幸福を呼ぶ「ふくろう」だけじゃない!オススメ漫画5選39 Pt.

ふくろうは、フクロウ目フクロウ科に属する鳥類。日本からユーラシア大陸にかけて生息しており、日本では「福」や「不苦労」と同じ音の響きであることや、首が回るという特徴から縁起物とされてきた。幸運を呼ぶだけではない?ふくろうが登場する漫画を集めた。

作成日時:2020-05-19 10:00 執筆者:マンガペディア公式

幸福を呼ぶ「ふくろう」だけじゃない!オススメ漫画5選

出典:小学館


『猛禽ちゃん』

『猛禽ちゃん』

出典:小学館

目つきは悪いが努力家で優しい主人公と、最悪な出会い方をした男子高校生の青春コメディ。県立鷹匠高等学校に通う猛禽(もうきん)るいは、目つきの悪さと頭頂部で二股に分かれるアホ毛が特徴の高校2年生。同級生にはいつも怒ってると恐れられているが、友人たちとは賑やかな日々を送っていた。ある日、アルバイト先のファミレスで、子どもの客の応対をしたるい。注文を訊ねると、子どもが怯え泣き出してしまう。客にも店にも迷惑をかけてしまったと落ち込んだるいは、笑顔のトレーニングを始めるのだった。

猛禽類とは鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食する鳥類の総称である。ふくろうも猛禽類だ。るいの目つきの悪さも、猛禽類と同等の鋭さがある。本作は、コンプレックスを抱える女子高生の、ハートフルラブコメディ作品ではない。というのも、るいの正体は人間ではない。ふくろうなのだ。目つきはもちろんのこと、顔だけを後ろに向けるという、人間ではありえないくらいの柔軟性を見せるのも、ふくろうらしい部分だろう。街を見下ろせるほどの大きな御神木の上に住み、登校時はそこから飛び降りるという、かなりアクティブな通学方法も、正体がふくろうならば納得である。主に身体的な特徴にふくろうらしさが出ており、猛禽類らしい荒々しさは感じられない。心優しく努力家で友達想い、少しナイーブなところはあるが、芯が強くて真っすぐな性格である。るいは幸運の象徴というよりも、彼女がいると周囲が幸せな雰囲気に包まれるというような存在だ。目つきは鋭くとも、頑張る健気な姿に癒される。


『はばたけ!猛禽アパート』

『はばたけ!猛禽アパート』

出典:KADOKAWA

猛禽類ばかりを飼っているアパートで暮らすことになった男子高校生の賑やかな日々を描く、猛禽同居コメディ。日々の生活に意義を見いだせないでいる高校2年生の籠内千鳥(かごうちちどり)。成績が思わしくなく、友達との付き合いも面倒。何のために生きているのかと自分の人生について考えていると、突然声をかけられる。驚いて振り向いた先には一羽のふくろうがいた。千鳥はふくろうと一緒にいた男から、君の恩人になると謎の予言を受ける。

アモンは胴部分が白、羽が灰色、瞳の色は黒と金のふくろうだ。額にハートマークがあるのが特徴だ。千鳥が住むことになるアパートで飼育されているふくろうである。アパートでふくろうを飼育できるのか、と胸がときめくのだが、やはりそこは猛禽類。ただの鳥の飼育と侮ってはいけないのである。千鳥を助けた男、夜鷹は猛禽類を飼育するアパートに住んでいる。両親が蒸発し、住まいを失った千鳥はアパートの清掃員になるのだが、当然ふくろうたちの世話も任されていた。本作は、猛禽類を初めて扱う千鳥目線で、実際の飼育の様子を知ることができるのだ。初心者が大丈夫なのかと心配になるが、もちろんあまり大丈夫ではない。特に過酷ともいえるエサ事情を見ると、飼うことにためらいを覚えるだろう。人馴れしているアモンはコロコロのフォルムが可愛らしく、肩に乗せてみたいと思わずにはいられない。しかし、憧れの猛禽同居ライフはなかなかハードルが高そうだ。


『さつまと飼い主』

『さつまと飼い主』

出典:竹書房

アフリカオオコノハズクと飼い主の、日常あるあるを描くアニマルコミックエッセイ。アフリカオオコノハズクのさつまは、鋭い嘴と爪を持った猛禽類。ただし小型である。一日のほとんどを止まり木で寝て過ごすが、大きな音には敏感。怖いときにはシュッと細くなる臆病な姿も見せる。飼い主以外には容赦なく噛むというさつまと飼い主の元に姪の美兎(みと)がやってきた。さつまの存在に驚いていた美兎だったが、さつまと仲良くなるために、グローブを着けて呼んでみたり、ぬいぐるみをプレゼントしたりと奮闘する。

さつまはアフリカオオコノハズクという種類の鳥だ。フクロウ目フクロウ科で体長は18cmほど。翼を広げても幅57cmほどなので、大きい種類ではない。冒頭に実際のさつまの写真が掲載されているのだが、手に乗るには少し大きいくらいで、意外と小さいということがわかる。ころっと丸いフォルムと、人間でいうところの眉毛の位置にある羽角が特徴。一般的にふくろうと言えばこの羽角を想像する読者も少なくないだろう。全方位で可愛く、寝て過ごすことが多いと聞くと大人しいのかと思えば、爪と嘴を見ると小型でも猛禽類だなと納得してしまう。しかも容赦なく噛むというのだから、不用意に手は出せない。さつまと飼い主の日々の暮らしのエピソードで、つい笑ってしまったのが糞事情だ。当然ながら排泄物の処理は必要だが、飼い主の肩にも頭にも、容赦なくぽとりとやってくれる。飼い主をご主人様ではなく、置物か世話人だと認識しているかのような俺様感がたまらない。


『めいなのフクロウ』

『めいなのフクロウ』

出典:新潮社

鳥に好かれる体質の女子高生と、ふくろうが大好きないとこの恋模様と、同居しているふくろうの生態を描いたほのぼのラブコメディ。高校2年生になり、沖縄から上京した松尾めいな。一緒に住むことになるいとこと会うのは、小さなころ以来。胸をときめかせながら扉を開くと、羽毛の塊が玄関にいた。振り返ったのは、ふくろうのマフラー。いとこのアキはふくろうの研究をしており、家にはマフラーだけでなく、所狭しとふくろうグッズが。一緒に住むためには慣れないと、とマフラーに接していためいなは、勢いでアキに告白をしてしまう。

マフラーがどの種類のふくろうなのかは冒頭では書かれていないのだが、人の頭ほどの大きさのふくろうである。もふもふの羽毛に、くりっと大きな目が可愛らしいが、やはり猛禽類。時折めいなに向けられる鋭い視線にどきりとさせられる。後ろ姿がとにかくキュートなマフラー。飼い主のアキとは固い絆で結ばれているらしく、寝ているときは枕元に寄ってきてくれるのだとか。孤高の存在として人に懐かないのかと思えば、ふくろうだって一緒に暮らしていれば愛情のようなものを抱くのだ。アキに頬を擦り寄せられているときのマフラーの表情は安心しきっているようで、飼われているふくろうならではの表情なのだなと感じられる。けしからん可愛い姿である。


『邪眼は月輪に飛ぶ』

『邪眼は月輪に飛ぶ』

出典:小学館

その眼で見た生き物を死に至らしめることができるふくろうと、そのふくろうを仕留めることに命を懸ける老マタギの死闘を描くダークバトルアクション。とある村の山奥に、全てを死に至らしめる眼をもつふくろうがいた。猟師たちが仕留めようと奮闘しても敵わぬ中、マタギの杣口鵜平(そまぐちうへい)と妻の智恵子により撃ち落とすことに成功する。しかしふくろうは突如現れた米軍に持ち去られ、殺すことはできなかった。その13年後、日本の港で米軍空母が座礁する。中には米軍たちの死体と、ひとつの空になった鳥かごがあった。

日本では縁起物とされているふくろうだが、海外では魔の要素も強い。見るもの全てを死に至らしめることができるミネルヴァは当然魔のものだろう。シロフクロウという種類で体毛は白く、点々と模様がある。印象的なのは眼だ。飛び出さんばかりにぎょろりとした瞳は金というよりも赤く濁っており、眼からは血の涙のようなものが流れている。翼を広げれば150cmと大きく、飛んでいる姿は凶兆そのもので、可愛らしいとはまったく言えない。飛行速度は340km毎時というから、ミネルヴァから逃げようと思うと、窓のない建物の中でじっとしているほかないだろう。テレビの画面越しでも効力を発揮する眼は、邪眼と呼ぶにふさわしい。登場した瞬間から人類の敵であるミネルヴァだが、その能力は「呪毒」という目に見えない何かが要因で、人工的に生まれたものではないらしい。何のために生まれ、何を考えているのか。脅威であるだけに、目的と意味を知りたくなる。


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