不吉なだけじゃない!?「13」漫画オススメ5選66 Pt.

「13」をキーワードに漫画をピックアップ!

不吉なだけじゃない!?「13」漫画オススメ5選

出典:集英社

西洋では不吉であるとして忌避される数である「13」。不吉、不気味ではあるけれど、転じて格好よさが引き立つこともある、「13」という数字にまつわるキャラクターや設定が登場する漫画を紹介する。


『ノー・ガンズ・ライフ』

出典:集英社

肉体を機械に置換する「身体機能拡張技術」が普及した世界を描く、SFハードボイルドだ。頭が「リボルバー」という異形の拡張者(エクステンド)・乾十三。先の大戦での生き残りである彼は、拡張者に関する問題の処理を生業にする処理屋となり、次々と舞い込んでくる厄介な事件を解決していく。

異様な見た目で、皮肉屋の現実主義者。女性に弱くて、なんだかんだいいつつも優しくて、そして強い。主人公・乾「十三」こそ、ハードボイルドとはこういうものだ、といった要素を詰め込んだような男である。そんな彼の活躍する物語の舞台は、先の大戦によりその身体が凶器となった拡張者と、非拡張者のいざこざが増えつつある、退廃した未来。拡張者が違和感なく溶け込めるよう練り上げられた、サイバーパンクな世界観も、本作の魅力のひとつだ。硬派な世界を緻密な筆致で描きあげた、読み応えのある作品である。


日本一の長寿連載を誇り、様々な賞を受賞しているアクションドラマ。超一流のスナイパーである主人公・ゴルゴ13が、世界中からやってくる依頼を超高額な報酬で引き受け、優れた技術と能力で確実に遂行していく。1973年、1977年に実写映画化。1983年にアニメ映画化、1998年にOVA化、1971年、2008年にテレビアニメ化された。

主人公は、巨額の報酬の代わりに必ず任務を遂行する、世界最高のスナイパー・ゴルゴ13だ。ゴルゴ13の国籍・年齢・本名は一切不明で、ゴルゴ13という呼称も、誰ともなく呼ばれたあだ名のようなものである。ネーミングの由来は諸説あるが、「13」はターゲットとなった者に不吉をもたらす数字と考えられる。作中には実在の国や組織・団体名をモチーフとしたものが登場し、世界情勢に沿ったストーリーが展開されることが多い。時事ネタを題材に描かれる、骨太なミッションが展開されることも相まって、極上のエンターテイメントが楽しめる。コミックスは基本的に、1巻ごとにひとつのエピソードが完結しており、どの巻から読んでも楽しめるため、名前と見た目だけは知っているという方にも、ぜひ手にとってもらいたい作品だ。


虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を昇華・滅却する“死神”の力を与えられた高校生が、家族や仲間たちのために、虚と戦うバトルアクションだ。生まれつき霊が見える体質の主人公・黒崎一護。ある日一護は、死神・朽木ルキアと出会ったことから死神代行となり、陰ながら虚から人々を護る戦いに挑んでいく。2008年にテレビアニメが放送、2018年に実写映画化された。

死神が所属するのは、異世界である尸魂界(ソウル・ソサエティ)の、護廷「十三」隊と呼ばれる組織。“死覇装(しはくしょう)”と呼ばれる黒い着物を纏い、護廷十三隊の隊員それぞれが、固有の“斬魄刀(ざんぱくとう)”という刀を手にして戦う。特に隊長・副隊長の強さは飛び抜けており、“卍解(ばんかい)”という特殊能力を使う。彼ら隊長格のキャラの立て方が見事で、スタイリッシュなコマ割りやセリフ回しと相まって、非常に印象的だ。最初は主人公・黒崎一護の敵として登場する護廷十三隊だが、それぞれがどんな戦い方をするのかワクワクすること請け合い。先が気になってしまうこと間違いなしの、2000年代の週刊少年ジャンプを代表するバトル漫画だ。


作品全体のテーマを人間賛歌とする、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第三部となる作品だ。主人公である高校生の空条承太郎は、第一部の宿敵だったDIO(ディオ)が復活した影響で、生命エネルギーが具現化した「スタンド」と呼ばれる能力を身に着ける。DIOの復活により倒れてしまった自身の母を救うため、DIOの邪悪な野望を打ち破るため、承太郎は仲間たちと共にDIOのいるエジプトへ向かう。1993年、2000年にOVA化、2007年にアニメ映画化。テレビアニメが2012年、2014年~2015年、2016年、2018年に放送された。

『ジョジョの奇妙な冒険』第三部には、タロットカードをモチーフとしたスタンドと、そのスタンド使いが登場する。その中のひとりが、「デス・サーティーン(死神13)」というスタンドを使い、承太郎たちを倒さんとする、まだ11か月の天才児・マニッシュ・ボーイだ。デス・サーティーンは大鎌を持った仮面のピエロのような姿で、睡眠中の無防備な人の精神に入り込んで、夢の中で相手を倒すという能力を持つスタンド。眠る前に身につけていた物以外を使うことができない状況で、承太郎たちはいったいどうやってこのスタンドを倒すのか。その心理戦・頭脳戦こそが、「ジョジョ」シリーズの醍醐味だ。


いじめと二重人格を題材としたサイコ・サスペンスだ。小学校時代、いじめによって顔に濃硫酸をかけられ、醜い容姿となってしまった主人公・村崎十三。その時のトラウマで、彼の心の中には、13号というもうひとりの凶暴な人格が宿っている。時は流れ20歳となった十三は、13号とともに、かつて自分をいじめていた同級生への復讐を果たすべく動き出す。

着実に復讐の準備を進め、自分をいじめていた男・赤井トールに近づいていく、十三と13号。だが、復讐のターゲットであるトールは幸せな家庭を築いていて、十三をいじめていたことなどすべて忘れていた。さらに、トールの性格は何も変わっておらず、再び十三をいじめのターゲットとする。そんな中で、凶暴な13号の存在は十三の中でどんどん大きくなっていき、13号の怒りが爆発した時、復讐は思わぬ方向へと進んでいく。十三と13号、ひとりの中にいるふたりの「13」が巻き起こす、恐ろしいけれど、どこかであり得るかもしれない、凄惨で残忍な復讐劇。2005年に実写映画化された。


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