男子校に通う運動部系女子大好きの主人公が、隣の女子校の氷球(アイスホッケー)部の仮監督となり、正式監督になるために日々奮闘する運動部系女子アイスホッケー青春学園漫画。運動部系女子への過度の憧れから変態ストーカーになってしまった男子高校生、常磐木松明(ときわぎたいまつ)はお嬢様学校の私立花籠女学園高等部に幾度となく忍び込み、女子アイスホッケー部の練習試合を盗み見していた。彼のお目当ての相手は「氷上の姫君」こと、女子アイスホッケー部のエースでキャプテンの薔薇紅羽(そうびくれは)である。
花籠女学園の隣に在る森林高校に通う松明は、小学生の頃から運動部系女子に対して並々ならぬ執着を抱いていた。「運動部系の女子が一生懸命競技に打ち込んでいる姿を見ると、なんかキュンとする」と語る松明。しかしながら、彼がそんなにも運動部系女子に執着するのは「自分がどうしようもない運動オンチだから」だった。PCで運動部系女子の動画を日々探しまくっていた松明は「私(わたくし)ワケあって、世界を制さねばなりませんので」と紅羽が画面上で語った言葉に胸を撃ち抜かれる。紅羽の力になりたい! 願望が頂点に達した松明は「自分こそが彼女のチームの監督にふさわしい」との飛躍し過ぎの結論に至る。憧れの運動部系女子への「過剰な愛情」を力に変えて思わぬ戦闘眼力を培った主人公が、ヒロインと共に世界へと挑む!
1年間1度も勝ったことのないアイスホッケー部のキャプテンである主人公が「全国制覇」というとてつもない野望を叶えるために孤軍奮闘するさわやか運動部系青春学園コメディ漫画。連敗街道をひたすら走り続ける十峰高校アイスホッケー部のキャプテン佐野光(ヒカリ)はインターハイ優勝という野望を抱いていたが、当の部員たちはとてつもないおバカ揃いだった。ある日、2年の全教室からカーテンが無くなったと聞いた光は「あいつらの仕業に違いない」と校内を全力で走り回る。
全校生徒が騒ぎ立てていた窓の外では、カーテンを繋いでロープのように張った足場の上で、アイスホッケー部員たちが掃除道具を使って空中チャンバラをしていた。「アイツらのおもりも大変だな」と同級生たちから同情される光だが、同時に部員たちの常人離れした運動神経に呆れながらも感銘していた。バランス能力を鍛える陸トレだと言い張る部員たちを黙らせてカーテン撤収を命じた光だったが、カーテンの端に身体をすくわれ、屋上から落とされてしまう。「俺はここで死ぬのか」すると、地面に叩きつけられそうになった瞬間、光の足に鎖が巻き付き、急死に一生を得る。光を救ったのは、学業は特Aクラスながらも超問題児の北条レン。北海道出身で超ハイレベルのアイスホッケー選手であるレンは後に背番号「88」を付け、光と共に全国制覇を目指す!
プロのアイスホッケー選手を目指している帰国子女の中学生がアイスホッケーとは無縁の地で元プロ志望の新任教師と出会い、葛藤を続けながら互いに成長していくスポーツ系青春ヒューマンストーリー漫画。両親の都合でカナダから南国宮崎の海沿いの田舎町にやってきた伊崎勇暉(いざきゆうき)。カナダではジュニア選抜にも選ばれていたが「チームもアイススケート場もないこんな港町にいては腐ってしまう」と日々焦りの気持ちを抱いていた。そんな勇暉の前にかつてプロ志望のアイスホッケー選手だった新任教師が現れる。
勇暉は運動能力とアイスホッケーの勘を鈍らせないために、毎日インラインスケートで走り込みをしていた。いつものように軽快に走っていた勇暉は、携帯電話を使おうとしていた相羽(あいば)剛平に接触し、はずみで携帯は海の中に落ちてしまった。「あのガキャあ!」怒った剛平は持っていたインラインスケートで勇暉に追いつき詰め寄るが、結局逃げられる。勇暉は自分に追いついた剛平に驚くが、何と剛平は勇暉の中学の新任教師だった。剛平がスポーツ経験者だと確信した勇暉は「先生は何かスポーツをやっていたのですか?」と詰め寄るが、剛平は頑なに自分の経歴を話そうとしない。そんなある日、剛平が自らの技術を見せることになる「ある事件」が起きる。スポーツ漫画でありながら、試合シーンよりも「GO AHEAD(前を目指そう)」とする登場人物の葛藤や人間模様に重点を置いたヒューマンドラマ作品。
将来のオリンピック選手を嘱望されていた主人公が母の事故死をきっかけにフィギュアスケートを諦め、アイスホッケーの道を歩み始め、次第に才能を開花させていくスポーツ系青春学園ストーリー漫画。男子フィギュア界のエースだった白川朗(ロウ)は全日本ジュニア大会の前日に母を交通事故で亡くしたショックから、SPでトップの点数を出したにもかかわらずキス&クライで大暴れして失格となってしまう。フィギュアの道を断たれた15歳の朗と双子の妹春ハルナは苫小牧に住む母方の祖父に引き取られる。
フィギュア後進地域である苫小牧で二人の目に映ったのは、凍った池の天然リンクでアイスホッケーをしている人たちの姿だった。フィギュアを捨てたはずの朗だったが、翌日の朝にそのリンクに立つと「こんな真っ白な気持ちで滑れるなんて」と自分でもびっくりするほど心が軽くなっていくのだった。地元の子供たちから「このリンクは源間(げんま)兄弟のなわばりだから滑らない方がいい」と言われたにもかかわらず滑り続ける朗。「俺たちの聖地でアイツは何をしているんだ!」源間兄弟の弟は制裁を加えるべく、アイスホッケーのパックを朗に向かって打ち込んだ! タイトルの「スピナマラダ!」とは、アイスホッケーの技「スピナラマ」と北海道の方言である「なまら」を合わせたもの。出身地である北海道愛を全面的にアピールした作者の思いが込められた作品。
東京から北海道の高校にやってきた主人公が廃部寸前に追い込まれたアイスホッケー部を再建し、部員たちと共にインターハイ出場を目指すウィンタースポーツ系青春学園ドラマ漫画。「アイスホッケーができるぞ!」小学生の頃に出会った入江愁(シュウ)選手に憧れて、1ヶ月遅れで彼の通う星条学園に入学した高校1年生の浜名アキ。ところが、肝心のアイスホッケー部は新入部員もいなかった上、部員が5人しかおらず、試合はおろか存続すら危ない状態だった。
星条学園のアイスホッケー部がここまで衰退したのには理由があった。アキがアイスホッケーを始めるきっかけとなった選手であり、無名の星条学園をインターハイに手が届くところまでにまとめあげたエースのシュウが、インターハイ出場を決める試合の直前に交通事故で亡くなっていたのだ。「部員が6人いないと試合も出来ない。何としても新入部員を入れるんだ!」副部長の木戸利己(きどとしき)は東京からやってきたアキを最初は歓迎するが、アキが赤ん坊の頃に事故に巻き込まれて右腕を負傷していることを知り、入部を拒否する。実は、亡くなったシュウもアキ同様に小学生の頃に事故で右腕を痛めており、それが彼の死にも関係していたのだ。果たして、アキは「鉄腕ブレイク」してアイスホッケー部の救世主となれるのか?!