吸血鬼となった少女が主人公のファンタジーラブコメ漫画。吸血鬼の父と狼女の母を持つ江藤蘭世(えとうらんぜ)は、怪物としての超能力はなく人間界で普通に生活する女の子だった。ところが人間の男の子に恋をしたことがきっかけで、超能力が目覚めてしまう。しかし魔界の掟では、人間との恋は禁じられていた。80年代ラブコメの決定版といえる、池野恋の代表作。
人間ではない両親を持つ主人公の蘭世は、人間界で普通に暮らしていた女の子。だが転校先で隣の席になった人間の男の子、真壁俊(まかべしゅん)に恋をしたことで、かみついた相手に変身できるという超能力が目覚めてしまう。蘭世の恋はクラスメイトの神谷曜子(かみやようこ)との三角関係に発展するが、魔界の掟で人間との恋は禁じられていた。だが俊が記憶を消されて人間界に追放された魔界の王子様だった事が発覚し、事態は思わぬ騒動に発展。俊の双子の兄弟で、蘭世に恋する魔界の王子アランや、同じく魔界の王家の血を引き、蘭世に想いを寄せる外国人、ダーク=カルロも登場し、蘭世たちを取り巻く物語は大きく動いていくことになる。
人の血液を食糧にする長命な種族の女性が主人公のSF漫画。主人公のリサは「青き血の一族」と呼ばれる、人の血液を食糧にする種族。リサは食料である人間の血をより美味しくするためには、その人間の好物を食べさせるのが一番であると知り、食料を美味しくするために料理に励む。リサと彼女の食料として雇われた男、リサに拾われた少年が一緒に暮らして行く中で、少しずつ彼らに隠された秘密が明かされていく。
リサは金髪に青い瞳の美しい女性で、森の中にある屋敷に住んでいる。彼女は本当は人間ではなく、「青き血の一族」とよばれる特殊な種族だった。青き血の一族は人間より遥かに長い寿命を持ち、食料は人間の血だ。リサはある時、母親が遺した書物を読み、人間の血を美味しくするためには、美味しい食事を与えることが一番だと知る。リサは食料として住み込みで雇った泉守冬真(いずもりとうま)や、偶然拾った少年、三雲暁(みくもあきら)に手料理を振る舞い、美味しい血を味わおうとするのだが、人間の血しか飲まないリサの作る料理は壊滅的に不味かった。3人が奇妙な共同生活を送るうちに、それぞれが持つ隠された秘密が明らかになっていく。
20世紀末の英国を舞台にした、吸血鬼と戦う怪物異能力バトル漫画。英国国教騎士団に所属する吸血鬼アーカードが、英国に仇なす吸血鬼や超人、怪物などを相手に戦う。主人公のアーカードは不死身の肉体と対化物戦闘用の拳銃を用いて、人知を越えたアクションを繰り広げる。ヒロインの元婦警、セラス・ヴィクトリアは事件に巻き込まれ吸血鬼の体となってしまうが、英国国教騎士団に加わる。
20世紀末の英国では、吸血鬼が人々を襲う事件が頻発していた。吸血鬼対策として結成されたのが、通称「HELLSING(ヘルシング)機関」と呼ばれる特務機関、英国国教騎士団だった。アーカードは吸血鬼討伐のエキスパート。アーカード自身もヘルシング家が100年をかけて作り上げた最強の吸血鬼だ。戦闘では対化物戦闘用の拳銃を用いて反キリスト教のバケモノ達を退治していく。ヒロインのセラス・ヴィクトリアは村を襲撃した吸血鬼との戦闘で瀕死の重傷を負い、アーカードはセラスを助けるために吸血鬼へと転化させる。吸血鬼となったセラスは英国国教騎士団に所属し、吸血鬼事件の鎮圧へと向かうことになる。
人間と妖怪の境界線を超えた恋と友情を描いた長編ファンタジー漫画。主人公、青野月音(あおのつくね)はひょんなことから妖怪たちの通う学園に入学してしまった。ヒロインは同じ学園に通うバンパイアの少女、赤夜萌香(あかしやもか)。月音が萌香の自転車に轢かれたことをきっかけに2人の距離が急接近する。アニメ化、小説化、ゲーム化もされた作品。
高校受験にことごとく失敗した月音は、書類審査だけで入学できる私立陽海学園へと進学する事となった。月音は同じ新入生である萌香と、彼女の自転車に轢かれたことがきっかけで意気投合する。月音はこの学園が妖怪の為の学園で、人間だと知られた場合殺されてしまうと教わるが、萌香と親しくなるために学園に残る。しかも月音は唯一萌香が身に付けているロザリオを外すことができ、萌香のもう一つの人格、最強のバンパイアである裏モカを呼び出すことができる存在だった。仲間たちとも出会い、充実した学園生活を送る月音だったが、魔女の丘や公安、反学派(アンチテーゼ)などとの戦いに巻き込まれていく。
高校教師が生徒や同僚となった亜人たちの悩みと向き合いながら、交流を深めて行く学園コメディ漫画。主人公の生物教師、高橋鉄男(たかはしてつお)は、学生時代から亜人という存在に興味を持っていた。しかし、亜人の絶対数の少なさからこれまで実際に出会ったことはなかった。それが突如として4人の亜人がいる学園で生活することになった。2017年にテレビアニメ化。
亜人という特別な個性を持つ人々は、かつては怪物や妖怪などと迫害されてきた。高橋は学生時代から亜人に興味を持っていて、卒論のテーマにしようとしたくらいだったが、これまでの人生で本物の亜人に出会えたことはなかった。ところが新学期になったとたん、サキュバスの新任教員、佐藤早紀絵(さとうさきえ)の赴任を皮切りに、新入生として入学したバンパイアの小鳥遊ひかり(たかなしひかり)、雪女の日下部雪(くさかべゆき)、頭と胴体が分離しているデュラハンの町京子(まちきょうこ)という4人の亜人に囲まれた学校生活を送るようになる。本作に登場する吸血鬼である小鳥遊は、明るく元気なムードメーカーで、他の亜人の少女たちの牽引役だ。亜人である彼女たちと接するうちに、高橋は彼女たちがそれぞれ亜人としての悩みを抱えていることを知っていく。