法律知識が身に付く漫画! オススメ5選50 Pt.

昨今では法律を題材にした漫画は数多く製作されており、ひとつのジャンルとして定着している。堅苦しい印象のある法律の知識も、漫画を通じてならすんなりと身につけられるかも。そこで今回は様々な形で法律を扱った作品を紹介しよう。

作成日時:2019-08-24 10:00 執筆者:マンガペディア公式

法律知識が身に付く漫画! オススメ5選

出典:小学館


『弁護士のくず』

『弁護士のくず』

出典:小学館

人間性は最悪ながら、仕事はキッチリこなす弁護士の活躍を描いた法律コメディ。主人公の九頭元人は、相手の心情などお構いなしに、ずけずけと思ったことを口にする風変わりな弁護士。彼の言動は依頼人の怒りを買い、事務所の同僚を困惑させることも多々あり、周囲から「人間のくず」呼ばわりされる程だ。そんな九頭だが、普通の弁護士とは異なる視点や悪知恵を駆使しながら、結果だけはしっかりと残すやり手だった。2006年にテレビドラマ化。

弁護士といえば、礼儀正しく丁寧な口調のエリートというイメージがある。しかし、本作の主人公・九頭元人は、そんなイメージとは対極にある人物だ。乱暴な口調で依頼人や周囲の反感を買うのは日常茶飯事で、スケベでセクハラ発言も平気でする。そんな型破りな九頭だが、仕事に関しては実に有能だ。豊富な人生経験を持つ彼は、依頼人や訴訟相手の人間性を見抜き裁判に活用する。悪知恵も働き、訴訟側の油断を誘って有利な条件を整えるといった手段も用いる。上辺は乱暴だが、しっかりと物事の本質を捉えて行動し実は意外と人情味もある。九頭の振る舞いから、法律の知識はもちろん、世間を渡るための処世術を学ぶこともできる漫画作品だ。


『Dr.検事モロハシ』

『Dr.検事モロハシ』

出典:集英社

モラルを失った医学会を正すべく、医師から検事へと転身した主人公の活躍を描いた医療サスペンス漫画。主人公の諸橋正志は、東南大学医局に所属する若き外科医。だが彼はある手術で、出世のために患者の命を省みないばかりか、カルテを改ざんして手術ミスも平然と隠蔽する医局の腐りきった現状を痛感する。正志は医者の道を捨て検察庁に入庁し、新設された「医療特捜班」の一員となって医療界の闇にメスを入れる検事となる。2012年にテレビドラマ化。

本作の主人公である諸橋正志は、外科医でありながら司法試験にも合格し、検事となった非常に優秀な人物である。彼は、医師は患者を第一に考えるべきだという強い信念を持っていたが、保身を第一に考える医局の現状に絶望をする。医者を辞した正志は、モラルに欠けた医師たちを裁くため検事になる道を選ぶ。そんな彼が配属されたのは、医療現場の犯罪を専門に取り扱うために新設された「医療特捜班」。検事としては新米の正志だが、医師だった経験を活かして独自の視点で事件を解決に導いていく。医療過誤の現場でミスを隠蔽するためカルテの改ざんが行われた際は、その改ざんをレセプト(医療保険請求の明細書)に記載された薬剤の矛盾から見つけだした。法律の知識ばかりでなく、医学知識をも身につけられる漫画作品だ。


『家栽の人』

『家栽の人』

出典:小学館

出世を棒に振ってまで家庭裁判所にこだわる変わり者の裁判官と、それに関わる人々の心情を描いたヒューマンドラマ。主人公の桑田義雄は、父親が高裁の長官で自身も将来を嘱望されているにも関わらず、栄転を拒否してまで家庭裁判所の判事を続けている。罰を与えることよりも更正のきっかけを与えることに重きを置く彼は、非行の原因を深く探りながら少年犯罪に挑んでいく。1993年テレビドラマ化。

家庭裁判所は、離婚訴訟や改名などの家庭に関する事案や、少年犯罪を中心に扱う裁判所である。略称は「家裁」だが、本作のタイトルが「家栽」となっているのは誤植ではなく、主人公である桑田義雄が無類の植物好きであることにちなんだものだ。彼が仕事において大切にしているのは、失敗した人がほんの少し良くなる方法を考えてること。植物に少しずつ手を加えていくように、桑田は罪を犯した少年たちの事情を丁寧に汲み取りながら更生の道を探っていく。裁判というシビアな題材を扱いながら、心温まるストーリーが展開される漫画作品だ。また本作には様々な植物の蘊蓄が散りばめられており、マニアックな植物の知識も身につけることが出来る。


『殺人無罪』

『殺人無罪』

出典:集英社

全ての依頼で無罪を勝ち取る無敗の若き女性弁護士の活躍を描く、劇場型法廷サスペンス。主人公の聖沢ウタは、二十歳という史上二番目の若さで司法試験に合格した天才だ。弁護士となった聖沢は、あらゆる裁判で連戦連勝。単に勝訴するだけに留まらず、明らかに殺人を犯した被告人すら無罪にしてしまう。法廷を劇場に見立て、ドラマティックに「真実」を殺す聖沢の謎めいた過去を絡めつつ物語は展開していく。

日本の刑事裁判において、被告が有罪となる確率は99.9%と言われている。その大きな要因は、検察側が有罪を確信した場合のみ起訴としているためだ。基本的に十分な証拠がないと判断した事件は、裁判に持ち込まれずに不起訴となる。つまり、刑事裁判で被告を無罪とするのは、とてつもなく困難なことだ。主人公の聖沢ウタは、その困難を鮮やかな手際で成し遂げる。そんな彼女が弁護士になったのには、大きな理由がある。彼女の父親は、9年前に4人を殺害した犯人として逮捕され無期懲役となっていた。聖沢の目的は、資金を貯めて父の再審を実現し、自らの手で彼に復讐すること。複雑な事情を抱える聖沢の織りなす法廷劇が魅力の漫画作品だ。


『カバチタレ!』

『カバチタレ!』

出典:講談社

行政書士が様々なトラブルを解決する庶民派法律ドラマ。主人公の田村勝弘はビルメンテナンスの会社で働いていたが、不当な理由で懲戒解雇を受ける。そんな彼を救ってくれたのが、行政書士事務所の所長・大野勇だった。彼は有耶無耶にされていた給与と解雇手当を、たった一通の内容証明郵便でキッチリ回収してくれた。この一件で「行政書士」に興味を抱いた田村は、自らもその道に足を踏み入れることを決意する。2001年にテレビドラマ化。

法律関係の作品といえば、裁判官や検察官、弁護士など、司法試験合格者を主題としたものが主流である。しかし、法律を扱う仕事に携わっているのは、司法試験合格者ばかりではない。本作で扱われる行政書士もそのひとつだ。行政書士とは、官公署に提出する書類や、権利義務に関わる書類の作成などを行う職業。一般人にとって裁判所は縁遠い場所だが、役所への書類提出などは経験した人も多いはず。そういう意味では、行政書士は庶民にとってより身近な法律家と言えるだろう。本作の主人公である田村勝弘は、そんな行政書士事務所の新人として「法律を武器にした大人のケンカ」の方法を学んでいく。現実ではグレーゾーンな領域に踏み込んだ行為も多いが、その分実践的な法律知識が身につけられる漫画作品だ。


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