下駄を鳴らしてあの男がやって来る!オススメ漫画5選148 Pt.

日本の風情を感じさせる履物・下駄がトレードマークになっている漫画キャラは、いずれも超個性派揃い。人間とは限らず、妖怪や死神、アンドロイドなどさまざまだ。時には下駄を武器にして戦うこともある男たちの姿をチェックしてみよう。

下駄を鳴らしてあの男がやって来る!オススメ漫画5選

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『ゲゲゲの鬼太郎』

『ゲゲゲの鬼太郎』

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主人公の鬼太郎が、悪い妖怪たちと闘いを繰り広げる元祖妖怪漫画。鬼太郎は、かつて地上を支配していた幽霊族の生き残りの少年で、左目を覆う前髪と、黒と黄色の横縞模様からなるちゃんちゃんこがトレードマーク。人間と妖怪が仲良く生きる世界を作るため、仲間たちと共に、さまざまな能力を駆使して敵を倒す。初期のタイトルは『墓場の鬼太郎』で、1968年からのアニメ化に伴い『ゲゲゲの鬼太郎』に改題。何度もアニメ化されている他、実写ドラマや映画化もされた。

鬼太郎の主な武器は、能力や形を自在に変える「ちゃんちゃんこ」と「下駄」だ。中でも下駄は、念力で動きを操ることができる優れもの。鬼太郎の意志でどこまでも飛んでいくばかりか、虹を渡って夢の国へ入るという特殊機能も持つ、攻撃に欠かせないアイテムだ。本作は、タイトルが『墓場の鬼太郎』だったことからも分かるように、発表された当初は怪奇的要素の強い作品だった。しかし、アニメ化によって「鬼太郎vs悪い妖怪」のイメージが強まり、バトル色を深めていく。まさに日本の妖怪ブームの先駆け作品と言え、鬼太郎の父親である目玉おやじや、ズル賢いのに憎めないねずみ男、砂を撒き散らして敵を蹴散らす砂かけ婆、半妖怪の猫娘といったサブキャラクターの人気もいまだ根強い。


『魁!!男塾』

『魁!!男塾』

出典:集英社

全国から集められた不良少年たちを過激なスパルタ教育で更生させる「男塾」を舞台にしたバトル系ギャグ漫画。私塾「男塾」では、「明日の日本男児を育てる」という大義名分の元、理不尽とも思われる軍国主義的教育が日々行われていた。主人公の男塾一号生筆頭・剣桃太郎を中心とする塾生たちは、ライバル校との闘争や、闇世界のトーナメントで激しいバトルを繰り広げながら、仲間同士の絆を深めていく。1988年にテレビアニメ化、2008年に実写映画化された。

粗野でバンカラ気質の男には高下駄がよく似合うが、本作の下駄履きキャラといえば、男塾塾長・江田島平八だ。元海軍少尉という経歴にふさわしい堂々とした体躯に、禿頭と口ひげが特徴的で、和服姿に下駄を履いた姿がよく似合う。大抵の揉め事は、「ワシが男塾塾長、江田島平八である」の一言で片付けてしまう肝の据わった男だ。彼のライバルと言えるのが、いまや財政界の黒幕にまでのし上がっている藤堂兵衛。桃太郎たち塾生は、藤堂を倒すため、彼が主催する「天挑五輪大武會」に参加することとなる。それは4年に1度、世界中から選りすぐりの武道家たちが集められて開催される武闘大会。ほぼノールールの下、死闘が繰り広げられるが、元来ギャグ漫画なので、死んだと思ったキャラが実は生きていたという展開になることもしばしばだ。それが、深刻で暗くなりがちな話を絶妙に面白くさせている。


『とっても! ラッキーマン』

『とっても! ラッキーマン』

出典:集英社

日本一ついていない男子中学生が、宇宙一の幸運の持ち主「ラッキーマン」になり、地球や宇宙平和に貢献するSFギャグコメディ漫画。時は1993年夏。宇宙で大爆発が起こり、住む場所を失った異星人たちは、新天地を求めて地球へ向かっていた。そんな中、何をやってもついていないアンラッキーな中学生・追手内洋一が、地球侵略を目論んだカマキリ星人の宇宙船の下敷きに。一度は命を失ったが、宇宙一ラッキーなヒーロー・ラッキーマンと合体して蘇る。1994年にテレビアニメ化。

洋一は元祖ラッキーマンと合体し、これまでにない数々のラッキーを味方につけ、「運」だけで敵を倒していく。次々に登場する敵キャラの中でも人気が高いのが、「鉄ゲタ」キックを武器とする「努力マン」だ。その名の通り努力がモットーで、日頃は人間として生活しているが、習字で書いた「努力」の文字を胸に貼り付けることで努力マンに変身する。額に掲げられた血の汗と、常に涙を流し、食いしばった顔つきをしているところが特徴的。ダイヤモンドより固い豆腐でできた30tの重さを持つ鉄ゲタを履き、強烈なキックを繰り出す。しかし、ラッキーマンを打ち負かすことはできず弟子入りした。話を重ねるごとに次々と登場する、努力マン以外の個性的なキャラクターたちにも注目だ。


『BLEACH』

『BLEACH』

出典:集英社

死神の力を与えられ、「死神代行」となった主人公が悪霊と闘うファンタジー系青春バトル漫画。黒崎一護は、物心がついた頃から幽霊が見える能力を持つ男子高校生。彼の前に自称「死神」の少女・朽木ルキアが現れ、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を退治するため、ソウル・ソサエティから現世にやって来たと告げる。当初は話を信じなかった一護だが、その直後、父と2人の妹たちが虚に襲われてしまう。2004年にテレビアニメ化された他、実写映画やゲーム、ミュージカルなどさまざまにメディア展開された。

個性に富んだキャラクターの中でも、下駄履きに甚平という服装でひときわ異彩を放っているのが死神商人・浦原喜助だ。日頃は駄菓子屋「浦原商店」の店主を装っているが、その正体は、ルキアたち死神の活動をサポートしている闇商人。ソウル・ソサエティでは、警察の役割を担う護廷十三隊十二番隊隊長を務めていたほど優れた戦闘能力と知性を持ち、死神代行となった一護を見守る。ヘラヘラとしてどこか信用できない雰囲気を漂わせている、普段の姿とのギャップが魅力的だ。彼の他にも、霊子を操って虚を倒す「滅却師(クインシー)」や、物質に宿る魂を操る「完現術者(フルブリンガー)」といった特殊能力を持つ者たちが登場し、本作の独特な世界観を盛り上げている。


『究極超人あ〜る』

『究極超人あ〜る』

出典:小学館

私立高校に転校してきたアンドロイドと光画部(写真部)の部員たちが繰り広げる騒動を描いた学園ギャグ漫画。春風高校光画部の面々は、撮影旅行のため宇南山に出掛ける。彼らがやしゃヶ池で休憩していたところ、池の中から突如、自転車に乗った制服姿の男子生徒が出現する。彼は、「お腹がすいた〜」と叫ぶや否や、部員のお弁当を平らげて去っていった。その後、1学期の最終日に、その男子生徒、R(あ〜る)・田中一郎が転校生としてやって来て光画部に入部する。

謎の転校生・あ〜るは、制服がないにもかかわらず詰襟の学生服と下駄ばき姿が定番だ。いつも服装が変わらないように見えるが、実は、下駄は運動用や上履き用など用途に応じて履き分けられている。そんな彼の正体は、マッドサイエンティスト・成原成行が世界征服のために作り出したアンドロイドだ。とはいえ、あ〜るは、世界征服の命令などすっかり忘れたかのように光画部の面々たちに溶け込み、にぎやかな毎日を過ごしている。物語の舞台が文化系の光画部とあって、展開に華やかさはないが、オタク系の人々の個性がユニークに描かれている点が面白い。また、特撮&アニメネタがふんだんに盛り込まれているため、コアなファンを惹きつけてやまない作品となっている。


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