「北条司」原作の『シティーハンター』はテレビシリーズの他に、劇場公開作品と、テレビスペシャル作品合わせて、6作品の長編アニメが制作されている。今回はその6作品を全て紹介する。
現在も根強い人気がある「北条司」原作の『シティーハンター』の長編アニメ作品を紹介する。
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「北条司」原作の『シティーハンター』はテレビシリーズの他に、劇場公開作品と、テレビスペシャル作品合わせて、6作品の長編アニメが制作されている。今回はその6作品を全て紹介する。
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映画第1作目で、テレビシリーズの第2期に制作されており、3作ある映画作品の中でファンの人気が一番高いと言われているのが本作だ。「シティーハンター」は、「冴羽獠」と「槇村香」がコンビを組むプロのスイーパー(始末屋)で、ボディーガードから殺しの依頼までと、どんな依頼でも引き受ける。ある日、西ガリエラの天才ピアニスト「ニーナ」から行方不明になった父親を捜索して欲しいと依頼があり、「獠」は依頼を引き受けるが、「ニーナ」は東ガリエラの工作員から狙われる事になり……。1989年公開作という事で、東西冷戦期の時代背景を映した内容となっている。これぞハードボイルドの世界! とにかく「獠」がカッコイイのだ。いつもの「もっこり」はあるが、シリアスなシーンが多めの作品となっている。見どころは、「ニーナ」の父で東ガリエラの情報部で工作員をしている「ヘルゼン大尉」と、「獠」の対決だ。「ヘルゼン」はピアノに素養があり、射撃の腕は「獠」に匹敵する凄腕。プロとプロが本気で向き合うシーンは見応え十分に描かれており、ラストは「獠」らしい細工がわかり、爽やかな感動に包まれる内容となっている。
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東京湾に作られた人工島「東京ベイシティ」を舞台に、南米コステロ共和国の元独裁者「ギリアム」率いる武装集団対「冴羽獠」と元傭兵の「海坊主」の攻防戦が繰り広げられる作品である。本作の主役は「冴羽獠」というより、もはや「海坊主」である。豪快に人工島に作られた遊園地をぶっ壊していく様子は「海坊主」らしいシーンだ。そして、「獠」と「海坊主」が敵をバタバタと倒しながら、仲がいいんだか、悪いんだかわからない掛け合いは面白さ満点である。全体的にコミカルな仕上がりになっているが、ペンタゴンのコンピューターを乗っ取た技術者の「ルナ」がミサイル発射の命令を打ち込もうとしたシーンは本作一番のシリアスシーンだ。「獠」が「ルナ」を撃たなければならい状況下で、「海坊主」が豪快さを見せてくれる。そして、ラストも「海坊主」で笑いを取るという、「海坊主」尽くしの作品となっている。是非、「海坊主」ファンには見てもらいたい作品である。
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ロスから来た金髪美女「エミリー」は、「シティーハンター」に1ヶ月のボディーガードの依頼をする。報酬はなんと百万ドルと、「もっこり一発」。もちろん大喜びで引き受ける「獠」だったが、ロスから来た殺し屋が「獠」を狙っていた。かなりコミカルな作品に仕上がっている。前半は「獠」が「もっこり」を言いまくり、「香」に「100tハンマー」で叩かれまくるおきまりのパターンだ。そして後半は「エミリー」の殺し屋「ダグラス」への復讐がメインとなり、シリアスな展開になっている。コミカルさとシリアスさのギャップがやはり「シティーハンター」の面白さだ。見どころは廃墟となった競馬場での「ダグラス」と「獠」の対決である。爆発の中を顔色一つ変えずに颯爽と走り回る「獠」にカッコ良さを感じるだろう。だが、そんな最中でも「もっこり」を忘れない「獠」は、「ダグラス」が投げた「エミリー」の物と思われる下着を咥えて、そそくさと上着の中に仕舞い込む。決闘の最中でも余裕な「獠」の姿が見れて面白いだろう。
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来日中のガイナム共和国の大統領候補「マクガイア」をガードしているシークレットサービスの「新庄安奈」をガードして欲しいというのが、今回の依頼だった。「安奈」は「マクガイア」の娘で、「安奈」を狙うのは「マクガイア」が反政府活動をしていた時の元同志「ゴンザレス」だった。「安奈」は母親が死んだのは「マクガイア」のせいだと思い、「マクガイア」を許せないでいた。ボディーガードのボディーガードをするという一風変わった展開が面白く本作は描かれている。当然のように訓練を積んだシークレットサービスの「安奈」は「獠」にガードされる事が許せず、敵意むき出しである。しかし、物語が進むにつれて「獠」に信頼を寄せていく「安奈」の姿はヒロインらしく、好感が持てるだろう。また祖国を想う「マクガイア」や「ローザ」たちの気持ちを20年前の反政府活動を通して描いており、物語に深みを出している。そして、一番の見どころはヘリコプターで逃げる「ゴンザレス」に銃口を向ける「獠」の姿だ。ヘリを見る時の、「獠」の表情はかつて見た事のない程、鬼気迫る迫力があって恐いが、見応えは十分だ。そして「獠」以外にも「海坊主」の活躍も楽しめる仕上がりとなっている。
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「獠」と「香」は宝塚女優の「真風笑美」から、13年前に行方不明となった兄を探して欲しいと依頼を受ける。「笑美」の兄は実は「プロフェッサー」と呼ばれる謎のテロリストで、日本に入国していた。「プロフェッサー」は新宿の街を賭けて、「獠」に勝負を挑むのだった。まず何と言っても本作は原作のクオリティー高い絵柄を再現しており、それだけでも見応えある作品となっている。そして、コミカルさよりもシリアスさの方が濃いストーリー展開で、最初から最後まで引きつけられる。一番の見どころは山手線走行中の電車内での「プロフェッサー」と「獠」の対決だ。電車が山手線を2周する時、電車は爆発し、新宿区内100カ所に仕掛けられた爆弾が連動して爆発するという、手に汗握る状況の中での「プロフェッサー」と撃ちあう「獠」から目が離せないだろう。もちろん「海坊主」や「美樹」、「冴子」も本作では活躍している。そして、新宿の街の人たちの様子も描かれ、新宿という街に対する人々の熱い想いも感じられる作品となっている。
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メガシティテレビの人気キャスター「朝霧さやか」からボディーガードの依頼を受けた「獠」は、殺し屋「マッド・ドッグ」に誘拐犯に仕立てあげられ、全国指名手配犯として追われる身になるのだった。そして「さやか」は、実は「獠」と深いかかわりのある人物だった……。指名手配犯として「さやか」と「香」を連れて逃げ回る「獠」はとても楽しそうだ。どんな時も動じない姿勢はさすが「獠」と言えるだろう。逃亡犯として、「獠」たちがアパートを借りるシーンがあるが、そのアパートに原作者らしき姿も描かれており、ファンには嬉しいサービスだ。全体的にコミカルなテイストとなっている本作は、珍しく「獠」の過去に触れたエピソードとなっており、「さやか」と「獠」の関係についても注目して見てもらいたい。おすすめのシーンは「さやか」の指輪を「獠」が銃を撃って外すシーンだ。「さやか」と「獠」の関係性が深く出たシーンとなっている。
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