ヘタレな男子高校生、黒峰朝陽とその仲間たちが繰り広げるドタバタ劇を描いたラブコメディ漫画。ミステリアスな美少女、白神葉子に恋をした朝陽は、ある日、彼女の正体が吸血鬼であることを知る。正体がバレたら退学になる葉子のため、朝陽は彼女の秘密を守ることを決意し、波乱万丈な高校生活に身を投じていく。
本作に登場する吸血鬼は、黒峰朝陽のクラスメイトである白神葉子だ。彼女は周囲の人間と距離を開けるようにいつも一人きり。無表情で必要最低限のことしかしゃべらないミステリアスな雰囲気をまとっている。しかし、葉子が無表情で寡黙なのは、口元に生えた牙が見えないようにするため。実は葉子の正体は吸血鬼だったのだ。吸血鬼の父親と人間の母親のハーフである葉子は、父親と正体がバレたら学校を退学する約束を交わしていた。ところが、その秘密を知った朝陽は、思っていることがすべて態度に出てしまう難儀な性格。隠し事のできない朝陽が、葉子の秘密を守るために悪戦苦闘する。そんなピュアで惜しみない愛情が清々しい作品だ。
主人公である青野月音(あおのつくね)と妖怪たちの学園生活を描くラブコメ・ファンタジー漫画。高校受験に失敗した月音は、父親が見つけてきた無試験の高校に入学したが、そこは妖怪だけが通う秘密の学校だった。人間という正体がバレたら殺されるという話を聞いて一度は逃げ出そうとする月音だが、バンパイアの美少女、赤夜萌香(あかしやもか)に心を惹かれて退学を踏みとどまる。こうして、期待と不安の入り交じる月音の学園生活が幕を開ける。
本作の舞台は、妖怪が人間との共存の仕方を学ぶことを目的に設立された陽海学園。本来であれば妖怪しか入れないはずの学校に誤って入学してしまった月音は、妖怪に関わるさまざまな事件に巻き込まれていく。そうした妖怪たちのなかで、ただひとり月音が人間であることを知っている美少女が、本作に登場する吸血鬼、赤夜萌香だ。萌香は人間と友達になることを望んでいるが、血を吸って傷つけてしまう吸血鬼の習性のために、これまで友達を作ることができなかった。そんな萌香であるが、「たとえバンパイアでも好きだ」と友達になりたい想いをストレートに伝える月音に心を打たれ、2人は次第に惹かれ合っていくのだった。
人の血を吸わなければ生きていけない吸血鬼と、人間の少女の恋を描いた禁断のラブストーリー漫画。高校2年に進学した主人公、高槻(たかつき)すずは、同じクラスになった明城鳴久(あきしろなるひさ)に一目惚れする。ところが、鳴久は人間の生き血を糧とする吸血鬼であった。
本作に登場する吸血鬼は、その正体を隠しながら高校生活を送る男子生徒、明城鳴久。すずは、鳴久に本気の恋をするが、彼らを待ち受ける運命は苦くて切ない。なぜなら、吸血鬼の異性を惹きつける特殊能力は、獲物を招き寄せるフェロモンのようなものであり、人間は毎日の食事に等しい「エサ」にすぎないからだ。ところが、そんな人間のすずに恋をしてしまった鳴久は、次第に人間を食べることを拒むようになり、だんだんと衰弱していく。最後には同族の吸血鬼に襲われたすずを救うために、残った血を彼女に分け与えてしまう。禁断の恋にひた走る二人の運命が胸を締め付ける純愛ラブストーリーだ。
吸血鬼と人間が共存する私立黒主(くろす)学園を舞台に描かれる学園ファンタジー漫画。10年前、吸血鬼の玖蘭枢(くらんかなめ)に命を救われた主人公の少女、黒主優姫(くろすゆうき)が、幼馴染の錐生零(きりゅうぜろ)とともに、吸血鬼と人間が共生する未来を目指し、学園の守護係として活躍する。
本作の舞台となる全寮制の名門高、私立黒主学園には、デイ・クラス(普通科)とナイト・クラス(夜間部)という2つの学科が存在している。そして、この学園にはデイ・クラスの生徒には知らされていない秘密があった。ナイト・クラスに通う生徒は、普通の人間ではなく、全員が吸血鬼なのだ。優姫はそんな黒主学園の秘密を守り、吸血鬼が人間を襲う事件を未然に防ぎ、風紀を取り締まる守護係の女の子。そして優姫の心の支えとなっているのが、ナイト・クラスのクラス長である先輩の玖蘭枢。枢は10年前に優姫を暴走した吸血鬼から救った命の恩人だ。頼れる枢の凛々しい姿に、優姫はますます心惹かれていくのだった。
吸血鬼をテーマに、女子高校生の妖しい主従関係を描くガールズラブ漫画。主人公の絢藤沙羅(あやふじさら)は、私立藤ヶ嶺学院に転入してきた女の子。沙羅は極度の赤面症で人とのコミュニケーションが苦手。ある事件をきっかけに、学院の生徒会長である花厳(かざり)アイリスが吸血鬼であることを知った沙羅は、アイリスの吸血相手として目をつけられ、エロティックな主従関係を結んでしまう。
本作に登場する吸血鬼は、生徒会長の花厳アイリスだ。アイリスは「蝶鬼」と呼ばれる吸血鬼で、彼女に見初められた相手は「花贄」(はなよめ)と呼ばれ、吸血行為の相手となる。そんな「花贄」に選ばれたのが、極度の赤面症でクラスに馴染めないでいた沙羅だった。最初はなかば強引に血を吸われていた沙羅であったが、アイリスとのデートで彼女の意外な一面を知ったり、沙羅が熱を出したときには付きっきりで看病してくれる優しさに触れることで、アイリスへの愛情を深めていく。吸血という官能的な行為を通じて、沙羅とアイリスの甘美な世界を描く至極のラブストーリーだ。