まもなく92才になる漫画家の水木サンは、いよいよ無為に過ごす時が来たのだと考えていた。そんな時、水木サンのもとに新連載の話が飛び込んで来る。のんびりすごしたい水木サンは連載の話を断ろうとしたが、結局その話を受けることに。そんな水木サンの楽しみは、毎日3時からのお茶の時間だ。その時間になると水木サンの兄弟が集まって来て、賑やかな時間が始まる。お茶菓子を囲んだ陽気な時間は、昔から変わらない水木サンの日常の1コマ。そんな水木サンと家族との日々を、ほのぼのと描いていく。
妖怪漫画の巨匠、水木しげるの作品は、実は妖怪漫画だけではない。実体験をもとにした戦争モノや日常を描いた作品など実に様々だ。今回は水木しげるを代表する妖怪作品と、作者本人をモデルにしたノンフィクションエッセイをご紹介する。
出典:小学館
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漫画家水木しげる本人が、自らの数々のエピソードを描いたカラーコミック。生まれ故郷の鳥取県境港で過ごした幼少時代の思い出、南方戦線で体験した戦争の記憶、長年住み続けた東京の調布での何気ない毎日のお話など、その数奇な人生の数々のエピソードが詰め込まれた1冊。豊かな色彩で描かれたオールカラーで、「水木サン」の人生を垣間見ることができる。
まもなく92才になる漫画家の水木サンは、いよいよ無為に過ごす時が来たのだと考えていた。そんな時、水木サンのもとに新連載の話が飛び込んで来る。のんびりすごしたい水木サンは連載の話を断ろうとしたが、結局その話を受けることに。そんな水木サンの楽しみは、毎日3時からのお茶の時間だ。その時間になると水木サンの兄弟が集まって来て、賑やかな時間が始まる。お茶菓子を囲んだ陽気な時間は、昔から変わらない水木サンの日常の1コマ。そんな水木サンと家族との日々を、ほのぼのと描いていく。
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水木しげるの代表作で妖怪漫画の傑作。主人公はゲゲゲの鬼太郎と呼ばれる、幽霊族の最後の生き残り。鬼太郎は父親である目玉の親父や仲間の妖怪たちとともに、人間に害をなす妖怪たちを退治したり、不思議な事件を解決していく。過去に何度も実写ドラマ化やアニメ化がされ、「妖怪」といえば誰もが本作に登場する姿を連想してしまうほど。妖怪の存在を、広く認知させた作品だ。
顔の左半分を髪の毛で覆い隠し、黄色と黒の縞のちゃんちゃんこを身にまとい、「カランコロン」と鳴るゲタがトレードマーク。人間に仇なす妖怪から人間を守る、幽霊族の最後の生き残りがゲゲゲの鬼太郎だ。彼は髪の毛を針状にして飛ばす髪の毛針や体内電気など様々な超能力を駆使し、父親である目玉の親父や猫娘、砂かけ婆や子泣き爺、一反木綿やねずみ男といったおなじみの仲間たちとともに、妖怪が引き起こす様々な事件を解決していく。やがて鬼太郎は日本国内の妖怪だけでなく、海外からやって来た西洋妖怪たちとも激闘を繰り広げていく。
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河童とそっくりの少年が本物の河童と出会ったことから始まる奇妙な物語。10年に1人しか人が通らないといわれるほどの山奥で祖父と2人で暮らしていた河原三平(かわはらさんぺい)は、小学校に入学することになった。学校の友達は外見が河童に似ているからと、みんな三平を「かっぱ」と呼ぶ。そんなある日本物の河童に出会ってしまった三平は、河童に間違えられて河童の国へ連れていかれてしまう。
山奥の一軒屋に住む三平は、河童に似ている少年だった。ある日三平は川に浮かべた小舟の中で眠りこみ、不思議な場所まで流されてしまう。そこは本物の河童たちが住む国で、河童にそっくりな三平は間違えて河童の国へと連れて行かれてしまう。そこで友達になった河童を学校に連れて行ったところ、河童はニセの三平になりすまして、学校の水泳大会で世界新記録を樹立。本物の三平は泳げないのだが、このことで校長先生からオリンピックに出場するように言われてしまう。河童のほかにも小人や子狸、死神など、三平を取り囲む不思議な隣人たちがさまざまな騒動を巻き起こしていく。
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水木しげるの貧乏時代の家計簿をもとにしたノンフィクションエッセイ。水木センセイが昭和26年~41年にかけてつけていた家計簿を元に、極貧暮らしだった貸本漫画家時代から人気作家になる直前までの日常を漫画化した作品。お金がない貧乏暮らしの中でも、家族と楽しんで生活している様子が描かれている。当時の写真や解説とともに、”ゲゲゲの女房”こと布枝夫人と水木センセイの対談も収録されている。
水木しげるは昭和26年6月、神戸で水木荘というアパートを経営しながら、紙芝居を描いていた。アパートの出納金をきっかけに家計簿をつけ始めた水木だったが、大家の仕事は意外と大変。家賃を滞納する住民もいて、やがてアパートは手放すことになってしまう。おかげで紙芝居の仕事に集中することができたが、その紙芝居も徐々に廃れていく。次に貸本漫画へと仕事を移した水木だったが、その貸本漫画も不景気に。やがて月刊マンガ誌で描き始めた水木は『テレビくん』で第6回講談社児童まんが賞を受賞し、漫画家としての仕事も安定していく。貧乏時代から水木プロダクション設立までの間につけた家計簿をもとに、貧乏ながら毎日を楽しんで生活する水木しげるの生活風景が描かれている。
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