永遠の時を生きるヴァンパイア(吸血鬼)のドラマ、そして、恋。少女漫画ならではの美しい描写で、乙女の心を惹きつけて止まない5作品を大特集!
ヴァンパイア(吸血鬼)の愛を描いた少女漫画を紹介!
出典:小学館
永遠の時を生きるヴァンパイア(吸血鬼)のドラマ、そして、恋。少女漫画ならではの美しい描写で、乙女の心を惹きつけて止まない5作品を大特集!
出典:小学館
艶のある男子の描写で定評のある作者・加賀やっこによる学園ファンタジーラブ。主人公・高槻すずは、平凡な女子高校生。ある日すずは、教室でクラスメイトの少年・明城鳴久と目が合った。それ以来、鳴久のことが気になって仕方がない。しかし、鳴久は人間ではなく吸血族だった。恋を知らない吸血族との禁断の恋が幕を開ける。
吸血族の鳴久にとって人間はエサでしかない。すずが鳴久に惹かれたのも、「捕食」対象となる人間の異性を惹きつけるという、吸血族の能力が原因だった。鳴久の正体を知ったすずは、それでも、恋心ゆえに鳴久に自ら血を差し出す。すずの一途さに心を打たれた鳴久は、彼女に心を開いていく。やがて、すずの存在を危険視した吸血族の仲間が、鳴久にすずを処分するよう命じる。しかし、鳴久は命令に背く。すずは鳴久と結ばれるが、物語のラストに鳴久の姿はない。切なくも美しいハッピーエンドは必見の作品である。
出典:秋田書店
運命に翻弄され、永遠の時を生きる「吸血姫」になってしまった少女の生き様を描いたダークファンタジー。『吸血姫美夕』のスピンオフ作品。『吸血姫夕維』と世界観を共有する『THE WANDERER』、『DAHLIA THE VAMPIRE』シリーズをはじめ、垣野内作品をクロスオーバーさせるための役割を果たす作品となっている。
主人公・瑞月夕維は、日本有数の妖しである「シ」一族の血を引く少女。人間として生きていたが、ある日、「吸血姫」として覚醒する。母親のお腹にいる時に、『吸血姫美夕』の主人公・美夕から、その「血」を母親が与えられていたためだ。そして吸血姫になった夕維は、「シ」一族の血を引く青年・那嵬とともに、終わりのない旅に出る。しかし、人間として生きていた夕維は、吸血行為になじめない。ゆえに、那嵬から血を与えてもらっている。次第に、那嵬への恋心を自覚していく夕維。永遠の命を持つために求めあいすれ違う2人の恋から目が離せない、ミステリアスでロマンティックな物語だ。
出典:白泉社
一般生徒が通う普通科と、吸血鬼が通う夜間部がある全寮制の黒主学園を舞台に、人間と吸血鬼と吸血鬼ハンターの戦いを描いた学園ロマン。2008年にテレビアニメ化。続編にあたる『ヴァンパイア騎士memories』が2016年より連載開始。
主人公・黒主優姫と幼馴染・錐生零は、黒主学園の普通科に通う高校生。2人は、吸血鬼が通う夜間部の秘密を守る守護係(風紀委員)を任されている。普通科の生徒の多くは、夜間部の生徒が吸血鬼であることを知らないのだ。また、優姫は、夜間部のクラス長・玖蘭枢に密かに思いを寄せている。人間と吸血鬼ゆえに結ばれることはないと思いつつ、恋していた。しかし、実は優姫は吸血鬼で、枢の許嫁であることが明かされる。優姫と枢の恋に、吸血鬼ハンターである零が加わり、三角関係へと発展。そして物語は、人間と吸血鬼、さらには吸血鬼ハンターの戦いへと展開していく。恋の行方と戦いの結末、どちらも最後まで見届けてほしい作品だ。
出典:マンガペディア
フランス革命を題材にした『ベルサイユのばら』のスピンオフ作品。16世紀のハンガリーで起きた実際の事件を基にした、ミステリーサスペンスだ。物語は本編の主要キャラであるオスカル、アンドレ、ロザリーが、休養のためオスカルの姉が住んでいる城へ出かけるところから始まる。そこには、人々を脅かしているという「吸血鬼」の噂が蔓延っていた。
ある夜、オスカルたちは、モンテクレール伯爵夫人の晩餐会に招かれ、「吸血鬼事件」に遭遇。謎の解明に乗り出す。事件は、モンテクレール伯爵夫人が時計技師に作らせた、殺人人形「リオネル」によるものだと突き止める。モンテクレール伯爵夫人は、少女の血で沐浴することで、自らの若さと美を保てると信じていた。それを実行するために、大勢の少女を殺害していたのだ。すべてが明かされた後、モンテクレール伯爵夫人は、殺人人形「リオネル」に自らの身をゆだね、事件は終結を迎える。本作には、さまざまな関連作品で活躍するオスカルの姪・ル・ルーも初登場する。「ベルばら」を語る上で重要な作品となっている。
出典:amazon
現代に生きる孤独なヴァンパイアの姿と、愛憎の輪廻を描くダークファンタジー。主人公の女子高校生・小泉環奈は、ある日、交通事故に遭う。両親は即死。環奈は、事故に居合わせたヴァンパイアの青年・東条蓮から輸血される。そのことで環奈は、蓮と同じ不老不死のヴァンパイアになった。絶版後、祥伝社から復刊コミックスが発売された。
蓮は、現代の喧騒に紛れながら、孤独な生活を送るヴァンパイアだ。しかし、環奈を助けたことで、彼女をパートナーとして得る。環奈と蓮が、2人でひっそりと暮らし始めた矢先、猟奇殺人に巻き込まれてしまう。そして、2人で犯人を追ううち、明らかになる真実。環奈と蓮は、何度も生まれ変わりながら、そのたびに恋人として過ごし、必ず相手を殺してしまう運命にあった。この悲しくも美しい輪廻は、神様に仕組まれたものであることも明かされる。作者・藤原薫の繊細なタッチで描かれる本作は、まるで絵画を鑑賞しているかのような作品だ。
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