矢吹健太朗の代表作「To LOVEる」シリーズの第1作目。現代の地球を舞台に、クラスメイトの春菜に片思いしているふつうの男子高校生のリトが、デビルーク星の王女、ララに結婚を申し込んだと誤解されたことで、三角関係が発生してしまう。そんな中、ララの追手をはじめとするさまざまな宇宙人が登場し、リトの周囲の人間関係は複雑化していく。リトが通う彩南高校を中心とした日常生活の中で、宇宙人と地球人の文化的差異や超常現象が展開され、複数のヒロインとの恋愛関係が同時進行で描かれる。本作は、SF要素を含んだハーレム系ラブコメディ。偶発的な身体接触や誤解に基づく騒動、宇宙人の特殊能力による予期せぬ展開によるドタバタ劇が物語の推進力となっている。デビルーク星を中心とした宇宙規模の政治体制や、地球と宇宙を結ぶ技術的要素、宇宙人と地球人の共存という社会的枠組みが設定されており、デビルーク星の王室制度における政略結婚や後継者問題が物語の重要な背景として機能している。集英社「週刊少年ジャンプ」2006年21・22合併号から2009年40号まで連載。テレビアニメ第1期が2008年4月から、第2期が2010年10月から放送。ゲームのニンテンドーDS版が2008年8月、PlayStation Portable版が2008年10月に発売された。