戦場で愛馬と共に駆ける! 馬と乗り手の絆を描く漫画オススメ5選0 Pt.

バトルを描く漫画作品でクローズアップされるのは、やはり主人公である英雄たちの活躍。だがそんな英雄たちを影で支える存在として、彼らが跨る愛馬が描かれることも多い。今回、そんな名馬たちと乗り手のエピソードを5作品から紹介する。

作成日時:2023-10-01 19:00 執筆者:マンガペディア公式

戦場で愛馬と共に駆ける! 馬と乗り手の絆を描く漫画オススメ5選

出典:amazon


『三国志』

『三国志』

出典:amazon

中国の三国時代を描いた軍記小説『三国志』を原典として描かれる壮大な歴史ロマン漫画。後漢時代の末期、朝廷内の争いで世は乱れていた。そのような中、後に蜀の皇帝となる劉備玄徳はこの世を立て直すことを決意。玄徳は関羽雲長、張飛翼徳と出会い、義兄弟の契りを交わす。魏の国を興す曹操孟徳や呉の国の孫堅らと世を三分割する三国時代の始まりである。1991年TVアニメ化。

三国時代の蜀の始まりから滅亡までを描いた本作。数多くの英雄や諸葛亮孔明といった名軍師が描かれる本作の中で、主役クラスではないキャラながらもあまたの場面で活躍する武将のひとりに呂布奉先がいる。呂布は戦闘において作中屈指の能力を持つ武将である。この作品で描かれる「愛馬との絆」はその呂布と愛馬、赤兎馬だ。赤兎馬は名馬として広く知られ「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」と称されたほど。戦場を赤兎馬と駆ける呂布は向かうところ敵無しの強さを誇っていた。しかし呂布自身は浅慮で短気な性格のため、己の欲望のままに寝返りや裏切りを繰り返していた。呂布が曹操に討たれた後、赤兎馬は曹操の預かりとなったが、赤兎馬は誰も乗せようとしなかった。しかし曹操は部下にと欲していた関羽に赤兎馬を下賜したところ、関羽はこれを乗りこなした。名馬赤兎馬は、確かに名将を選んだのだ。


『金色のガッシュ!!』

『金色のガッシュ!!』

出典:講談社

次期魔界の王候補として魔界からやってきた子どもと天才少年の友情と戦いを描いたファンタジーバトル漫画。天才中学生の高嶺清麿は、周囲から浮いてしまい、孤独であった。ある日、清磨の元に幼い魔族の子ども、ガッシュがやってくる。ガッシュは次期魔界の王となるために、他の候補の子らと戦い、勝ち残らねばならなかった。2003年TVアニメ化、第48回小学館漫画賞受賞。

本作は魔族の王となるため、人間のパートナーと共に戦う魔族の子どもたちを描いた物語。魔界から送られてきた魔族の子どもたちは人間に「魔物の本」にある呪文を読んでもらうことによって魔法を行使できる。だが中には戦うことを嫌う魔族の子どももいた。この作品で描かれる「愛馬との絆」はガッシュと「ウマゴン」だ。ウマゴンは仔馬型の魔物で本名は「シュナイダー」という。しかし子どもであるために「メルメルメ〜」としか発声できず、魔界時代の友人であるガッシュも記憶喪失で本名を思い出せず、ウマゴンという名で定着した。ウマゴンは本来、戦うことが嫌いな性格であり、かつては他の魔族を背に乗せることも嫌がっていた。だがウマゴンにとって友人であるガッシュだけは特別な存在で、彼を背に乗せ、彼のために戦う決意をする。


『北斗の拳』

『北斗の拳』

出典:amazon

世紀末となった世界での戦いを描いたバトルアクション漫画。199X年、世界は核の炎に包まれた。国が滅び文明が失われた世界では人々が身を寄せ合って暮らしていたが、悪しき者の暴力がそんな人々を襲う。だが北斗神拳伝承者のケンシロウは力を持たぬ人々を救い、旅を続けていた。1984年TVアニメ化。多数のスピンオフ作品も刊行されている。

凄まじい技で悪を粉砕する北斗神拳の伝承者、ケンシロウの戦いを描いた本作。北斗神拳の使い手としてはケンシロウの義兄に当たるラオウ、トキ、ジャキがいるが、伝承者として選ばれたのは末弟のケンシロウであった。この作品で描かれる「愛馬との絆」は北斗神拳の長兄、ラオウと彼の愛馬である黒王号である。ラオウは力と技に恵まれた者で、自らを「世紀末覇者拳王」と称し、荒廃した世界を暴力で支配した。そんなラオウは黒王号でしか移動せず、身体を預けるのも黒王号のみと宣言していた。黒王号はとてつもなく大きな身体をしており、その足跡は象と見間違えるほど巨大であった。また馬でありながら並みの拳法家では太刀打ちできない強さを誇っていた。ラオウの死後は、ケンシロウを主とすることになる。


『花の慶次 ―雲のかなたに―』

『花の慶次 ―雲のかなたに―』

出典:amazon

隆慶一郎作の歴史小説『一夢庵風流記』を元に描かれる武将、前田慶次の生きざまを描いた歴史ロマン漫画。時は戦国時代末期、ひとりの「傾奇者(かぶきもの)」と呼ばれた男がいた。彼の名は前田慶次。無類の戦好きの男であった。加賀を飛び出した慶次は京へ向かう。そこで戦国時代の有名武将や強敵達と出会い、戦場を駆け巡ることとなる。

『一夢庵風流記』を元に少年漫画的アレンジが加えられた本作。主人公である慶次は「傾奇者」と呼ばれており、身の丈197センチを超える大男であった。「傾く」とは異風の姿形を好み、異様なふるまいや突飛な行動を愛することをさす。この作品で描かれる「愛馬との絆」は慶次と「松風」という名の愛馬だ。慶次と松風の出会いは、本作の第一話に描かれている。北条家との決戦を控えていた滝川一益は、軍馬補充のための野生馬狩りを決行。だが土地の者たちから「悪魔の馬」と恐れられる巨躯の馬の出現に苦慮し、従弟の益氏にこの馬の討伐を命じる。益氏は次男で前田家の養子となった慶次にその役目を申し渡した。だが慶次は馬を殺すことを拒否。「悪魔の馬」に恨みを持つ者たちから護り、誠意を持って接して心を通わせていく。そして慶次は馬に「松風」と名付けるのだった。


『アルスラーン戦記』

『アルスラーン戦記』

出典:講談社

田中芳樹原作の小説をコミカライズしたファンタジー漫画。作画は「鋼の錬金術師」などで人気の漫画家、荒川弘。パルス国王アンドラゴラス3世は戦場で味方の裏切りにあい、捕らえられてしまう。初陣に出ていた王子、アルスラーンは忠臣ダリューンと共に王都を取り戻すべく、仲間を求めながら敗走する。そんな王子を慕い、優れた力を持つ者たちが集う。2015年TVアニメ化。

敗走の王子、アルスラーンが人の心を掴む才能で仲間を得て、戦いぬく姿を描いた本作。初陣で国を喪った彼にとって、唯一の味方であったのは最年少で万騎長となり、彼ひとりで一万の兵に匹敵すると恐れられる騎士、ダリューンであった。この作品で描かれる「愛馬との絆」はダリューンと彼の愛馬である黒影号(シャブラング)である。ダリューンは黒い甲冑に黒いマントを身に付けており、彼の愛馬である黒影号も黒馬である。その姿から「黒衣の騎士」と名を馳せている。本編ではダリューンの驚異的な強さが描写されることが多いが、彼の愛馬である黒影号もその猛者に相応しい、凄まじい速さで戦場を駆ける駿馬である。また黒影号はダリューンの主であるアルスラーンにも、その背に乗ることを許している。


関連ガイド

ピックアップ

1.『愛がなんだ』『街の上で』恋愛映画の妙手・今泉力哉の制作手法とは-ヒットコンテンツの裏側に迫る

1.『愛がなんだ』『街の上で』恋愛映画の妙手・今泉力哉の制作手法とは-ヒットコンテンツの裏側に迫る

1.ヒットコンテンツの裏側に迫る - 興行収入130億円突破「劇場版名探偵コナン」を支える音楽とは【菅野祐悟】

1.ヒットコンテンツの裏側に迫る - 興行収入130億円突破「劇場版名探偵コナン」を支える音楽とは【菅野祐悟】

『ハイキュー!!』に登場するリベロ達!

『ハイキュー!!』に登場するリベロ達!

『Fate』シリーズを時系列順で振り返ってみよう!

『Fate』シリーズを時系列順で振り返ってみよう!

高身長女子と低身長男子の恋愛漫画!オススメ5選

高身長女子と低身長男子の恋愛漫画!オススメ5選

『名探偵コナン』でも話題!「公安」が題材の漫画

『名探偵コナン』でも話題!「公安」が題材の漫画

「うずまきナルト」の使用忍術一覧‼

「うずまきナルト」の使用忍術一覧‼

logo

いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!