もう笑い飛ばせ!ブラック職場のコメディ漫画オススメ5選56 Pt.

残業代も出さず、連日長時間にわたり勤務させる割には安月給。漫画作品においては、そんなブラックな環境を笑いに変えるコメディ作品も少なくない。今回はブラックな職場で必死に働く会社員たちを主軸においた作品を紹介する。

作成日時:2020-05-12 11:00 執筆者:マンガペディア公式

もう笑い飛ばせ!ブラック職場のコメディ漫画オススメ5選

出典:小学館


『JK、社畜を飼う』

『JK、社畜を飼う』

出典:小学館

24歳の社畜が、ペットとして16歳の女子高生に飼われているという秘密を抱えながら、二人の間に特別な感情が芽生えていくラブコメディ。犬吠埼謙(いぬぼうさきけん)は、ブラック企業に勤めて3年目になるサラリーマン。女っ気のない人生を送ってきた謙だったが、公園で酔いつぶれた日に、一人の謎めいた女子高生・久留主(くるす)ニアと出会う。世間から誤解を招くような写真を撮られ、弱みを握られた謙はニアから「犬くん」と呼ばれ、彼女に振り回される日々を送るようになる。

ブラック企業では休みも与えられないままずっと連勤するのが当たり前という、苛酷な労働環境で働かざるを得ない。謙が勤めている会社も20日以上連勤になっても休みを与えないようなブラック企業だ。仕事にかかりきりで恋愛する余裕がなく、年齢イコール彼女いない歴になる彼にとって、ニアは今までで最も近しい異性の存在。だが、二人の関係は恋人のような甘い関係ではなく、奇妙な主従関係で結ばれている。謙は弱みを握られていることから急な呼び出しにも応じねばならず、大人であるサラリーマンが生意気な高校生の言いなりというのはさぞかし屈辱的に感じるはずだ。しかし、物語が展開するにつれて二人は過去にも接点があったことがわかり、二人の関係性にも次第に変化が芽生えてくる。


『社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった』

『社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった』

出典:KADOKAWA

社畜OLがホワイト企業の健全な文化に馴染めず困惑するコメディ漫画。主人公の「かすみ」こと粕森美日月(かすもりみかづき)は、ブラック企業で働く社畜OL。長時間労働により睡眠時間などほとんどないに等しく、体力も気力も奪われ続けていた。そんなある日、屋上で星空を見上げながら、休みが欲しいと願った途端不思議な光に包まれ、気付けばホワイト企業に転職していた。残業がなく、定時で帰れるホワイト企業での生活は、それまでの悪夢のような社畜生活とは正反対で、まるで異世界のようだった。

それまでかすみが3年間勤めていた会社では、上司よりも早く出社し、帰りは上司より遅く出なければならない。その結果、朝6時に出社し、帰りは早くて終電。休みも月1程度なのに手取りは10万円。絵に描いたようなブラック企業だった。だが、かすみは不思議な光に包まれた後に「株式会社ホワイト製作所」のぐんま支店で目覚め、そこで働くことになる。その会社は福利厚生がしっかりしており、残業を強いられることもなく、ボーナスも支給される素晴らしい環境だ。しかし、そこでも長年にわたり刷り込まれた社畜精神は抜けず、ことあるごとに不安を感じてしまう。果たしてかすみはホワイト企業の幸せな環境に慣れることができるのか。その行く末を見守りたくなる作品だ。


『ウサギ目社畜科』

『ウサギ目社畜科』

出典:集英社

人間の社畜が不思議なウサギ社畜と出会い、同居生活が始まる癒し系コメディ漫画。主人公の津田真司郎は、ブラック企業に勤めているサラリーマン。自宅でも仕事をしていたある日、突然部屋に人のような姿のウサギが飛び込んでくる。「ふわみ」と名乗るそのウサギは月で24時間労働をしていた社畜だったが、現在はリストラされて地球へ落とされ、無職の身。働いていないと死んでしまうという根っからの社畜体質のふわみに押し切られる形で、津田は仕方なくふわみを雇うことになる。

主人公の津田は社畜として連日遅くまで仕事をしており、そんな余裕のない生活に嫌気が差し始めていた。だが、ひょんなことから月からやってきた社畜ウサギのふわみを雇うことになり、社畜が社畜を雇うという事態に。月では無休で24時間労働は当たり前で、食事は樹液か木の皮という地球以上にブラックな環境だった。そのため、津田がふわみを追い出そうと月給を1円にしてもご褒美として受け止められる。社畜ウサギが津田宅にやってきたことは、津田にとってはプラスよりマイナスに感じられるのだったが、さらにふわみの後輩・もふこが現れ、津田宅で雇うことになってしまう。読み進める内に、社畜ウサギが一生懸命頑張る姿や些細なことでも幸せを感じて泣いて喜ぶさまに癒されることだろう。


『御影くんは帰りたい!』

『御影くんは帰りたい!』

出典:KADOKAWA

ブラックな環境を憂う主人公と、深夜でもハイテンションを保つヒロインが織り成すラブコメディ。主人公の御影(みかげ)は、ブラック企業の広告制作会社でこき使われている新入社員。長時間の労働は人の心も体も疲弊させるものだが、御影と同期で隣の席の小日向陽(こひなたはる)だけは異色の存在。ポジティブ思考を保ち続け、常に明るくハイテンション。御影が最も苦手とするタイプの人間であり、彼女が横にいることで、必要以上にストレスを抱えるようになっていく。

ブラック企業では仕事が深夜に及ぶことは日常茶飯事だ。本作に登場するブラック企業に勤める主人公の御影も連日の残業により目の下にクマを作り、げっそりとやつれていた。そんな彼とは対照的に、常に元気いっぱいに働いているのが同期の小日向だ。大抵の人は疲れれば口数が減ってくるものだが、彼女は疲れているからこそテンションが高くなっている。ある意味そのポジティブさは心強くもあり、見習いたくもなるが、失敗も多く、周囲に被害が及ぶこともある。御影の周囲は変人が多く、その賑やかな職場での社畜生活が中心に描かれつつ、小日向が彼に対してほのかな好意も匂わせており、恋愛方面においても楽しむことができる。


『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合』

『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合』

出典:KADOKAWA

猫になったサラリーマンが、自分自身の生活と会社の環境を大きく変えていく癒し系コメディ漫画。安月給で残業代も出ないブラック企業社員のモフ田は、馬車馬の如く働かされていた。そんな無茶な長時間勤務を続けていたある日の朝、起床したモフ田は何故か自分が猫になっていることに気付く。そのまま出社したモフ田は社内で人気者に。SNSなどをきっかけにモフ田の知名度が上がると会社の業績も上がり、根本から良い方向へと変わっていくのだった。

ネットやテレビでは、見るだけで癒される可愛い動物の映像が人気だが、癒しはブラック企業にこそ必要なのではないだろうか。本作では猫化してしまったサラリーマンのモフ田が会社で仕事を続ける内にマスコット的存在となり、社内の癒しを担うことになっていく。猫となったモフ田の毛はフワフワで、その毛並みは会社でも通勤電車でも大人気。モフ田の昼寝姿が社の広報にアップされ、SNSなどで有名になると、会社の業績も急上昇。福利厚生や給与を改善する余裕が生まれ、気付けば会社はブラック企業ではなくなり、社員に優しいホワイト企業へと生まれ変わっていった。ブラック企業の負の圧力も猫の持つ癒しの力にはかなわない。仕事で疲れている人にも是非読んで欲しいオススメの一冊だ。


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