マスクをつけたキャラが活躍する漫画55 Pt.

素顔だけでなく、様々な謎を持つのがマスクをつけたキャラクターの魅力!

作成日時:2018-12-25 10:00 執筆者:マンガペディア公式

マスクをつけたキャラが活躍する漫画

出典:小学館

マスクをつけて素顔を隠して行動するキャラクターは、その謎めいた風貌から読者の好奇心を大いに刺激する。正体だけでなく、敵か味方かも不明なこともある彼らの存在は、物語の流れをも左右する。今回はそんなマスクをつけたキャラクターが活躍する作品を紹介しよう。


オリジナリティ豊かな世界観の中で展開される、謎多き男が自分を取り戻すために戦う日々を描いた、ユニークなダークファンタジー。物語の舞台は、魔法使いの世界と人間たちの世界と、その2つの世界を繋ぐ境界の街「ホール」がある世界。魔法使いの世界には「ホール」に自由に出入り可能な「扉」があるが、人間の世界にはない。魔王使いたちは「扉」を利用して、人間たちを相手に魔法の実験を繰り返す。ガスマスクを被った主人公・カイマンは、魔法使いによって頭部を爬虫類に変えられ、記憶も失った男だ。彼は「ホール」で魔法使いを狩りながら、元の姿に戻る手がかりを探っていく。

本作には、マスクをつけたキャラが数多く登場する。まず、魔法使いたちは、全員マスクを着用している。マスクのデザインは魔法使い毎に異なるが、髑髏や心臓を模したり、グロテスクなものが多い。魔法使いだけでなく、主人公・カイマンもまた、マスクをつけたキャラだ。カイマンはガスマスクを被り、魔法使いによって爬虫類に変えられた頭部を隠している。さらにカイマンは、頭部を刎ねられても再生する。かなり常識外れな体質の持ち主だ。また、カイマンの喉の奥には、謎の男の頭部が存在している。カイマンに頭部を食われた魔法使いは、謎の男と対面し、彼が探している者か否かの判定を受ける。なお、カイマンは謎の男の顔を見たことがないが、物語が進むにつれ、謎の男とそっくりの顔を持つ魔法使いに出会うこととなる。まさに謎の塊であるカイマンの物語は、読者の興味をグイグイ惹きつける。


『テラーナイト』

出典:小学館

都市伝説、恐怖譚に取り憑かれた者同士の争いを描く、新感覚のオカルト・ファンタジー。主人公・遠野セイはオカルト嫌いの少年だ。民俗学者の父は、オカルトに傾倒して旅先で失踪。母親はそんな父に愛想を尽かし、セイが幼い頃に家を出た。さらに唯一残った姉は、オカルトオタクのニートで、オカルトグッズに散財を繰り返し、家計を大いに圧迫する。そして、セイが暮らす街では、新たなオカルトブームが巻き起こっていた。やがてセイは、マスクで口元を隠した口裂け女と出会ったことから、「テラー」と呼ばれる存在による争いに巻きこまれていく。

本作に登場するマスクをつけたキャラは、口裂け女。1970~80年代にかけて、全国的なブームとなった都市伝説である。口元をマスクで隠した女性で、夜道を歩く人間に「アタシ綺麗?」と、問いかける。綺麗だと答えると、マスクを取って、大きく裂けた口を顕わにするという恐怖譚だ。本作に登場する口裂け女も、この都市伝説が元になっている。口裂け女は、思い込みが激しいものの、寂しがり屋で大人しい美少女である。口の形状も、感情が昂ぶっていないときは、普通の人間と同じ。だたし、彼女の容姿を貶すことを言われたり、気分を害されると性格が激変。刃物を手に暴れ回り、破壊の限りを尽くす凶暴な面を覗かせる。主人公・遠野セイは、ふとしたきっかけから口裂け女に気に入られ、彼女を含む「テラー」と呼ばれる存在の争いに巻きこまれることとなる。


重い宿命を背負った覆面レスラー・タイガーマスクの活躍を描く、本格プロレス・アクション。主人公・伊達直人は、幼い頃に悪役レスラーを養成する地下組織「虎の穴」に入門。10年間もの厳しい訓練を経て、覆面悪役レスラー・タイガーマスクとしてデビューを飾る。黄色い悪魔と呼ばれ、全米を震え上がらせた彼は、日本に凱旋。日本でも外人レスラーを相手に大暴れをする。だが、伊達のレスラー人生は、彼が育った孤児院「ちびっこハウス」が抱えた借金をきっかけに狂い出す。借金返済のため、「虎の穴」の掟を破った伊達は、組織の刺客から狙われる身となる。1969年にテレビアニメ化。

本作の主人公・伊達直人が扮する覆面レスラー・タイガーマスクは、数多くいるマスクをつけたキャラの中でも特別な存在だ。なぜなら、タイガーマスクは、漫画の世界を飛び出し、実際のプロレスのリングに上がったからだ。1981年に、テレビアニメのタイアップ企画として、タイガーマスクが新日本プロレスのリングに登場。ダイナミックで華麗な空中殺法とスピーディな動きで、日本中のファンを魅了した。そして彼は、ダイナマイト・キッド、ブラックタイガーといったライバルとの名勝負により、一大プロレスブームを巻き起こしていく。ちなみに、これと逆のパターンで、本作の物語にも実在のプロレスラーが多数登場している。タイガーマスクは、あらゆる意味で、虚構と現実の垣根を乗り越えた、希有なマスクをつけたヒーローである。


落ちこぼれのヒーローの成長と活躍ぶりを描いたギャグ・超人バトル漫画。主人公・キン肉マンは、ウルトラ兄弟の活躍に憧れ、地球を守るために戦い続けているが、なかなか勝ち切れない超人だ。レベルの低い宇宙怪獣からもまともに相手にされない体たらく。そんな落ちこぼれ超人のキン肉マンだが、母星から派遣されたお目付役のミート君や、米国の超人・テリーマンたちとの出会いを経て、徐々にヒーローらしくなっていく。そしてキン肉マンの立場は、第20回超人オリンピックの開催をきっかけに大きく変化していく。

本作は、ヒーローを題材とするギャグ漫画としてスタートした。その後、プロレスの要素を取り入れたバトル漫画へと路線を変えた。ヒーロー、プロレスラーには、マスクをつけたキャラが付き物である。そのため、本作にも多数のマスクをつけたキャラが登場する。例えば、第19回超人オリンピックの覇者・ロビンマスク、ロボ超人のウォーズマン、完璧超人のビッグ・ザ・武道といった、主立ったキャラにもマスクの装着者は多い。そして実は、主人公・キン肉マンも、マスクをつけたキャラなのだ。団子っ鼻にタラコ唇という特徴的な容貌は、素顔ではなく覆面。キン肉族には「生涯マスクをつけて過ごし、誰かに素顔を見られたら死ななければならない」という厳しい掟がある。普段は脳天気なキン肉マンだが、重い宿命を背負ったヒーローなのだ。


現代風の独自世界を舞台に、落ちこぼれの少年忍者の成長と、師弟や仲間たちの絆、忍の過酷な宿命を描いた、忍術バトルアクション。主人公・うずまきナルトは、忍の五大国のひとつ「木の葉の里」の少年忍者だ。イタズラ好きな彼は、里でも指折りのトラブルメーカー。しかも彼は、アカデミーの卒業試験に3度も失格する落ちこぼれだ。だが、真っ直ぐ諦めずに忍道を貫くナルトは、うちはサスケを筆頭とするライバルたちと鎬を削り、徐々に秘めた資質を開花させていく。やがて彼は、忍の世界の運命を変えるほどの存在へと成長する。

忍者漫画と言うこともあり、本作には数多くのマスクをつけたキャラが登場する。まず、裏の仕事を担当する「暗部」のメンバーは、任務の際に仮面を着用するのが基本だ。波の国の任務で、ナルトの前に立ちはだかった暗部所属の少年忍者・白も、マスクをつけて登場した。また、抜け忍集団「暁」のトビも仮面キャラだ。そんなマスクをつけたキャラたちの中でも、ナルトにとって最も身近な人物が、恩師・はたけカカシ。里でも指折りの実力者であり、下忍となったナルトが所属する第七班の教官だ。カカシは、常に顔の下半分をマスクで隠している。その素顔を見ようと、ナルトたちは様々な手段を講じるが、1度も成功したことがない。はたけカカシは身近な存在ながら、ユニークで謎の多いマスクをつけたキャラだ。


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