こんなアウトローな警察官アリですか?オススメ漫画5選54 Pt.

正義の味方のイメージが強い警察官。だからこそ、正義とは言い難いアウトローな警察官には人の心を惹きつける魅力がある。今回はアウトローな警察官が登場するオススメ漫画を紹介していく。世の中の正義ではなく自身の正義で動く警察官の活躍を堪能しよう。

作成日時:2022-01-20 19:00 執筆者:マンガペディア公式

こんなアウトローな警察官アリですか?オススメ漫画5選

出典:小学館


『デカニアラズ』

『デカニアラズ』

出典:小学館

史上最も性格の悪い刑事と暴力団の若頭がタッグを組んで活躍するピカレスク・ロマン。舞台となるのは現代の東京・新宿。世の中には犯罪が蔓延っており、それを取り締まる警察組織は汚職・忖度・賄賂・隠蔽にまみれていた。主人公の花田義太郎(よしたろう)は、新宿中央警察署捜査一課に所属する刑事。彼は、思ったことを何でも口にしてしまう軽い印象の人物だが、刑事としては優秀で、数々の事件を解決に導く。実は花田の活躍の裏には、暴力団の若頭・鉄路朗(てつみちあきら)の存在があった。

悪いことをした人間の罪が常にきちんと裁かれるわけではない。世の中というのは不条理なもので、明らかな悪行がもみ消されたり、誰かに罪を着せたりすることなどざらにある。そんな世の中の不条理を目の当たりにし、苦々しい思いをしたことがある人は少なくないはず。その苦々しさを吹き飛ばしてくれるのが本作だ。主人公の刑事・花田には裏の顔がある。それは刑事でありながらヤクザと繋がっているということ。そのヤクザとは暴力団「万青会」の若頭・鉄路。法に縛られないヤクザの鉄路の協力を得ることで、花田は権力によってもみ消されそうな事件も解決することができるのだ。あの手この手で罪から逃れようとする犯罪者が、2人によって徹底的に叩き潰される様は痛快の一言である。


『新米婦警キルコさん』

『新米婦警キルコさん』

出典:集英社

辺境の地に配属されてきた元傭兵の新米婦警が活躍する、ポリスコメディアクション漫画。舞台となるのは、房総半島の辺境にある埋立地・流島(ながしま)。ほぼゴーストタウンと化している流島には警察署・流島分署があり、ここには警察内のはみ出し者が送られるという。ある日、そんな流分署に19歳の新米婦警が配属されてきた。彼女の名前は音無キルコ。キルコは特殊部隊「ファントム」に所属していた元傭兵という異色の経歴の持ち主だった。キルコは流島で数々のトラブルを巻き起こす。

緑色の髪と左目の眼帯が特徴的な新米婦警のキルコ。元傭兵という頼もしい経歴に目をつけた警察上層部が彼女を採用したのだが、キルコの先輩である警察官・安錠春樹(あんじょうはるき)に言わせればそれはただの判断ミスだった。キルコは物心ついた頃から傭兵として生活してきた。そのため、一般常識はほぼ皆無。戦場の常識を基準に動いてしまうため、向かってきたヤンキーたちを病院送りにしてしまったり、街を破壊してしまったりするなど、とにかく次々とトラブルを起こすのだ。色々やらかすのだが、それでも憎めないのは彼女が戦い以外ではドジでヘッポコなかわいい存在だから。突き抜けたキャラクターのキルコと、彼女を取り巻く個性豊かな登場人物たちのドタバタな日々を堪能しよう。


『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

出典:集英社

葛飾区にある亀有公園前派出所に勤務する警察官・両津勘吉と、彼を取り巻く人物たちの日々を描いたギャグ漫画。主人公は両さんこと両津勘吉。彼は葛飾区亀有公園前派出所に所属している警察官で、階級は巡査長だ。両津は警察官でありながら、その言動は警察官らしからぬものが多く、いつもトラブルの中心にいる。後輩であり同僚の中川圭一、秋本・カトリーヌ麗子や上司である大原大次郎らと共に、今日も両津は騒がしい日々を過ごす。1996年6月にテレビアニメ化。

本作は破天荒な警察官・両津勘吉が活躍する何でもありな漫画だ。両津は警察官になれたことが信じられないようなだらしない職務態度が特徴的で、金儲け好き。警察官の仕事そっちのけで自分の思うまま自由に行動し、その行動が数々のトラブルを呼び寄せる。とんでもない人物なのに何故か憎めないのは、その自由さが魅力となっているからであり、また義理人情に厚く時には人生において大切なことを教えてくれるからだ。本作では、両津が巻き起こすトラブルの数々を楽しみながら、大衆文化や時事問題に触れることができる。また、物語を通して描かれる様々な業界の豆知識も、作品の見所の1つだ。40年という長い連載が終了してなお愛され続けている「両さん」の魅力に触れてみてほしい。


『刑事が一匹…』

『刑事が一匹…』

出典:講談社

1人の刑事(デカ)が警察組織の闇と戦いながら自らの正義を全うするポリス&クライムストーリー。主人公の高円寺大樹は、美鳥県警中王署に所属する刑事。周囲にいるほとんどの警察官たちがただ上に従うだけのサラリーマンと化している中、組織に流されずに1人で自身の信じるもののために戦っている珍しい人間だ。犯罪者の逮捕に異常なまでの執念を燃やす高円寺は、周囲からは強引とも言われる捜査手法を用いて、様々な悪と真っ向から対峙していく。

犯罪者を捕らえ、法の下で裁きを受けさせるために存在する警察組織。しかし現代では、そんな警察の不祥事が後を絶たない。別件逮捕や不祥事の隠蔽、冤罪や暴力団との癒着など、個人だけではなく警察組織そのものが数々の問題を引き起こしている。もちろん、警察官のほとんどが真面目に職務を全うしているだろうが、彼らが身内の問題にメスを入れることは難しい。本作は、主人公の高円寺が事件を追う姿を通して、警察組織の様々な問題にスポットを当てた作品だ。正義の象徴として人々に憧れられていた警察は何故腐敗してしまったのか。真の警察とはどのようなものなのか。単純な正義と悪では語れないシリアスで深みのあるストーリーが魅力的な警察漫画である。


『刑事ゆがみ』

『刑事ゆがみ』

出典:小学館

一見適当な問題刑事が数々の事件に挑む姿を描いた刑事漫画。殺人・傷害・暴行・性犯罪など様々な事件に対応するうきよ署刑事課強行犯係。主人公はこの部署に所属する刑事・弓神適当(ゆがみゆきまさ)だ。彼は元々はとても優秀な刑事だったのだが、過去のある事件をきっかけに名前の通り「適当」な刑事になってしまった。しかし、問題行動が多くなっても冴え渡る刑事の勘と優れた推理力は健在。弓神は刑事として、あらゆる事件に向き合っていく。2017年10月にテレビドラマ化された。

うきよ署刑事課強行犯係に所属する弓神。その性格はちゃらんぽらんで、名前の通り「適当」な言動が特徴的な人物だ。しかし実は冷静な思考力と優れた推理力を持っており、数々の難事件を解決してきた敏腕刑事。本作の魅力は、本来の実力を隠して駄目人間のように振る舞っている弓神が、いざというときは切れ味鋭く事件に切り込み、犯人を追い詰めていく様子にある。誰が犯人なのかということよりも、犯人をどのように追い詰めていくのかに焦点が当てられているのが物語の特徴。主人公の弓神が基本的にちゃらんぽらんであるため気の抜けるシーンも多いが、描かれている事件やストーリーはしっかりと作り込まれており、そのバランスが作品の読みやすさに繋がっている。


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