武道の才能がない主人公が空手、柔術、中国拳法、ムエタイなどの達人たちの元で修業し、やがて仲間と共に成長していくバトル漫画。いじめられっ子の男子高校生だった白浜兼一(ケンイチ)は、武術家の少女である風林寺美羽に惹かれて彼女の家で修行することに。だがそこは武術の達人が集い、過酷な修行が行われる「梁山泊」と呼ばれる場所だった。2006年TVアニメ化。
主人公である兼一は、様々な武術の達人が集う美羽の家「梁山泊」で修行することになった少年。彼は武道の経験はからきしで、どの師匠からも才能が皆無と言われるほど適性もなかった。だがケンイチは悪党を見て見ぬフリをしない、強い人間になりたいという信念から厳しい修行に挑んでいく。彼の師匠となるのは柔術の達人の岬越寺秋雨、空手の達人の逆鬼至緒、中国拳法の達人の馬剣星、ムエタイの達人のアパチャイ・ホパチャイ、剣術の達人の香坂しぐれ、そして美羽の祖父である風林寺隼人。師匠たちはケンイチの、たとえ才能がなくとも信念を貫こうとする姿勢に応え様々な修行を課す。そんなケンイチの周囲には、いつしか同じく武の道を志す者たちが集まっていた。
落語家の師弟を中心に描いた人間ドラマ。チンピラの与太郎は、服役中に「昭和最後の大名人」と謳われる落語家、有楽亭八雲の落語を聞き、彼に弟子入りをすると決意。最初は弟子扱いされなかった与太郎だが、八雲は与太郎の中に今は亡き親友であった二代目「助六」の芸の面影を見出す。2017年TVアニメ化、2018年10月TVドラマ化。
本作は元ヤクザである与太郎が名人である八雲に弟子入りし、一人前の落語家を目指しながらその天性の朗らかさで周囲の人々の確執を解いていく物語。昭和の時代、与太郎は恩があったヤクザの兄貴のために刑務所に入所。そこで慰問に来ていた八雲の芸に惚れ込み、出所後に押しかけ弟子入りをする。始めは与太郎を弟子扱いしていなかった八雲だが、のちに与太郎に落語の稽古をつけることになる。八雲の芸は古典一筋で、怪談話などを得意とし、女性の演技は同業者から「惚れてしまう」と言われるほどのもの。一方で、与太郎の芸は師の八雲よりも、彼の亡き親友であった二代目「助六」を彷彿とさせるものがあった。後に与太郎は三代目「助六」を襲名することになるが、八雲とした「3つの約束」は彼の落語人生に大きな影響を与えるものだった。
かつて魔王を倒したパーティーの魔法使いが仲間を偲びながら旅をする物語。魔王を倒し、世界に平和を取り戻した勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイター、そして魔法使いのフリーレン。それから50年がたち、とある約束のためにフリーレンはヒンメルたちと再会する。だがそれから間もなくヒンメルは死去し、フリーレンは人の儚さに涙するのだった。
本作は世界を救った勇者たちの後日譚として描かれるファンタジー作品。主人公であるフリーレンは、人間やドワーフよりも遥かに長命なエルフの魔法使い。そのため人間であるヒンメルとハイター、ドワーフであるアイゼンらとの旅は僅かな時間でしかなかった。だが寿命を迎えたヒンメルの葬儀で、フリーレンは「別れ」の哀しみを知ることになる。その後、フリーレンはハイターが拾った人間の少女、フェルンと出会う。当初は弟子を取ることに後ろ向きであったフリーレンだが、余命いくばくもないハイターの思惑に乗る形でフェルンを弟子にすることに。やがてフリーレンはかつて自分の師から教わった「魔族を倒すための技」を、弟子であるフェルンにも受け継ぎ実践させていく。
大人気RPG『ドラゴンクエスト』の世界観を用いたファンタジーバトル漫画。勇者により魔王ハドラーが倒され、世界に平和が訪れた。それから十数年後、魔物たちが暮らすデルムリン島で唯一の人間であるダイは、勇者に憧れる元気な少年。だがある日、魔王の復活によって島に異変が起きる。ダイは窮地を救ってくれたアバンに弟子入りし、勇者を目指すことになる。1991年、2020年TVアニメ化。
『ドラクエ』の世界観を舞台に、主人公のダイたちが大魔王バーンを倒すために闘うバトル漫画。勇者に憧れるダイは、かつて魔王ハドラーを倒した勇者アバンの弟子となる。アバンはダイの勇者の素質を見抜いており、彼の指導の元、ダイは修行に励む。そんな時、アバンがかつて倒した魔王ハドラーが大魔王バーンによって復活する。アバンはダイたちを護るためにハドラーごと自爆してしまう。修行半ばでアバンを喪ったダイは大魔王バーンを倒すべく、同じくアバンに師事していた魔法使いのポップと共に旅立つのだった。その後僧侶戦士のマァムと、王女で賢者の卵であるレオナも仲間に加えたダイたちのパーティーは、大魔王の軍勢と激しい戦いを繰り広げていく。
女子テニスを題材にしたスポ根少女漫画。テニスの名門校である県立西高。女子テニス部に所属する一年生の岡ひろみは、トッププレイヤーの竜崎麗香(通称「お蝶夫人」)に憧れていた。そんなある日、地区大会の代表選手5名の中にひろみの名前が上がる。それはコーチである宗方仁の独断であった。1973年TVアニメ化。2004年TVドラマ化。
コーチのスパルタ特訓によって才能を開花していくスポ根モノ。本作の主人公であるひろみは、部内でも決して上手い選手ではない。トッププレイヤーのお蝶夫人や、男子テニス部のエースである藤堂貴之の試合に憧れているような女の子だ。だが新任コーチの宗方に素質を見出され、いきなり代表選手に選ばれるとともに、スパルタといえる特訓を受ける。さらに周囲はそれを贔屓だと感じて、ひろみは陰湿ないじめを受けてしまうことに。何度も選手を辞退しようとするひろみだが、藤堂らに励まされて試合に挑んでいく。やがて宗方からの厳しい特訓にも耐えたことで、ひろみの才能は開花。全国大会へと進む選手に成長する。その一方で、コーチである宗方には命の期限が迫っていたのだった。