個性溢れるメンバーが集う！オススメ漫画５選116 Pt.

本作のちょっと変だけど、魅力的なグループは月斗が率いるアイスホッケー部。連載当初はスポーツ漫画らしく普通にアイスホッケーを行っていたが、途中から試合や練習をほぼ行わなくなりただの変人集団と化していく。マネージャーの岡本そあらがツッコミ役になっているが、彼女もまた常人から見ればちょっと変なのはお約束。部のキャプテンである天草健太郎は一応キャプテンと呼ばれているので、形だけはアイスホッケー部というグループが存続しているのが判る。しかし部員たちがやることといえば毎回下ネタだらけのギャグを連発することばかり。高校生が持つエッチな感覚をストレートに表現した、ちょっと変だけど魅力的なグループだ。

本作において、メインとなるストーリーは五代と響子の恋愛劇だ。だがその二人を取り囲む「一刻館」の個性的すぎる住人たちの言動も、本作において外すことのできない要素だといえる。噂話が大好きで、世話好きで、酒好きで、宴会が大好きな絵に描いたようなオバチャンの一の瀬花枝を筆頭に、五代の隣人であり何かと五代のプライベートに踏み込んでくる謎が多い四谷、一刻館の面々の行きつけのスナック「茶々丸」に勤務しているお色気タップリの六本木朱美など……この騒がしく愛らしい住人たちは、まさに「ちょっと変な人達だけどとても魅力的」だといえる。

本作に登場する「奇面組」の5人は、ちょっとと言うよりは、かなり変だけど魅力的なグルーブだ。その呼び名通り個性的な顔面だけでなく、彼らは性格も強烈にぶっ飛んでいる。だがグループとしての団結力は非常に強く、彼らが一丸となって暴れまわる面白さは抜群だ。また本作は奇面組以外にも、モテ集団の色男組、喧嘩が強く校内で番を張っている番組、スポーツ万能の腕組、スケ番グループの御女組、美貌を武器に男をもてあそぶ婦組など、個性が飛び抜けていたグループが数多く登場して話を盛り上げる。

レギュラーキャラクターである「妖精の尻尾」メンバーたちもかなり変で、とても魅力的なグループであるといえる。だが本作における脇役ながら、より変で魅力的あるグループとして存在感を放っているのがギルド「青い天馬（ブルーペガサス）」の面々だ。特にリーダー格として登場する一夜＝ヴァンダレイ＝寿は、他のメンバーの殆どが美男美女なのに、彼1人だけ低身長で個性的な顔を持ち、言動や行動の気持ち悪さが飛び抜けている。だがその実力は大変高い大魔導士だ。そんな彼を慕って行動する「青い天馬」はとても魅力的なグループだ。

現代に至るまで数々のプロ野球漫画が登場したが、ここまで変で魅力的な球団(グループ）が登場した作品は他に無いだろう。監督よりも偉そうな50歳の捕手・犬井犬太郎を始め、犬井と毎度のごとく漫才のような掛け合いを行う猿山さるぞう、暴力団粳寅組の跡継ぎで、角刈りの強面だがサングラスを外すと乙女チックな目で女性化してしまう粳寅満太郎など、チームすべてのキャラクターが強すぎる個性の持ち主。千葉パイレーツが誇るとても変な選手たちと彼らが連発する切れの良いギャグは、本作の大きな魅力だ。