神業をご覧あれ!すご腕医者漫画オススメ5選53 Pt.

今回は、目を瞠る神業で患者の命を救う、凄腕の医者が登場する漫画を5つ紹介していく。才能溢れる医者たちの手さばきと、卓越した技術に救われる患者たちのドラマ、天才たちを取り巻く医療現場の空気感を楽しもう。

作成日時:2019-11-05 10:00 執筆者:マンガペディア公式

神業をご覧あれ!すご腕医者漫画オススメ5選

出典:小学館


『最上の命医』

『最上の命医』

出典:小学館

医者に命を救われた少年が、最上の名医を目指して邁進する医療漫画。主人公・西條命(さいじょうみこと)は、0歳の時に難しい心臓の手術を受けた。医学によって救われ成長した命は、物心ついた頃に自身の手術の様子を収めた映像を見て、自分を救ってくれた医師・神道護(しんどうまもる)すら超える最上の名医になることを決意する。命の医療に対する情熱と才能の片鱗は、10歳の頃からすでに顔を覗かせていた。命は才能に胡座をかくことなく着実に、医者の道を進んでいく。2011年1月にテレビドラマ化。

命は自身の手術映像を親に見せられて以降、恩人である神道に会うため病院に通い詰め、彼に認められようと覚えた医学知識を度々披露していた。その知識は微笑ましいというレベルではなく、自分で自分の傷を縫合したり、交通事故に遭った犬を1人で治療したりできるというレベルのものだ。さらに命には、彫刻家の父親から受け継いだ、医者を目指す上で大変有利な特殊な認識能力があった。それは「次元変換能力」。文字から得た情報だけで物体をイメージできたり、絵から立体を想像できたりする力のことだ。この力のおかげで、命は人間の血管や臓器を正確に頭の中でイメージできるのである。医療への情熱と才能を武器に、命は神道を超える小児科医になるため、驚くべきスピードで成長していく。


『医龍』

『医龍』

出典:小学館

日本の医療現場に蔓延する様々な問題を炙り出す医療漫画。主人公・朝田龍太郎は世界屈指の腕を持つ天才外科医だ。彼はかつて、高い技術とチームワークを持った伝説の医療チーム「医龍」を率いて、医療支援NGOで活躍していた。しかし周囲との衝突がきっかけで日本全国の病院から爪弾きにされ、帰国後の働き口が見つからず落ちぶれてしまう。そんな彼に目をつけたのは、明真大学助教授にして外科医である加藤晶だった。2006年4月にテレビドラマ化。

晶は、腐敗した大学病院を教授になって改革しようという野望を抱く女性である。教授選に参加するために高難度の心臓手術・バチスタ手術を成功させ、それに関する論文を完成させたい。そのためには、天才外科医である龍太郎の力が必要だった。彼女が龍太郎に目をつけたのは、参加した医療支援NGOの現場で、医龍時代の龍太郎の手術を実際に目にしたことがあるからだ。龍太郎は満足な設備もない異国の片田舎で、通常1時間はかかる手術をわずか21分で終わらせてみせた。だからこそ晶は、絶対に失敗できないバチスタ手術を龍太郎に依頼しようと、彼を探していたのだ。当初は晶の申し出を断っていた龍太郎だが、あるきっかけで医療への情熱を思い出し、再びその天才的な腕を振るっていくことになる。


『ブラック・ジャック』

『ブラック・ジャック』

出典:amazon

天才外科医、ブラック・ジャックが活躍する医療漫画。主人公のブラック・ジャックは、どんなに難しい手術もこなしてしまう天才外科医だ。医師免許を持たず、手術代は高額だが、それでも彼に手術を依頼する患者は後を絶たない。彼の腕が確かであることは、世界に知れ渡っているのだ。今日も命を救ってもらうため、ブラック・ジャックの元に難しい問題を抱えた患者が飛び込んでくる。1993年にOVA化。2004年10月にテレビアニメ化。

日本が誇る天才漫画家・手塚治虫が生み出した本作は、現在多数存在している医療漫画の元祖とも言うべき作品だ。ブラック・ジャックは天才的な医療技術を持つ医者だが、医学界においては問題児でもある。彼はルールに縛られることを嫌い、医師免許を取得していないのだ。当然どこの国の医師連盟にも所属していないので、医療行為に対する報酬を自由に決められる。ブラック・ジャックの手術代が高額なのは、そのためである。無免許の医者であり、手術代は高額。それでもブラック・ジャックに次々と仕事が舞い込んでくるのは、彼にしか治せない怪我や病気があまりにも多いせいだ。ブラック・ジャックの神がかった手術シーンは、何十年経っても読者の心を掴んで離さない。


『Doctor K』

『Doctor K』

出典:講談社

裏世界で活動する医師の家系に生まれた男の活躍を描いた、ハードボイルド医療漫画『スーパードクターK』の続編。アメリカ大統領が、人混みの中注射器で刺されるという事件が起きた。犯人として疑いの目を向けられたのは、凄腕の医者であるドクターKこと、西城カズヤだった。謎の物質を注入された大統領の容態は悪化の一途を辿っており、助けるには注射器の中身を知っているであろうドクターKを捕らえるしかない。ドクターKは国際指名手配され、追われることになる。

アメリカ大統領が、支持者たちから握手を求められそれに応じていた最中、謎の人物に注射器を突き立てられた。すぐに主治医に診てもらうが、薬物反応は出ない。しかし大統領の体調はどんどん悪化していく。もしかしたら、新種の毒物かウイルスを投与されたのかもしれない。であれば、治療するには犯人を捕まえ、何を投与したのか情報を聞き出す必要があった。アメリカ政府は犯人だと思われる男・ドクターKを国際指名手配。彼の発見に全力を挙げる。一方、ドクターKが追われていることを知った裏の医師・ドクターTETSUはドクターKに会いに行き、そこで殺されそうになる。果たして、本当にドクターKの仕業なのか。大統領の命は助かるのか。医療描写以外にも見所が満載の作品だ。


『ゴッドハンド輝』

『ゴッドハンド輝』

出典:講談社

新人外科医・真東輝(まひがしてる)の成長にスポットを当てた医療漫画。主人公の輝は、名医が集まる名門病院・安田記念病院に赴任した新人外科医だ。輝は伝説のゴッドハンドと呼ばれた名医・真東光介の息子なのだが、とてもそうとは思えないほど要領が悪い。しかし風前の灯となった患者の命を前にした時、彼は普段の要領の悪さが嘘のような、驚くべき手術テクニックを駆使して患者を救う。輝は父親を超える名医になることができるのだろうか。2009年4月にテレビドラマ化。

輝は子供の頃飛行機事故に遭い、死にかけたことがある。輝が生きていられるのは、一緒に飛行機に乗っていた父親が、事切れる寸前まで必死に我が子の救命処置を行ったからだ。父親の息子を助けたいという執念が輝の命を救い、輝に類稀な強運を与えた。というのも、輝は医者になるための研修期間中、1度も患者の死に遭遇していないのだ。研修期間は2年。ただの偶然では説明がつかない期間である。安田記念病院の院長はその強運に興味を持ち、まだまだ未熟な医師である輝を病院に迎え入れたのだった。しかし輝の驚くべき力は、強運だけではない。輝は命の危機にある患者を前にすると、まるで亡き父が乗り移ったかのように、見事なテクニックを披露するのだ。ゾーンに入った輝の鬼気迫る手術シーンは必見である。


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