1972年にアメリカの「ケナー」社から発売された着せ替え人形のことです。デフォルメキャラとでもいうような身体に対して大きい頭が特徴で、子どもが親しみやすい愛らしい見た目をしています。
頭部には紐が付いており、それを引っ張ると目の色が変わるという、当時ではかなり凝ったギミックが施されていました。
ドレスセットやウィッグも同時に販売されましたが売上は振るわず、わずか一年で一旦は生産が終了してしまいました。
しかし、そのおよそ三十年後の2000年にパルコのキャンペーンに使用されたことで人気に火が付き、日本の「タカラ」社からネオブライスとして再発売されました。
その後、人気は衰えるどころかさらに高まっていき、「タカラトミー」社からサイズを小さくしたプチブライス、「アシュトンドレイク・ギャラリーズ」社から復刻版ブライス、そして2010年にはネオブライスとプチブライスの中間サイズとしてミディブライスというシリーズが同じく「タカラトミー」社から発売され、種類はどんどん拡大していきました。
また、ファッションドールという位置づけからファッションブランドとのコラボレーション商品なども多く作られています。
ただ、価格は一万円以上するものも多く、後発したブライスブームは子ども向けというよりはどちらかというと大人を対象としたものであるといえます。