【特集】ファンタジー定番はやっぱり「勇者パーティー」75 Pt.

異世界ファンタジーの定番と言えば、「悪の魔王」とそれを倒すべく立ち上がった「勇者たち」。トールキンの『指輪物語』を例にとるまでも無く、日本で言えば民話の『桃太郎』の時代から、ひとりひとりでは魔王にかなわずとも、それぞれの能力を結集することで強くなる「勇者パーティ」は定番中の定番です。こうした役割分担の妙を見るのも、ファンタジーものの愉しみ方のひとつですよね。

『マギ』

「千夜一夜物語」をモチーフとし、中近東風の架空世界を舞台とする、ファンタジー冒険譚。無邪気で平和を好むが思慮深い少年・アラジンは、巨大なジン(精霊)が宿る笛を所持し、他のジンが潜む器具を求めて旅をしている。一攫千金を夢見る少年・アリババはアラジンを利用しようとして手を組むが、本来は困っている人を見過ごせない性格で、そこをアラジンに気に入られる。冒険を経て二人は友情で結ばれ、アラジンはアリババに王の器を見出している。この二人に、身体能力の優れた狩猟民族の少女・モルジアナが加わった3人が主人公パーティーと言えるが、アラジンが持つジン・ウーゴくんと、アリババの剣に宿るジン・アモンもメンバーと呼べるほど三人と打ち解けている。

『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』

強大な妖力を吸い取られて子どものような姿になった怪物・山田太郎が、僧侶の玄じょうと共に天竺を目指すギャグ漫画。怪物としての山田太郎には懸賞金がかけられており、旅の途中で太郎が入った酒場には彼を狙う賞金稼ぎがたむろしていた。その中でも強力なパーティーが、リーダのガンス、魔法使いのザーマス、回復魔法使いのカイカイ、戦士と思われる巨漢のフンガーだった。しかし、この4人を含む賞金稼ぎたちは、見た目に似合わぬ太郎の異常な強さにまるで歯が立たず、行き当たりばったりの戦いの末にパーティーは崩壊。4人はバラバラになっていく(フンガーは死亡)。

『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』

ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズを元にした冒険ファンタジー。主人公の少年・ダイをはじめ、かつての勇者・アバンの教えを受け「アバンのしるし」を受けた者が「アバンの使徒」と呼ばれる。主人公のダイは勇者であり、竜の紋章を持つ竜の騎士。臆病だが目ざましい成長を見せる少年・ポップは魔法使いで、後に大魔道士を名乗る。アバンの仲間だった両親の娘・マァムは僧侶兼戦士といった役割を担っていたが、武闘家に転職。アバンの最初の弟子であった剣士の青年・ヒュンケルは、一時魔王軍に身を落としていたが後にダイらと和解し共闘する。この4名の編成は、世界設定の基である「ドラゴンクエストⅢ」でもバランスの取れた推奨パーティを踏まえた物と思われる。なお、アバンの弟子ではなかったが最終決戦時にアバンのしるしを受けたレオナ姫は、上級職の賢者としてダイの仲間に加わった。

『冒険王ビィト』

魔物を操る魔人によって人々が圧迫されている世界を舞台にした、冒険ファンタジー漫画。主人公のビィトは魔人を退治するヴァンデルバスターとなって、仲間たちと「ビィト戦士団」を結成して強大な魔人たちに立ち向かう。戦士団のメンバーは、ビィトの幼なじみでビィトに「未来の嫁さん」と公言されている少女・ポアラ、頭脳明晰で優れた才能を持つが弱気な面を持つ少年・キッス、現実主義者で理想論に走りがちなビィトとよく衝突する男・スレッド、罪を犯したバスターを逮捕する権限を持つ優秀なバスターの少女・ミルファ。

『ハーメルンのバイオリン弾き』

巨大なバイオリンによる演奏で魔族を倒す力を持つ青年・ハーメルを主人公とした冒険ファンタジー。物語の開始時点で、ハーメルはカラスのオーボゥ(正体はかつての魔界軍の大物)のみを連れて旅をしていたが、小柄な村娘(後に大国の王女と判明)だが怪力と頑丈な体を武器とするフルート、ハーメルの幼なじみで巨大なピアノを弾いて戦う青年ライエル、誤解からハーメルを憎んでいたが和解して仲間入りするハーメルの妹・サイザーらが加入してくる。

『魔法陣グルグル』

ファンタジー風の世界を舞台に、コンピューターRPGにありがちなネタをパロディとして盛り込んだギャグ漫画。主人公のニケは、勇者マニアの父に無理やり魔王退治の旅に出された13歳の少年。勇者を名乗るが本来の職業は盗賊である。ニケは、「グルグル」という魔法を使う少女・ククリと出会い、彼女と一緒に旅立つことになる。二人の旅はすぐに、風の精霊にして道案内にしてテントのギップル、異様な踊りをする老人・キタキタおやじ、地味な少年・トマ、戦う巫女・ジュジュらが加わる。ニケとククリは冒険の中で成長し、ニケは勇者と認められることになるが、手違いから公式記録には「勇者ああああ」として残ってしまう。

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