地方TV局を舞台に天然ボケ主人公の奮闘を描いた物語。「北海道☆テレビ」に採用された新入社員の雪丸花子。本人は知らないが、彼女が採用された理由は「バカ」だからだった!密かに設けられた「バカ枠」で入社した花子は、その思惑に違わぬ天然ぶりで周囲を振り回しつつ、視聴率をゲットする。
本作の舞台は北海道のローカルTV局。やはり北海道を舞台にした『動物のお医者さん』で知られる佐々木倫子の作品だ。ローカル局「北海道☆テレビ」に採用された新入社員の花子は、ある日、大雨で増水した河川のロケに向かうも、リポーターが転倒して負傷したため代役に抜擢される。その中継で板に乗って流されている猿を発見し、頭の中が真っ白になった花子は、視聴者に助けるべきかと問いかけてしまう。結果、花子は猿救出に向かい番組は高視聴率を獲得。天然ぶりと強運で花子はその後もスクープを重ねていく。知られざるTV業界の裏側や視聴率競争といったリアルな業界話が、コメディタッチで描かれている。
元暴走族の青年がTV業界の闇に立ち向かう物語。暴走族「深凄路悪斗(ディープスロート)」三代目総長の藤田平蔵は、暴走族解散後とあるスクープを握ったことをきっかけに、六本木テレビシステムズへ入社する。しかし、TV局は視聴率のためなら「やらせ」や「ねつ造」が当たり前の世界だった。
元暴走族の主人公がTV局の欺瞞に怒りを抱きながらも、TV業界で信念を持って働き続ける物語。とあるスクープを握ったことがきっかけで、六本木テレビシステムのADとして働くことになった平蔵。TV業界のことを何も知らなかった彼は、独特な常識を目のあたりにして、それまでTVに抱いていたイメージが崩れる。TV業界は「やらせ」や「ねつ造」、さらに「独自情報」と言いながら週刊誌のネタ流用が当たり前になっていた。そんな業界の中であっても、真っ直ぐなTVマンとして成長していく。また本作は本編の補完となるTV業界ネタを巻末に掲載。未成年の報道での扱いや「女子アナの選ばれ方」といった裏話も見どころだ。
人の死を操れる死神のノートを手に入れた青年と、その謎に迫る探偵の物語。頭脳明晰な高校生の八神月(ライト)は、ある日「DEATH NOTE(デスノート)」と書かれたノートを拾う。これが人の死を操ることができるノートと知った月は、自分が「神」として犯罪者を裁くと決意。そんな月の野望の前に探偵のLが立ちはだかる。2006年実写映画及びTVアニメ化。
月は、己の正義のために犯罪者をデスノートで処刑をする。世間の人々は犯罪者を裁く月を「キラ」と呼び、一部で熱狂的な支持者が現れ始め、彼の独善的な正義感はさらに加速していく。本作では月が「TV放送」によって窮地に陥れることもあれば、武器として利用することも。世界的な探偵Lは、TV放送を使ってキラの居場所を日本の関東地区だと特定する。以降、キラとLは激しい頭脳戦を繰り広げる。そんな中、民間放送局の「さくらTV」が「キラ」と名乗る人物からのVTRを放送した。しかしそれは月ではなく、第二の「キラ」の仕業だった。また物語の第二部においては、「キラ」の存在が世界に浸透し、その意向をTV放送で流すという手段が用いられている。
魔眼を持つフクロウと老猟師の戦いを描いた物語。そのフクロウは見た者全てに死をもたらす存在で、猟師の杣口鵜平は元妻で巫女の智恵子の力を借り追い詰めるも、フクロウの身柄は米軍に奪われてしまう。それから13年後、米軍空母から逃げ出したフクロウ「ミネルヴァ」は、再び呪いを振り撒いていく。
『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎が描くアクション作品。主人公の鵜平は、老年だが腕の良い猟師(マタギ)。彼は元妻の智恵子を喪い、自身も重傷を負いながらフクロウをあと一歩のところまで追い詰めるが、米軍に掠奪されてしまう。13年後、米軍空母から逃げ出したフクロウ「ミネルヴァ」は、日本上空を飛びまわり、またも呪いを振り撒いていく。ミネルヴァの恐ろしいところは、「カメラ越し」でも呪いがかかることだ。TV中継で映されたミネルヴァの視線は、TVを見た者全てを殺してしまう。そのため日本の都市は崩壊し、ミネルヴァ射殺のため米軍は鵜平に協力を求める。鵜平は当初反目するが、娘の輪の言葉により立ち上がる。
ローカルTV局のアナウンサーとなった主人公の日々を描いたギャグ漫画。松沢楓は憧れの「イチテレビ」、通称「イッテレ」のアナウンス部に所属することに。しかし、TV業界は彼女の予想を超える超常現象と特殊能力で溢れていた。そして、そんな楓にも特殊能力が発現する。それは、プロデューサーの桃井Pによって導かれた楓の力は「ツッコミ」だった。
本作はアナウンサーとなった楓が、プロデューサーや先輩アナウンサーにツッコミを入れながらTV業界に染まっていくギャグ漫画だ。イッテレに就職した楓は、そこで数々の業界の秘密を知る。TV画面ではかわいらしい二等身のマスコットキャラの正体は、ムキムキボディの八頭身。アナウンサー部の先輩は、編集操作無しで画面上のワイプとして登場する能力を持つ。さらには、天候を操る能力を持った「気象予報士」がいた。そんな状況に戸惑う楓だが、彼女自身も「ツッコミ」という特殊能力を有し、どんな相手にも的確にツッコミを入れていく。