミダラーは「Hi-ERo(ハイエロ)粒子」を持つ者にしか稼働させることができない。Hi-ERo粒子という名称からも察せられるが、ダイミダラーを稼働させるために必要なのはエロパワーである。孝一は硬派そうな容姿をしているが、実はとてもスケベだ。恭子に初めて会った時も胸を見ていたし、どさくさに紛れて揉んでいた。結果、孝一が類稀なるHi-ERo粒子を持つと判明したのだが、普段の言動からわかりそうな気もする。とはいえ、スケベな性格だからこそダイミダラーの操縦者が務まるのだろう。孝一的には役得だが、エロパワー増幅に協力する相棒の恭子は不憫である。