神々だって色々翻弄されるのです!ギリシア神話漫画オススメ5選51 Pt.

星座と結びついていることもあり、ギリシア神話は世界的にポピュラーな神話のひとつだ。また、神々の振る舞いが感情的で、かなり人間くさいのも、身近に感じられる要素だろう。今回は、そんなギリシア神話をモチーフにした作品を紹介しよう。

作成日時:2019-10-21 10:00 執筆者:マンガペディア公式

神々だって色々翻弄されるのです!ギリシア神話漫画オススメ5選

出典:KADOKAWA


『ごっどちゃんず』

『ごっどちゃんず』

出典:KADOKAWA

神々の世界で学園生活を送る人間の日常を描いたギャグコメディ。物語の舞台は、神々が暮らす「ごっどちゃんパラダイス(通称:ごっパラ)」だ。そこでは世界各地の神々が、同じ学園に通いながら和気あいあいと生活していた。そんな「ごっパラ」に萌蘖大地という名の人間の少女が転校生してくるところから、物語は幕を開ける。

本作には、ゼウス、ハデス、ポセイドン、アフロディーテといったギリシア神話でもお馴染みの神々が登場する。ただし、本作の舞台である「ごっパラ」においては、元の外見や性別とは異なり、全員が美少女の姿となっている。ちなみに神々(ごっどちゃん)は、それぞれが独自の「奇跡」を起こすことができる。例えば、ゼウスは雷を発生させることが可能で、ポセイドンは水を自在に操れる。そして、アフロディーテは愛の力でみんなを仲良くさせることができる。ごっどちゃんたちは、あまり考えなしでこの奇跡をポンポン使うため、周囲が大混乱に陥ることも。彼女たちが巻き起こすハチャメチャな騒動が、本作の見所だ。


『聖闘士星矢 セインティア翔』

『聖闘士星矢 セインティア翔』

出典:秋田書店

女神アテナの側近である「聖闘少女(セインティア)」の活躍を描くファンタジーアクション。主人公の翔子には、仲の良い姉の響子がいたが、響子の海外留学のため長い間音信不通の状態が続いてた。その姉が、翔子の前に突然現れるところから物語は動き出す。驚いたことに、響子は邪悪と戦う女神アテナを守る聖闘少女となっていた。そして、翔子もまた女神アテナを中心とする正邪の戦いに巻きこまれていく。

本作は『聖闘士星矢』の設定を元に、女神アテナの側近を務める聖闘少女(セインティア)と呼ばれる特別な女性聖闘士たちの戦いを描いた物語だ。世に蔓延る邪悪と戦う宿命を背負う女神アテナは、ギリシア神話の主神であるゼウスの娘で、オリュンポス12神の一柱に連なるアテナを元にしている。彼女を守護する聖闘士(セイント)たちは、ギリシア神話と関連する星座に因んだ聖衣(クロス)と呼ばれる鎧を身に纏って敵と戦う。本作で最大の敵となるのはエリス。ギリシア神話では、戦いと不和を司る災いの女神として知られている。このエリスに翔子は、女神の現世での器として、幼い頃から目を付けられていた。翔子を守る力を得るため、姉の響子は聖闘少女となる道を選んだが、妹想いの響子の行動は、意外な結果を招くことになる。


『アリオン』

『アリオン』

出典:amazon

ギリシア神話の神々による覇権争いを中心に、数奇な運命に翻弄される主人公が懸命に生きる姿を描く、冒険ファンタジー。物語の冒頭、世界を治める3柱の神々の存在が語られる。彼らは兄弟で世界を3つに分け、くじ引きでそれぞれが治める領域を決定した。その結果、末弟のゼウスは天界の王に、次兄のポセイドンは豊かな海の王となる。そして不運な長兄のハデスは、暗い地底の国の王となった。ポセイドンの血を引く主人公の少年、アリオンの元にハデスが訪れるところから物語は幕を開ける。

本作はギリシア神話のエピソードをベースに、作者の安彦良和が独自の解釈を加えながら創り上げた冒険ファンタジーだ。主人公のアリオンは、本来のギリシア神話においては馬である。もっとも、海神ポセイドンと女神デメテルが、馬の姿で交合した結果生まれた馬なので、ポセイドンの血筋であることは間違いない。両親がオリュンポス12神に名を連ねているだけに、アリオンの素質は折り紙付きである。地底の王であるハデスは、そんなアリオンの素質を利用しようと奸計を巡らせる。アリオンに、盲目の母の目を直す手段はゼウスを討つことだと吹き込み、ゼウスの元に送り込もうとしたのだ。かくしてアリオンは、神々による戦いのに放り込まれていく。


『かみちゃまかりん』

『かみちゃまかりん』

出典:講談社

突如として神の力を得た少女の日常をコミカルに描いたファンタジックなラブコメディ。主人公の花園花鈴は、両親を亡くして叔母の家で暮らしていた。要領が悪く成績も良くない花鈴に対して叔母の風当たりは強く、肩身が狭い生活を送る。そんな花鈴の前に九条和音という謎の少年が現れる。この出会いをきっかけに、花鈴は母の形見の指輪の力によって「神さま」の姿に変身できるように。2007年にテレビアニメ化。

花園花鈴は、九条和音という少年との出会いをきっかけに、突如として「神さま」の姿に変身する「神化」の能力を発現し、常識外れの力が使えるようになる。花鈴が「神化」によって引き出せるのは、ギリシア神話に登場する神々の力だ。変身する姿に応じてその力は異なるが、花鈴が主に使用するのはアテナの力。ギリシア神話の中でもメジャーな存在のオリュンポス12神の一柱で、智恵と芸術、戦略などを司る女神だ。そして花鈴の前に謎の敵勢力が出現し、彼女は九条和音と彼の従姉妹である姫香と共に、敵勢力と戦う。


『ペンテウス』

『ペンテウス』

出典:小学館

世界各地の神話や伝承を題材にした白土三平の『神話伝説シリーズ』のひとつ。本作の舞台は古代ギリシア。ポエニケを統治する王、アゲノルの娘であるエウロペが誘拐されるという事件が発生する。アゲノルは、息子のカドモスに捜索を命じるがエウロペの行方はまったく掴めず、放浪の果てにテーバイの地に辿り着いたカドモスは、そこで大蛇ピュトンと遭遇する。ここからカドモスに連なる一族の波瀾万丈な物語が始まっていく。

本作は、古代ギリシアの三大悲劇詩人の1人、エウリピデスの作品「バッコスの信女たち」が元となっている。エウロペ捜索を命じられたカドモスは、テーバイの地で大蛇ピュトンと遭遇する。ピュトンに致命傷を与えたカドモスは、その武勇を相手に認められ、大きな卵を託されるが、その卵から美しい女性のハルモニアが誕生する。彼女を妻としたカドモスは、テーバイの王として君臨。やがて、妻との間に4人の娘を授かったカドモスは幸福の絶頂にいた。しかし、娘のひとりであるアウトノエの結婚をきっかけに、カドモスの一族は不幸に見舞われていく。武勇に秀でた英雄の活躍に、暴力とエロスを交えながら展開する物語は、まさしくギリシア神話の王道そのものだ。


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