「ゴゥレム」と呼ばれるロボット兵器に乗って行われる、国家間の戦争を描いたアクション群像劇。主人公ライガットは現代の技術では製造不可能な古代ゴゥレム「デルフィング」の搭乗者として、戦争に参加する。2010年に劇場アニメ化。
戦争を舞台とした本作には、多くの将軍が登場する。中でも印象的な人物が、敵国アテネスの将軍であるボルキュスだ。ボルキュスはその辣腕でクリシュナの首都ビノンテンを陥落寸前まで追い詰めるが、ライガットの活躍により敗北。最後はライガットを挑発し、高笑いを上げながら息絶えた。その後ライガットはさらに2人の将軍を倒し、「将軍殺し」の異名で恐れられるようになる。一方かつてライガットの親友であったが、アテネス連邦軍に所属し彼と敵対することになったゼスも「筆頭将軍」に出世。戦争という極限状況の中、国や立場、身分に翻弄される人々の姿が描かれる作品だ。
正義のヒーローサンレッドと悪の組織フロシャイムが、神奈川県川崎市を舞台に繰り広げる日常コメディ。ヒーローでありながらヒモ同然の生活を送るサンレッドや、地域密着型悪の組織であるフロシャイムたちの日々が生活感たっぷりに描かれる。2008年にアニメ化。
本作に登場する将軍は、サンレッドと並ぶ第二の主人公であるヴァンプ将軍だ。フロシャイム川崎支部を率いるヴァンプは、悪の組織の幹部として多くの怪人を従えている。だがその肩書に似合わず、彼は周囲への気配りを忘れない温和で優しい性格の人物だ。部下たちの食事はいつも彼が作っているし、洗濯・掃除・お裁縫もこなす。特に料理の腕前については、敵であるはずのサンレッドも絶賛するほどの腕前だ。常に部下思いで、仕事だけでなく健康面でも気遣いを欠かさない彼は、「将軍」というより「お母さん」のようだが部下からは深く慕われている。フロシャイム川崎支部はヴァンプ将軍の指揮のもと、サンレッド抹殺のため一丸となって戦う。
個性豊かな女将軍の息子たちの、人生や恋模様を描いた冒険漫画。マロニエ王国の女将軍・バリバラの七人の息子たちは、ある日それぞれ別々の国に大使として派遣される。彼らが自国や他国の人々との交流を通じ悩み、成長していく姿を描く。
本作の主人公である七人の騎士たちは、全員がマロニエ王国の「女将軍」バリバラの息子だ。長男である「眠くない」をはじめ、「寒がりや」「ハラペコ」「剣自慢」など奇妙だが分かりやすい名前をもつ彼らは、その名前同様に個性的な青年ばかり。そんな彼らを育てたバリバラは、元は別の国の軍師だったが国を追われてマロニエ王国に辿り着いたという経歴の持ち主。七つの国に外交のため派遣された息子たちに対し、その国が生きやすければそこで暮らしてもよいと考えている。それぞれの人生を歩んでいく息子たちを厳しくも優しい目で見守る、将軍という肩書に相応しい女傑である。
圧政で人々を苦しめる帝国を打倒すべく、暗殺を繰り返す集団ナイトレイドの戦いを描いたダークファンタジー。主人公であるタツミは貧困にあえぐ村のために帝都まで働きに出たが、そこで出会ったナイトレイドとともに帝国の闇に立ち向かっていく。
帝国が敵役となる本作には、様々な帝国将軍が登場する。中でも印象的なのが、最年少にして最強の将軍であるエスデスだ。彼女は拷問や虐殺に喜びを感じる残虐な性格の持ち主で、実質的なラスボスとしてタツミたちの前に立ちはだかる。一方でナイトレイドとしての正体を知らないままタツミに一目惚れし、何度も熱烈なアタックを仕掛けるという意外な一面も持ち合わせている。タツミを見ると顔を赤らめるその姿は、乙女そのもので非常に愛らしい。しかし交流を重ねる中で、タツミは彼女の殺戮者としての歪んだ本性を目の当たりにして決別。彼女の恋が実ることはなかった。
正義の超人キン肉マンと、その仲間たちがときにライバルとして、ときに戦友として戦いを繰り広げるプロレス漫画。コミカルなギャグ、奇想天外な展開やセリフだけでなく、激しいバトルや熱い友情物語も人気の作品。1979年から連載され、その後外伝を挟み、2010年に22年ぶりの新刊が発売された。1980年にアニメ化。
キン肉マンたちの前に立ちはだかる敵勢力のひとつ、悪魔超人たち。その頂点として登場する超人が「悪魔将軍」だ。身体の硬さを自由自在に変えるなどの様々な特殊能力と、地獄の断頭台を筆頭とする強力な必殺技でキン肉マンをさんざんに苦しめたその戦闘力は、作中でも最強クラス。キン肉マンをも震え上がらせるこの「将軍」の正体は、太古の超人神・ゴールドマンだ。かつては弟のシルバーマンとともに神として崇められていたが、ある少年の「ゴールドマンとシルバーマンのどちらが強いのか」という疑問をきっかけに諍いが始まってしまう。その後、シルバーマンと相打ちになった彼は魔王サタンと契約し、悪魔将軍となる。