キン肉マン

キン肉マン

おちこぼれの正義超人キン肉マンことキン肉スグルが、地球侵略を企む怪獣や悪魔超人たちと戦ううちに、仲間との友情やヒーローとしての使命に目覚め、成長していくさまを描く。連載当初は1話完結形式のギャグ漫画だったが、途中からプロレスをモチーフとした格闘バトル漫画へと路線変更した。ほとんどのキャラクターデザインは読者応募作品を元に作成している。

世界観

神々に類まれなる力を与えられた種族・超人と普通の人間たちが共存する世界。メインの舞台は地球だが、超人は全宇宙のさまざまな星に存在し、それぞれの星にも特別な力を持たない住人たちがいる。また、それ以外に超人たちの「死後の世界」である「超人墓場」、魔王サタンの支配下にある「魔界」が存在している。

超人は世界の平和と人類を守り、戦いを通じて友情を築く「正義超人」と、魔王サタンのもと、人間世界の支配をもくろみ、相手が死ぬまで戦いをやめない「悪魔超人」、究極の強さを求めて外界から離れ修行に明け暮れ、超越者として人間世界の管理を目指す「完璧超人」などの種族にわかれ、戦いを繰り広げていた。神々の時代からの掟と慣習により、彼等の戦いは統一ルールに乗っ取ったリング上でのプロレスリングベースのものとなっている。ルールは戦う相手同士の合意、または中立である「宇宙超人委員会」の設定によって変更可能。

正義・悪魔・完璧の三属性は、基本的に超人たちがそれぞれに持つ思想によって属性を選択することが多い。

超人の能力は、生まれながらに持つ血統や姿かたちによるところが大きい。大きく分けると、地球出身で基本的にレスリングベースで戦う人間型超人、人間型とほぼ同型だが、異星出身であるため出身星ならではの特徴を持つ異星人型超人、人間同様に生まれ成長するが、ロボットと人間の特徴を併せ持つロボット超人、人間と特定の動物の特徴を併せ持つ動物型超人、家電製品や乗り物などといった機械をベースにした機械型超人、なんらかの器物等に意志が宿った化身超人など多岐に渡る。

人間たちは超人同士の戦いを、惑星の運命を決する代理戦争として見守る傍ら、エンターテインメントの一環として楽しむ傾向があり、地方や特殊な会場で試合が行われることになると、「女房を質に入れても」観戦へと赴く者が多い。

作品が描かれた背景

本作の連載が始まったのは1979年5月。日本プロレスから71年に独立・旗揚げしたアントニオ猪木率いる新日本プロレス、72年に独立・旗揚げしたジャイアント馬場率いる全日本プロレスの、二大メジャー団体がそれぞれ独自カラーを確立させ凌ぎを削りあうようになり始めた、プロレス・ブーム前夜にあたる時期だった。作者ゆでたまごの二人も大のプロレス・ファンであり、プロレス+ヒーロー+ギャグ漫画である『キン肉マン』は、ブームの影響を強く受けた形で誕生することとなる。いかなることも「リングで決着をつける」という作風のみならず、作中にも実在のプロレスラーをモデルにしたキャラクターや、実在のプロレスラーが本人役で登場する、作中キャラクターに名前を挙げられるといった形で影響が現われている。『キン肉マン』の連載が進むにつれ、同時進行的にプロレス・ブームにもますます火がつき、本作の人気を後押ししたと言えるだろう。

また、『キン肉マン』に影響を与えた時事ニュースとしては、連載開始前年の1978年に起こった読売ジャイアンツによる、ドラフト会議前日に江川卓と入団契約を結んだ「空白の一日事件」が挙げられるだろうか。主人公「キン肉スグル」の名前はこの疑惑の契約により一躍悪名を上げてしまった江川卓から取られている。

作品構成

初期の1話読みきりのギャグ編を除き、ほとんどは「試合」とその前後の状況を描写する形で物語が進んでいく。複数の試合が同時間軸で展開している場合は、ひとつの試合の途中で別の試合へに描写が切り替わることは稀であり、ひとつの試合の勝敗が決してから、別の試合へと描写が移ることが多い。

「週刊少年ジャンプ」の三大スローガンとされる「努力・友情・勝利」を物語の基盤としている。

特に友情は作品の核となるテーマとなっており、真の友情とは馴れ合いではなく尊敬と信頼であるとし、戦いを通して対戦相手に友情を伝達していく。

特殊な技の説明などには、時に「重いものの方が落下速度が速い」など、現実の物理法則とは異なる理屈が付くこともあるが、畳み掛けるような勢いによって納得させる力を持つ。

また、週刊連載ならではの盛り上がりを重視した展開により、設定や伏線などに破綻をきたしているところも諸処あるが、後に原作・嶋田隆司は細かい設定よりも勢いを重視し、より良い設定を思いつけば過去の設定は切り捨てることにしていると語っている。そうした矛盾を超えたおもしろさが読者の支持を受け、逆に矛盾点の多さは愛すべき点として、ファンに好んで語られることが多い。

あらすじ

第20回超人オリンピック編(第28話~第51話)

世界各国の超人たちからそれぞれの国の代表を選抜し、世界一の超人を決する「超人オリンピック」が開催されることになるが、キン肉マンは選抜からこぼれてしまった。

そこへ前回覇者であるイギリス代表キン肉マンが現われる。キン肉マンの秘められた実力に目をつけていたロビンは、キン肉マンが日本代表になれるよう一芝居打つ。無事日本代表となったキン肉マンは、予選を勝ち抜き、最終トーナメントの準決勝で中国代表の残虐超人総帥ラーメンマンを破り、決勝進出。決勝ではキン肉マンを破り、ダメ超人から本物の実力をもったヒーローへと成長の兆しを見せた。

アメリカ遠征編(第52話~第79話)

超人オリンピックのチャンピオンとして、アメリカへのサーキットを行うこととなったキン肉マン。ハワイでは生涯の師となるプリンス・カメハメと出会い、48の殺人技を伝授され、さらなるパワーアップを遂げた。アメリカでは超人協会の代表として、そして超人同盟、超人評議会達との団体抗争に打って出る。超人オリンピック後さすらいの旅に出ていたキン肉マンと再戦。その後親友テリーマンを迎え、ザ・マシンガンズを結成、決着戦であるタッグマッチに挑む。

このアメリカ遠征編は、当時のアメリカプロレス界で起こっていたNWA、WWF、AWA三団体の覇権争いをモチーフとしたものであったが、そのためやや難解な展開となり人気が急落。打ち切りの危機もあったという。

そうした状況下であったことも影響してか、超人オリンピックでキン肉マンを庇い、キン骨マンに足を狙撃され、大会後傷が悪化して片足切断の手術を行ったテリーマンが、キン肉マンの説得によって現役復帰するという経緯は、当時描写が大幅に省かれた。

このサイドストーリーは、2011年『キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編』終了後、『キン肉マン ザ・マシンガンズ 空白の三日間』として初めてその経緯が明かされることとなる。

宇宙野武士編(第80話~第89話)

遠征中、日本に現われた怪獣を倒しに戻ったため、チャンピオンの義務である防衛試合を行う制限時間の規定を守れず、超人オリンピック王座を剥奪されてしまったキン肉マンは、お付きのミート共々元の極貧ヒーロー生活へと戻ることとなる。キン肉星への里帰りエピソードでは、ヒロインで後にキン肉マンの妻となるビビンバが登場。またある日、宇宙野武士に襲われたラッカ星からの救援要請を受けたキン肉マンは、ヒーローチームを結成するべく、テリーマンラーメンマンブロッケンJr.等の超人たちを集め、ラッカ星へと向かう。

第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編(第90話~第121話)

キン肉マンの超人オリンピック王座剥奪を受け、急遽第21回超人オリンピック、ザ・ビッグファイトが行われることとなった。前チャンピオンとして出場することとなったキン肉マンは、運の良さも手伝い決勝トーナメントへ進出。Bブロックに配置され、1回戦でキングコブラ、2回戦でベンキマン、準決勝では相撲ルールでウルフマンを撃破する。決勝の相手は、ソビエト連邦代表ウォーズマン。彼はラーメンマンに再起不能の重傷を負わせて勝ち上がってきていた。決勝はキン肉マンウォーズマン共にマスク超人であったため、「覆面はぎデスマッチ」となる。苦戦の末、48の殺人技のひとつ「キン肉バスター」でウォーズマンを破ったキン肉マンは、オリンピックV2の偉業を達成した。

7人の悪魔超人編(第122話~第159話)

超人オリンピックV2を果たしたキン肉マンの前に、危険すぎる戦いぶりから宇宙超人委員会によって追放されていた、7人の悪魔超人が来襲。戦いを拒否するキン肉マンだったが、7人のリーダー格であるバッファローマンはミートの身体をバラバラに分解、10日以内に7人を倒さなければミートは死んでしまうと脅迫した。これによって闘志に火がついたキン肉マンは単身、ステカセキングとブラックホールを連破するが、連戦で満身創痍となってしまう。そこに危機を知ったテリーマンキン肉マンウォーズマンウルフマンブロッケンJr.達アイドル超人が駆けつけ、残りの悪魔超人たちを倒すべく、チームとして立ち向かっていくこととなる。

黄金のマスク編(第160話~第208話)

キン肉星の大神殿には、超人のエネルギー源である黄金のマスクと銀のマスクが奉られていた。ある日そのうちのひとつ黄金のマスクが7人の悪魔超人の上位格を名乗る悪魔六騎士によって盗まれてしまう。これによってすべての正義超人がエネルギーを失い行動不能となってしまうが、唯一銀のマスクを手にしたキン肉マンとミートは免れることができた。他の超人たちを救うため、悪魔六騎士に立ち向かう。スニゲーター、プラネットマンを単身撃破、プラネットマンの超人を取り込む技によって逆にエネルギーを取り戻したテリーマンキン肉マン、ブロッケンJr.と、新たに協力を申し出たジェロニモたちと共に、ロボット超人であるウォーズマンの体内を舞台にした戦いへと赴く。しかし辛くも六騎士を倒した正義超人たちの前に、彼等の首領にして最強の敵、悪魔将軍が立ちふさがる。

夢の超人タッグ編(第209話~第273話)

キン肉マンと悪魔将軍との戦いから脱出しおおせた悪魔六騎士のうちの二人、アシュラマンサンシャインの使う悪魔の人形によって正義超人たちの友情が奪われてしまう。そんな時、富士山の裾野に、超人界の伝説として伝えられていたトーナメントマウンテンが出現。宇宙超人委員会は、「宇宙超人タッグ・トーナメント」を開催することを発表する。

しかし友情を奪われてしまった正義超人たちは不協和音。キン肉マンは親友テリーマン、力を見込んだモンゴルマンからもタッグパートナーになるのを断られ、出場も危ぶまれてしまう。しかしそこに正義超人界の危機に立ち上がった師匠プリンス・カメハメがパートナーとして名乗り出る。カメハメは黒いキン肉マンのマスクを被り、キン肉マングレートと名を変え、キン肉マンとのタッグ「マッスル・ブラザーズ」としてエントリー。

キン肉マンウォーズマンの超人師弟コンビ、テリーマンとジェロニモのニュー・マシンガンズ、バッファローマンとモンゴルマンの2000万パワーズ、アシュラマンサンシャインのはぐれ悪魔コンビ、そして暗躍する完璧超人のネプチューンマンビッグ・ザ・武道のヘル・ミッショネルズ等の強豪たちと、凌ぎを削る戦いが始まる。

キン肉星王位争奪編(第274話~第387話)

テリーマンとのタッグで宇宙超人タッグトーナメントを制したキン肉マンに、キン肉星王位継承問題が持ち上がる。これまでの実績を認められ、超人委員会と100人の超人の神々の承認を得るが、5人の邪悪神がこれを認めず、キン肉マンが生まれた病院で赤ん坊の取り違え事件があったことから、継承資格の可能性はその取り違え事件にあった5人の赤ん坊にもあるのではないかという疑義を提示。その時の赤ん坊を集めた運命の5王子を招集、各自にチームを作り、真の継承者を選ぶ勝ち残りのトーナメント戦を行うことになってしまう。

それぞれ超人界の重鎮として大事な役目を背負ってしまったアイドル超人たちの助けを借りることができず、キン肉マンはミートと二人で初戦のキン肉マンマリポーサチームとぶつかる。ミキサー大帝のパワー分離機によって火事場のクソ力が無くなったキン肉マンは苦戦を強いられるが、ウォーズマンテリーマンが次々に駆けつけ、彼等の協力によって1回戦を突破。続く2回戦のキン肉マンゼブラチームとの戦いでは、ラーメンマンもチームに加わり、キン肉マンとのタッグによってゼブラ&パルテノン組を下す。

一方、キン肉マンビッグボディチーム、キン肉マンソルジャーチームを下し勝ち上がってきたのは、邪悪5神のうち知性の神の加護を得るキン肉マンスーパー・フェニックスチームだった。

ソルジャーチームとフェニックスチームの試合中、ソルジャーの正体が行方不明となっていたキン肉マンの兄・キン肉アタルであることが明かされ、アタルはキン肉マンに真の友情が持つ力を説きながら消えていった。

キン肉マンはフェニックスを倒すためキン肉族に伝わる三大奥義必殺技のうち、最強の威力を持つというマッスル・スパークを会得しようとする。

完璧・無量大数軍編(新シリーズ第1話~連載中)

キン肉星の第58代大王に即位、ミートを地球で正義超人たちの手助けのために残し、キン肉星に帰還したキン肉マン。地球では、正義超人・テリーマン、悪魔超人・アシュラマン、完璧超人・ネプチューンマンを代表とする、三属性不可侵条約が結ばれ、平和が訪れようとしていた。しかしそこに真の完璧超人軍を名乗る、完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)が現われ、条約の撤回を求める。火蓋を切られた正義超人と完璧・無量大数軍の戦いに、キン肉マンも地球へと戻り、戦列に復帰。悪魔超人軍も復活した悪魔将軍の下、完璧・無量大数軍へと挑んでいく。

特殊設定

キン肉マン』に登場する超人はほぼ全員が、身長・体重・出身地の他、「超人強度」というプロフィールを持つ。「超人強度」とは、超人の基本的なパワーを表す数値で、単位は「パワー」。生まれながらに持つ基本数値であるため、成長と共に変化するなどということは無いが、特殊な条件下やサタンとの契約などによって一時的に増大するということはある。

作中に登場した超人の中で最も超人強度が少ないのは、正義超人・カニベースの2パワー。最も高いのは、超人の神々の1億パワーであるとされている。

ただこうした超人強度の多寡が絶対的に勝敗を決めるということはなく、あくまで基本数値であることを忘れてはならない。技の工夫や感情の高まりなどによって、自分よりも高い超人強度を持つ超人を倒すことは問題なく可能である。

超人強度に変化が現われる特殊条件のひとつが主人公・キン肉マンが窮地において発揮する奇跡のパワー「火事場のクソ力」であり、これは正義超人が持つ「友情パワー」がその源泉となっている。

また一部の、身体に鉱物がある超人や防御技を持つ超人などを中心に、「超人硬度」という身体の硬さや防御力の高さを示す基準値も存在している。硬度0が「スネークボディ」、最も高い硬度10が「ダイヤモンドボディ」と呼ばれている他、ロビンマスクの着用しているサファイアの鎧は硬度9であるとされている。

キン肉マン』はこうした数値で強さを表現する少年漫画のさきがけのひとつであるとされている。

超人募集

キン肉マン』に登場するキャラクターは、主人公キン肉マンアレキサンドリア・ミートテリーマンなどの初期レギュラーキャラクターを除くほとんどが、読者投稿によってデザインされている。

始まりは1979年「週刊少年ジャンプ」27号の巻末作家コメントにおける「怪獣」のアイディア募集。これが大反響となり、想像以上の応募が殺到した。物語が当初の怪獣から「超人オリンピック編」へ移り変わるに至り、同年の44号から正式に漫画の扉ページで「超人募集」が行われることとなった。

採用結果は同じく扉ページでリデザインされた超人のイラストと共に、投稿者名と投稿者の在住県が発表される形式となり、以降長く続くこととなった。

タイアップ

初期は作中に森永製菓のココアやポテロングといった商品が具体名を持って登場する。これは『キン肉マン』の人気を認めた森永製菓が、作中に商品を出すことで1週につき5万円の出資をするという申し出をしたため。

二人組の漫画家で原稿料を折半しなくてはならず、生活苦もあったデビュー当初のゆでたまごにとって非常にありがたい申し出であったという。

森永製菓との関係は長く続き、作中に商品が出ることはなくなっても、近年もパッケージコラボレーションの商品を展開するなどしている。

メディアミックス

派生作品

本編で描かれなかったシーンに焦点を当てた物語や、脇役キャラクターを主人公としたスピンアウト短編多数。スピンアウト長編としては、1982年~89年の間、「月刊フレッシュジャンプ」で連載され、アニメ化も果たした『闘将!!拉麵男』が最も有名。人気キャラクターラーメンマンを主人公としているが、『闘将!!拉麵男』は皇帝がいる時代の中国を舞台としたもので、『キン肉マン』本編との世界観共有はしていない。

その他、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とのコラボレーション作品や、本作のキャラクターを女性に置き換えた小川雅史『キン肉マンレディー』などの派生作品や、深澤将秀が作画を担当する幼児向けの絵本シリーズも展開している。

ストーリー的な続編としては、1998年~2011年の間に「週刊プレイボーイ」で連載された、キン肉マンの息子・キン肉万太郎を主人公とした『キン肉マンⅡ世』がある。

連載時系列としては、『キン肉マン』の連載開始~王位争奪編までが1979年~1987年、間に『キン肉マンⅡ世』の連載を挟んだ後、『キン肉マン』本編で、ストーリー時系列としては王位争奪編のすぐあとである完璧・無量大数軍編が再開した形となる。

アニメ

2期に渡り、アニメ化がされている。

第1期は原作における「怪獣退治編」~「夢の超人タッグ編」に、アニメオリジナルシナリオである「ザ・サイコー超人の挑戦編」と「地獄の極悪超人編」を加えたシリーズとなった。放映期間は1983年4月3日~1986年10月1日。日本テレビ系列で124話までは毎週日曜日午前10時~10時半、125話~136話は毎週火曜日午後7時~7時半、最終話のみ水曜日午後5時~6時に放映された。全137話。ギャグ色の強いシナリオとなっている他、一部キャラクター名や設定等が変更されている。また、キャラクターの差異を際立たせるため、原作とは異なるカラーリングのキャラクターデザインとなっている。

視聴率は右肩上がりに良く、そのためテレビスペシャルの他、劇場版が7作品制作された。この劇場版には、作者ゆでたまごの二人が声優として参加している。

第2期は原作における「キン肉星王位争奪編」を描いたもので、放映期間は1991年10月6日~1992年9月27日。日本テレビ系列で前半は主に毎週日曜日午前10時半~11時、後半は11時~11時半に放映された。全46話。

第1期と異なり、比較的等身の高い絵柄で、ギャグ色も少なめとなっている。第1期とは主人公・キン肉マン以外の声優のほとんどが変更になっている。

ゲーム

1984年のファミコンソフト『キン肉マン』を皮切りに、最新のスマートフォン用ゲームまで、約20本のゲームが作られている。ほとんどがバンダイナムコゲームス(旧バンダイレーベルと旧バンプレスト含む)からの発売。

玩具、アパレル

418種類が制作され、一大ブームを巻き起こした消しゴム型人形「キン肉マン消しゴム」(通称「キン消し」)の他、膨大な数の関連グッズが制作されている。近年ではリアリティの高い造形美を持つフィギュアや、デザイン性の高いアパレル方面での展開などが特徴的。アパレル系グッズをメインに取り扱う「マッスルショップ」は、オンライン店舗の他、各地のデパート等に期間限定の出店を行うなどもしている。

イベント

生誕29(ニク)周年の2008年には、日本記念日協会によって、「29日が金曜日となる日」が「キン肉マンの日」と定められた。以降、このキン肉マンの日には、トークショーや限定グッズの発売など様々なイベントが行われている。「キン肉マニア2009」が行われた2009年5月29日もキン肉マンの日である。

新世界100周年キン肉マンプロジェクト

2012年、初代通天閣とルナパーク(遊園地)が開業100周年を迎えたことから、新世界が地域活性化のために行った事業。大阪は作者ゆでたまご二人の出身地である。

キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ウォーズマンの設定に則った等身大オブジェの他、キン肉マン関連のアパレル商品をメインに扱った「マッスルショップ」がオープンするなどした。

2015年8月29日にグランドフィナーレを迎え、「マッスルショップ」は閉店となったが、オブジェはメンテナンス後スパワールドでの展示が予定されている。

社会に与えた影響

1983年のアニメ化によって『キン肉マン』の人気は全国クラスの流行へとランクアップ。数々のメディアミックス作品や商品が生まれることとなった。

特に約4cm程度の消しゴム様キャラクター人形「キン肉マン消しゴム」こと通称「キン消し」は社会現象レベルの一大ブームと化した。キン消しは「ガチャポン」のカプセルに入った状態で販売。アニメ版のキャラクターデザインをベースに、合計418体が作られた。

またメディアミックス商品のひとつ、キャラクターテーマソングは、現在も人気作品で作られるキャラクターソングのさきがけとなったと言えるだろう。

人気の高さから、各界の有名人に影響を与え、特に30代~50代の漫画家、お笑い芸人、プロレスラー、格闘家からの支持は今も非常に高い。

2009年には『キン肉マニア2009』というプロレスイベントが行われ、プロレスラーと超人たちが共に試合をするという夢の共演となった。

作中に登場する必殺技の中は、実在の技をモチーフとしたものが多いが、逆に作中に登場する架空の必殺技を再現してみようという試みもプロレスラーによって行われている。「キン肉バスター」は、コーナートップに相手を乗せて担ぎ上げる形式の投げ技にアレンジされて広まった。考案者はプロレスリングNOAH所属(2015年現在)のモハメド・ヨネで、作者ゆでたまごのお墨付き。海外でもサモア・ジョー等といった有名選手に使われている。またウォーズマンの必殺技「パロ・スペシャル」も、柴田勝頼によって使用されている。

作家情報

作者ゆでたまごは、二人組の作家である。現在では原作・嶋田隆司、作画・中井義則と作業が完全に分担されているが、本作の連載開始から2ヶ月ほどまでは、原作と作画の役割を分担せず合作という形で原稿を作成していた。

二人は小学生からの親友で、同じ団地の2階に住んでいたことから縁が始まった。『キン肉マン』は原作・嶋田が当時ノートに描き溜めていた漫画のひとつで、学校で回覧されたことから中井がそれを知るに至った。二人は同じ団地の2階に住んでいたことから仲良くなり、いくつも合作漫画を作成するようになったという。

高校生の時に投稿作の『キン肉マン』が「週刊少年ジャンプ」の赤塚賞に準入選し、読みきり掲載を経て連載デビューが決定する。大阪在住で、すでに就職先も決まっていた二人の保護者を説得し、東京への引越し等を手配したのは当時の「週刊少年ジャンプ」三代目編集長・西村繁男。東京への引越しが決まって以降、原作と作画を分けることとなった。

登場人物・キャラクター

主人公

連載開始時20歳の青年。人間を超えた力を持つ超人ヒーローで、正義超人の一員。超人強度95万パワー。幼少時に父キン肉真弓に誤って宇宙船から捨てられ地球へ墜落。臆病な性格で、周囲の人間たちに白眼視されつつ... 関連ページ:キン肉 スグル

アレキサンドリア・ミート

天才的な頭脳を持つキン肉星シュラスコ族の少年。キン肉真弓の命令でキン肉マンを迎えに来る。その後キン肉マンのお目付け役兼世話係となり、共にキン肉ハウスで生活し、試合の時はセコンドを務めるようになった。

連載開始時20歳の青年。人間を超えた力を持つ超人ヒーローで、正義超人の一員。超人強度95万パワー。アメリカ・テキサス州アマリロの出身。左利き。人間を守ることをビジネスと捉えていたが、キン肉マンの損得抜... 関連ページ:テリーマン

人間を超えた力を持つ超人ヒーローで、正義超人の一員。超人強度95万パワー。イギリス・ロンドンの出身。第20回超人オリンピックでキン肉マンに敗れた後、姿と名前をバラクーダと変え、ウォーズマンを指導、キン... 関連ページ:ロビンマスク

ラーメンマン

人間を超えた力を持つ超人ヒーロー。超人強度97万パワー。中国・河南省の出身。初期は残虐超人として登場、第20回超人オリンピックでは準々決勝でブロッケンJr.の父ブロッケンマンを殺害し禍根を残すが、準決勝のキン肉マンとの試合以降、正義に目覚め、正義超人の一員となった。

人間を超えた力を持つ超人ヒーロー。超人強度90万パワー。西ドイツ・ベルリンの出身。父ブロッケンマンを第20回超人オリンピックでラーメンマンに殺害された。第21回超人オリンピック出場時にその復讐を果たそ... 関連ページ:ブロッケンJr.

ウォーズマン

人間を超えた力を持つ超人ヒーロー。超人強度100万パワー。旧ソビエト出身。体の半分が機械でできているロボ超人。ロビンマスクに見出されて指導を受け、第21回超人オリンピックに出場。キン肉マンとの戦いを通じて正義の心に目覚め、正義超人の一員となった。

バッファローマン

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1000万パワー。スペイン出身。第21回超人オリンピック開催時に、あまりの残虐性ゆえに出場を禁じられた7人の悪魔超人の1人にしてそのリーダー格。キン肉マンとの戦いを通じてフェアな戦いに目覚め、後に正義超人の一員となる。

プリンス・カメハメ

人間を超えた力を持つ超人。超人強度95万パワー。ココナッツ星出身、ハワイ在住の正義超人。ハワイに遠征で訪れたキン肉マンをわずか7秒で倒す。だがキン肉マンの素質を見抜き、48の殺人技を伝授。キン肉マンから師と仰がれることとなる。キン肉マンとのタッグマッスル・ブラザーズではキン肉マン・グレートを名乗る。

アシュラマン

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1000万パワー。魔界の王子にして、悪魔超人の最高幹部悪魔騎士の1人。悪魔将軍に忠誠を誓い、キン肉マンに戦いを挑むが、宇宙超人タッグトーナメントで相棒サンシャイン共々正義超人の友情パワーに打たれたことを契機に、正義超人に協力するようになる。

サンシャイン

人間を超えた力を持つ超人。超人強度700万パワー。ペルー・ナスカ高原出身。悪魔超人の最高幹部悪魔騎士の1人。全身が砂でできている。

ザ・ニンジャ

人間を超えた力を持つ超人。超人強度360万パワー。日本出身。悪魔超人の最高幹部悪魔騎士の1人。忍者の技を使う。後にキン肉マン・ソルジャーの「真・友情パワー」という思想に惹かれ、超人血盟軍に加わったことを契機に、正義超人となる。

ジェロニモ

アメリカ・オクラホマ出身。悪魔騎士との戦いの時に正義超人にただの人間のまま加わる。後にその時の勇気が評価され、超人の神の試練を受ける権利を得、晴れて超人となった。

ウルフマン

人間を超えた力を持つ超人ヒーロー。超人強度80万パワー。日本出身。正義超人の1人で、超人相撲界の横綱でもある。

悪魔将軍

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1500万パワー。悪魔超人の首領。キン肉星のキン肉大神殿に祀られていた黄金のマスクことゴールドマンと正義超人打倒を企むサタンが結託して誕生した。

ネプチューンマン

人間を超えた力を持つ超人。イギリス出身。元は喧嘩男という名の超人だったが、超人界のレベルの低さに絶望してテームズ川に身投げしたところ、川底でビッグ・ザ・武道よりネプチューン・キングのマスクを授けられ、完璧な強さを目指す完璧超人として生まれ変わった。

ビッグ・ザ・武道

人間を超えた力を持つ超人。超人強度5000万パワー。完璧な強さを目指す完璧超人の1人。テームズ川の川底で10万年間ネプチューン・キングの後継者となるべき超人を待っていた。オーバーボディを被って正体を隠していたときの名前はマイルドマン。

キン肉マン・ビッグボディ

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1億パワー。キン肉星出身。キン肉星王位争奪サバイバルマッチに出場したキン肉星大王候補運命の五王子の1人。元はストロングマンという名前の超人だった。邪悪五神・強力の神が力を貸している。

キン肉マン・スーパーフェニックス

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1億パワー。キン肉星・サーロイン村出身。キン肉星王位争奪サバイバルマッチに出場したキン肉星大王候補運命の五王子の1人。元はフェニックスマンという名前の超人だった。邪悪五神・知性の神が力を貸している。

キン肉マン・マリポーサ

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1億パワー。キン肉星王位争奪サバイバルマッチに出場したキン肉星大王候補運命の五王子の1人。元は盗人ジョージという名前の超人だった。邪悪五神・飛翔の神が力を貸している。

キン肉マン・ゼブラ

人間を超えた力を持つ超人。超人強度1億パワー。キン肉星出身。キン肉星王位争奪サバイバルマッチに出場したキン肉星大王候補運命の五王子の1人。元はパワフルマンという名前の超人だった。邪悪五神・技巧の神が力を貸している。

人間を超えた力を持つ超人。超人強度108万パワー。キン肉星出身。キン肉マンの実兄だが、正体を隠してキン肉星大王候補運命の五王子の1人キン肉マン・ソルジャーのマスクを奪い、キン肉星王位争奪サバイバルマッ... 関連ページ:キン肉 アタル

キン肉 真弓

人間を超えた力を持つ超人。超人強度65万パワー。キン肉星出身。第57代キン肉星大王にして、キン肉マンの父親。20年前、妻キン肉小百合との宇宙旅行中に、宇宙船に侵入してきた豚と間違えてキン肉マンを船外に捨ててしまう。第10回超人オリンピック優勝者でもある。 名前は野球選手真弓明信から取られている。

ハラボテ・マッスル

人間を超えた力を持つ超人。超人強度45万パワー。キン肉星出身。宇宙超人委員会の委員長。超人オリンピックを始めとした超人が出場する大会を運営し、審判役を担う。現役時代はキン肉真弓とライバル関係にあった。

ビビンバ

人間を超えた力を持つ超人の女性。超人強度10万パワー。キン肉星・ホルモンシティー出身。キン肉族に遺恨を持つホルモン族族長の娘で、キン肉マンの命を狙うよう父親から命じられるが、怪我の手当てをしてくれたキン肉マンに恋をしてしまう。

イベント・出来事

超人オリンピック

『キン肉マン』に登場する競技大会。世界各国から代表超人が選ばれ、世界一になるため能力を競う。種目は「ジャンケン」から「ウエイトリフティング」まで開催回によって異なるが、予選及び決勝はトーナメント形式の... 関連ページ:超人オリンピック

場所

キン肉星

『キン肉マン』に登場する惑星。地球から500億光年離れた大キン肉星雲の第一惑星。キン肉マンの故郷。キン肉族、ホルモン族、シュラスコ族、バーベキュー族という4つの種族が生活しており、それぞれに長老がいる。

その他キーワード

キン肉バスター

『キン肉マン』に登場する必殺技。キン肉マンがプリンス・カメハメから伝授された48の殺人技のひとつ。相手の間接に衝撃を与え、股割き、首折り、背骨折りの効果を発生させる。タッグ時はキン肉ドライバーと合わせた必殺技マッスルドッキングとの一部として、プリンス・カメハメ、テリーマンも使用している。

キン肉ドライバー

『キン肉マン』に登場する必殺技。バッファローマン、アシュラマンにキン肉バスターを破られたキン肉マンが、悪魔将軍を倒すため、テリーマンの協力の下、新しく開発した新必殺技。実在のプロレス技ツームストーン・ドライバーの変形で、相手の頭部をリングに叩き付けダメージを与える。

マッスル・スパーク

『キン肉マン』に登場する必殺技。キン肉星のキン肉族に伝わる三大奥義の一つ。キン肉大神殿にある「フィニッシュ・ホールドの壁画」の中央に描かれている。キン肉マンが開発したスグル版マッスル・スパークとキン肉... 関連ページ:マッスル・スパーク

アニメ

キン肉マン

キン肉星の王子として生まれたキン肉マンは、ある日両親にブタと間違われて宇宙船から投げ捨てられてしまう。その後、地球で怪獣退治などの仕事を通じて成長すると、超人オリンピック大会や悪魔超人、たちとの戦いを... 関連ページ:キン肉マン

書誌情報

キン肉マン 全18巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(1999年1月発行、 978-4086174329)

第2巻

(1999年1月発行、 978-4086174336)

第3巻

(1999年3月発行、 978-4086174343)

第4巻

(1999年3月発行、 978-4086174350)

第5巻

(1999年4月発行、 978-4086174367)

第6巻

(1999年4月発行、 978-4086174374)

第7巻

(1999年5月発行、 978-4086174381)

第8巻

(1999年5月発行、 978-4086174398)

第9巻

(1999年7月発行、 978-4086174404)

第10巻

(1999年7月発行、 978-4086174411)

第11巻

(1999年8月発行、 978-4086174428)

第12巻

(1999年8月発行、 978-4086174435)

第13巻

(1999年9月発行、 978-4086174442)

第14巻

(1999年9月1日発行、 978-4086174459)

第15巻

(1999年10月1日発行、 978-4086174466)

第16巻

(1999年10月1日発行、 978-4086174473)

第17巻

(1999年11月発行、 978-4086174480)

第18巻

(1999年11月発行、 978-4086174497)

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