小学生の姿となった高校生探偵が様々な事件を解決に導きながら諸悪の根源に迫っていく推理漫画。高校生探偵の工藤新一は怪しい裏取引を目撃したことで何者かに毒薬を飲まされ、その副作用で体が縮んでしまう。正体を隠すため、「江戸川コナン」と名前を変え、小学生として幼馴染の毛利蘭の家で居候生活を送ることに。元の体に戻る手がかりを掴もうと、宿敵である「黒の組織」について探っていく。1996年からテレビアニメ化され、1997年以降は劇場版アニメも公開されている。
本作に登場する左利きキャラは、FBI捜査官で狙撃の名手・赤井秀一(しゅういち)。左利きのスナイパーとして、非常に優れた技術を持つ。謎めいた存在して描かれているが、身体能力の高さや豊富な知識によりエース的存在として活躍しており、推理力においてもコナンと肩を並べるほど。そんな赤井だが、公安の安室透(あむろとおる)との間に確執があり、それには犯罪集団「黒の組織」が関係している。二人は同時期に「黒の組織」へ潜入捜査を行っていた頃からライバルだった。しかし、同じく潜入中だった安室の親友「スコッチ」の死を巡り二人の関係性はこじれていった。推理漫画でありながら奥深い人間ドラマが織り込まれているところも本作が根強い人気を誇っている要因と言えるだろう。
軽音楽部に属する仲良しガールズバンドの日常を描いた4コマ漫画。田井中律(たいなかりつ)が入学した私立桜が丘高校の軽音楽部は廃部寸前という危機的状況に陥っていた。律は文芸部希望だった幼馴染の秋山澪(みお)を誘い、軽音楽部存続に向けて動き出す。その後、色々と勘違いをして集まってきた平沢唯、琴吹紬(ことぶきつむぎ)らを交えた4人は顧問として山中さわ子を引き入れ、ゆるくほのぼのとしたバンド活動が始まった。2009年と2010年テレビアニメ化、2011年劇場アニメ化。
本作で活躍するバンドメンバーは、ギター担当の主人公・唯、キーボードの紬、ベースの澪、ドラムの律だ。後に後輩のギター経験者・中野梓も加わり、5人バンドへと変化し、2年目にしてようやく「放課後ティータイム」とバンド名も決定。メンバーの中で左利きなのはベースの澪だ。左利きは、他にレフティ、サウスポーなど様々な呼び方があるが、楽器ではレフティ用楽器として販売されている。作中でも澪がレフティ用ベースを購入するが、レフティ用の楽器は通常モデルよりはるかに流通が少なく、店頭で探そうとすると苦労することが多いようだ。澪はシャイではあるが、腕は確かで、バンドを根底から支えるリズム隊として力を発揮している。彼女たちの仲睦まじい日常の姿に心癒されることだろう。
クールな天才テニス少年が様々な強敵相手に戦い続け、上を目指していくテニス漫画。越前リョーマはテニスの本場であるアメリカで輝かしい成績を記録し、名門・青春学園中等部に入学したスーパールーキー。1年生でありながら上級生をしのぐ活躍をし、周囲にその実力を認めさせていく。2001年にテレビアニメ化し、2005年には劇場アニメが公開され、他にも実写映画、舞台などメディアミックスを成功させ、テニスブームの火付け役にもなった作品。
本作に登場する左利きのキャラは、主人公のリョーマ。青春学園中等部のテニス部に属する1年生だが、アメリカのJr.大会4連続優勝という大記録を打ち立てた天才少年だ。ボールの回転が右利きと逆になるため、左利きの選手は有利と言われているが、リョーマは利き手ではない右手でも十分に強い。クールな性格だが負けず嫌いであり、生意気で敵を作りやすいのが難点だ。名テニスプレイヤーだった父親の血を受け継いでおり、ツイストサーブやサムライドライブなどの得意技を武器にライバルたちを圧倒していく。作中には他にもリョーマと同じテニス部の部長・手塚国光や四天宝寺中学校テニス部の部長・白石蔵ノ介など、様々な左利きキャラが登場する。
主人公が周囲に助けられながら苦境に立ち向かっていく野球人生を描いた野球漫画。本田吾郎は母親を早くに亡くしたが、父親のようなプロ野球選手になることを夢見る少年。父親は試合中に亡くなり、吾郎は父親の婚約者だった星野桃子に引き取られるが、彼女が新たな男性と結婚したことにより茂野へと名字が変わる。吾郎の激動の野球人生を描く一方で、愛する女性・清水薫と家庭を築いたことで生まれる家族愛についても描かれている。2004年テレビアニメ化。
左利きは一般生活では不便とされているが、スポーツ界においては重宝されることも多い。野球界において右打者は左投げの投手を苦手とする傾向があるため、切り札として活躍できる。本作の主人公である吾郎は父親の才能を受け継ぎ、幼い頃から速い球を投げて大人たちを驚かせていた。最初は右投右打だったが右肩を壊してしまい、中学生以降は左投右打へ転向。真っ直ぐな性格は投球にも表れ、闘志溢れる直球でライバルたちをねじ伏せていく。苦難が多い激動の人生ではあるものの、逆境であればあるほど本領を発揮し、やがて日本を飛び出しアメリカのチームで活躍する選手へと成長。続編の『MAJOR 2nd』では吾郎の息子・大吾の野球人生が描かれている。
荒廃した世界で女子高生たちが学校を拠点に生活していく日常系サバイバル漫画。丈槍(たけや)由紀、恵飛須沢胡桃(えびすざわくるみ)、若狭悠里(ゆうり)は「学園生活部」として学校で日々仲良く寝泊まりしている。おっとりした佐倉慈(めぐみ)は顧問の先生。由紀にとっては平和な生活だったが、実際には学校は崩壊しており、ゾンビから身を守りながらの生活。何故、突然人々がゾンビ化したのか、展開が進むにつれてその謎に迫っていく。2015年テレビアニメ化、2019年実写映画化。
本作に登場する左利きキャラは、「りーさん」こと悠里。髪の左側にバレッタをつけ、左目の下に泣きぼくろがあるなど左側にチャームポイントが多いことが特徴だ。学園生活部では料理と会計を担当するしっかり者であり、普段は優しいが怒らせると怖い一面も持っている。彼女たちが置かれている状況は極めて危険だが、実は由紀は精神的ショックにより現実逃避状態にあり、緊張感のない彼女を他の皆が守る形で生活している。中盤以降は高校を去って舞台が大学や世界へ移り、ゾンビ発生の謎の解明や人類の希望に向かって話が進んでいく。可愛らしい絵柄ではあるものの、すぐ傍に死を感じさせる仄暗さも漂っており、先が読めないストーリー展開と随所にちりばめられた伏線にひきつけられる。