未来から来たロボット「ドラえもん」と少年、のび太を中心に繰り広げられるSFコメディ漫画。野比のび太は勉強もスポーツも苦手な小学生。ある日、のび太の机の引き出しから「ドラえもん」と名乗るロボットが現れ、のび太の日常は大きく変わっていく。第2回日本漫画家協会賞優秀賞他、多数受賞。TVアニメ、映画など多岐に亘るメディアミックス化。
本作の「9月生まれの主人公」は、誕生日が9月3日のネコ型ロボット、ドラえもんだ。ドラえもんはのび太の不始末のために困窮している子孫が、過去を改変すべく送り込んだ子守り用ロボットだ。お腹にある四次元ポケットから未来の道具を出して、のび太を助けたり冒険に出たりと楽しい日々を送っている。そんなドラえもんは2112年9月3日生まれで、身長129.3cm、体重129.3kg。誕生日の「2112.9.3」も前二桁の「21」を取ると身長&体重と同じ「1293」となる。これは漫画連載当時の1970年代において、ドラえもんがのび太(小学校四年生)を見おろさない身長と設定され、当時の四年生の平均身長であった129.3 cmが採用されたという。その数字が体重や誕生日にも反映されたのである。
超個性派な探偵事務所のメンバーが様々なトラブルを解決するドタバタコメディ漫画。恒(こう)は6年前に家出した兄、巧美(たくみ)を捜して治安の悪い街を訪れる。巧美はこの街で「美国探偵事務所」の雇われ所長として働いていた。恒は巧美に実家を継がせるために連れ戻そうとするが説得に失敗、なし崩しに巧美の元で暮らすことになった。だがこの街はおかしな人間とおかしな事件だらけだった。2014年TVアニメ化。
本作の「9月生まれの主人公」は、誕生日が9月9日の巧美だ。巧美は28歳の男性でありながら、外見は小柄な女の子に見える。もうひとりの主人公である弟の恒は背が高く、18歳だが作中では「フケ顔」と称されるため、一見すると兄弟に見えない。そして巧美はそんな自分の外見を気に入っているナルシスト。巧美は二十代後半であるにも関わらず「絶世の美少年」を自称し、自分の美しさを活かす女性の服を着ることを躊躇しない。そのため巧美を初めて見た者は女の子と勘違いすることも多い。しかし巧美はそんな外見に反して品のないギャグを連発し、人間とは思えない動きで人々を翻弄する。だが事件の時など、いざという時には頼りになるため周囲からは慕われている。
田中芳樹原作のファンタジー小説を荒川弘がコミカライズした歴史ファンタジー漫画。パルス国の王子であるアルスラーンは、初陣で父である王が捕えられ敗走する。アルスラーンは忠臣ダリューンと共に王都を取り戻すべく、仲間を求めながら再起を誓う。そんなアルスラーンを慕って優れた力を持つ者たちが集い、やがてアルスラーンは世界の命運を賭けた戦いに導かれる。2015年TVアニメ化。
本作の「9月生まれの主人公」は、誕生日が9月21日の主人公、アルスラーンだ。本作は田中芳樹が1986年から執筆し、30余年の時を経て2017年に完結した小説が原作で、物語の舞台は中東のような架空の世界だ。アルスラーンはパルス国王アンドラゴラス三世の子であり、慈悲深く聡明で容姿にも恵まれているが、両親からは疎まれていた。アルスラーンは14歳の時に父王に従軍して初陣。しかしその戦いで父王が敵国に捕らえられ、多くの武将が戦死してしまう。アルスラーンは最強との誉れ高いダリューンに護られ、王都奪還を目指す。アルスラーンは単に戦いに勝つだけではなく、様々な政治的な判断も求められることもある。だがそのような中で、彼は優れた王として成長していくのだった。
容姿端麗、文武両道だが家では超グータラな女の子、うまるを描いたコメディ漫画。女子高校生のうまる(土間 埋)は、庶民的なアパートの一室でシステムエンジニアの兄タイヘイ(土間太平)と暮らしている。うまるは外では勉強やスポーツ、見た目も完璧な女の子だが、家の中ではグータラを体現する妹「干物妹(ひもうと)」であった。2015年TVアニメ化。
本作の「9月生まれの主人公」は、誕生日が9月26日の女子高校生、うまるだ。うまるは外を歩けばモデルではないかと言われるほどの美少女。学校での成績はトップクラスで運動神経も抜群。しかもそれらをひけらかすことなく、控えめで誰にでも優しい性格だ。そんな完璧な美妹(びもうと)な外面に対し、家ではジャンクフードを炭酸飲料で流し込み、夜更かししてゲームやアニメ、漫画に興じるというグータラの極み。兄のタイヘイはそんな妹にいつも手を焼いているが、駄々をこねられると呆れながらも妹のワガママを聞いてしまう。うまる自身も外面の良さで窮屈な思いをすることもあるが、その場に応じて外面と内面を使い分けて日々を楽しく過ごしている。
ジョースター一族の運命と闘いを描いた長編ファンタジーバトル漫画で、荒木飛呂彦の代表作。時代、舞台が異なるが同一の世界観で描かれる第一部から第六部までと、世界観の異なる第七部以降のシリーズがある。誇り高き英国貴族の血を引くジョースター家。その血族たちは時代と国を超えながらも悪と戦う運命にあった。劇場版、TVアニメなど多数メディアミックス化。
本作の「9月生まれの主人公」は、誕生日が9月27日のジョセフ・ジョースターだ。ジョセフはシリーズ第二部「戦闘潮流」編の主人公で、その後第三部、第四部にも登場する。ジョセフは初代主人公のジョナサン・ジョースターの孫であり、第三部の主人公である空条承太郎の祖父だ。そして第四部主人公の東方仗助はジョセフの隠し子である。これらの関係を見ると、いかにジョゼフがこの『ジョジョの奇妙な冒険』において主要なポジションにいるかが理解できるだろう。1938年、ジョセフは18歳の時に祖母であるエリナと共にイギリスからアメリカに渡った。その後、奇妙な巡り合わせから古代遺跡より発掘された超知的生命体「柱の男」との死闘を繰り広げることになる。若い頃は気性が激しく喧嘩っ早いジョセフであったが、老年期である第三部では知的でユーモラスな面を見せるようになる。