見よ!!これが守銭奴の生きざまだ！オススメ漫画５選91 Pt.

乱太郎の寮仲間である力持ちで大食漢のしんべヱは、堺の大貿易商のボンボン息子であり性格も大らかでおっとりしている。だがもう1人の寮仲間であるきり丸の方は、戦で家が焼失してしまい、その時に両親も亡くして天涯孤独の身である。それゆえにまだ10歳の子供ながらアルバイトで日々の生活を支えており、そんな苦労が祟ってか、きり丸は「ただ」という言葉に何よりも弱く、金に目が無い「ゼニ儲け」が唯一の趣味の「お金大好きキャラ」として描かれている。室町時代末期という時代背景については、「子供たちに正しい歴史を教えたい」との作者の考えで時代考証がしっかりなされている反面、自動販売機や腕時計、カタカナ文字等が登場するなどギャグ漫画としての要素もふんだんに織り込まれており、誰もが楽しめる作品である。

「24時間365日、私は誰からの相談でも受けつける!」。めだかの宣言通り、学園内に設置された目安箱に寄せられる案件を次々と解決していくめだかと善吉。二人に対する生徒たちからの信頼も厚くなり、いつしか目安箱は「めだかボックス」と呼ばれるようになる。めだかボックスが評判になるにつれて2人きりだった生徒会にも、「柔道界のプリンス」との異名を持つ阿久根高貴（あくねこうき）や競泳部のエースである喜界島（きかいじま）もがな等の新たな個性派メンバーが集うことに。中でも生徒会の会計を担当するもがなは、幼い頃から家が貧乏だったために金に対する執着心が異常に強く、学園内で行われた部費争奪イベントでめだかと対立! その後和解するも、報酬（日給）付きの条件で会計に就いたというお金大好きな「守銭奴キャラ」として描かれている。

ねずみ男の年齢は鬼太郎より年上のおよそ360歳。ねずみゆえに一番の天敵は猫娘で、彼女の前ではいつも小さくなっている。容姿はねずみに似たひげと大きく出た前歯を除けば、ほぼ人間と変わらない。汚らしい外見に加え、唯一の武器が超臭い「放屁」であることから、鬼太郎のみならず他の妖怪たちからの評判も芳しくない。だが、ねずみ男は実は半妖（人間と妖怪とのハーフ）であり、それゆえに自分の居場所がないという寂しさを感じている。人間の世界へも行けず、かと言って妖怪たちの仲間にも入ることが出来ない。そのような出生ゆえに信頼するものが「お金」だけになってしまった。しかし、腐れ縁の仲である鬼太郎がピンチに陥った時には助けに入るなど、人情のある一面も時折見せている。

世界最高レベルのゴーストスイーパーとして精霊石、神通棍（じんつうこん）、破魔札（はまふだ）など数々の除霊道具を使いこなす令子だが、性格は性悪でプライドは人一倍高く、ことお金に関しては限りなく執着心が強い「守銭奴除霊師」として描かれている。令子の行動の最優先は「お金」! ゆえに仕事の報酬に関しては限りなく高額な報酬を請求する令子だが、人情に厚い一面もあり、妹のように可愛がっているおキヌが絡んだ依頼に関しては、儲けなしのボランティア同然の仕事内容でも受けいれている。守銭奴の顔ばかり目立つ令子ではあるが、性根は姉御肌で乙女なところもあり、それが何とも憎めない魅力になっている。

魔族を倒せる「魔曲」の使い手という実力から勇者と呼ばれるハーメルだったが、美しい外見とは裏腹にとにかくお金に汚い性格である。バイオリンを演奏してやったという理由で法外な額の金を請求したり、スタカット村に住む天涯孤独だった娘フルートを旅の仲間に誘い入れたのも、魔族から村を救った報奨金代わりとしてだった。そんな守銭奴のハーメルの被っている大きな帽子の下には秘密があるらしく、フルートが帽子について言及するたび睨みつけることもしばしば。果たしてハーメルの旅の真の目的とは何なのだろうか。旅の行く末にも注目したい作品だ。