宇宙人兄弟が地球移住計画のためにトーキョーでの生活を始めるSF漫画。主人公はどこか抜けているが不思議と周囲の人間たちから愛される大学生・田中冬ノ介。ある日、彼はナンパした女の子とホテルへ行き、そこで地球外生命体に遭遇した。この地球外生命体は、実は冬ノ介の兄。冬ノ介の正体は人間の姿をしたエイリアンだったのだ。彼らの目的は、同族たちと共に地球に移住すること。その下調べのため、冬ノ介と兄は地球で生活していく。2018年7月にテレビアニメ化。
東京で暮らす大学生・冬ノ介。学生生活にすっかり馴染んでいるが、その正体は宇宙からやってきた地球外生命体・エイリアンである。そんな彼のもとに、実の兄がやってきた。彼らが地球に降り立ったのは、地球に移住するための現地調査のため。エイリアンの地球移住計画を発動させるには、冬ノ介があるミッションを果たさなければならない。そのミッションとは、未知なる生物である人間について学び、兄が地球での仕事と恋人を手に入れるというものだった。冬ノ介は兄に「夏太郎」という名前を与え、共に地球で生活していくことになる。兄弟は無事に地球での任務を果たし、移住計画を発動させることができるのか。宇宙人兄弟の不思議な日常と努力の行方を見守ろう。
異なる道を歩んでいた兄弟が幼き日の約束に導かれ同じ夢を追う宇宙漫画。「二人で宇宙飛行士になる」。幼き日にそう約束した兄弟、南波六太と日々人。それから時は流れ、19年後の2025年。弟の日々人は夢を叶え宇宙飛行士となっていた。一方、兄の六太は弟を侮辱した上司に頭突きを喰らわせたことで会社をクビになり、無職になってしまう。しかしそんな六太の前に、思いがけず宇宙飛行士への道が開かれることとなる。2012年4月にテレビアニメ化された。
無職になって鬱屈とした日々を送っていた六太のもとに、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)から一通の報せが届く。それは、宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格通知だった。弟の日々人が、自分が原因でクビになってしまった兄を思い、宇宙飛行士選抜試験に応募していたのだ。弟は兄弟で宇宙を目指すという夢を諦めていなかった。それをきっかけにかつての夢を思い出した六太は、日々人の後を追いかけて宇宙飛行士になることを決意する。本作の魅力は、南波兄弟を通して宇宙という未知の場所への挑戦を疑似体験できるところだ。また、兄弟を中心に繰り広げられる奥深い人間ドラマも注目すべき点である。夢とロマン溢れる壮大な物語は、多くの読者の心を掴んで離さない。
ミニ四駆に熱中する兄弟の星馬烈と星馬豪が、様々なミニ四レーサーと出会い競い合っていく姿を描いたレースバトル漫画。星馬烈と星馬豪の兄弟は、ミニ四駆が大好き。2人はミニ四駆開発の第一人者である土屋博士から、新開発されたミニ四駆、ソニックセイバーとマグナムセイバーをそれぞれ託された。2人はミニ四駆を通して様々な仲間・ライバルと出会い、いくつものレースを経てミニ四レーサーとして大きく成長していく。1996年1月にテレビアニメ化された。
ベース車両を自分好みに自由にカスタマイズできるおもちゃ「ミニ四駆」。本作は、ミニ四駆大好き兄弟が様々なミニ四駆の大会に参加し、仲間やライバルたちと切磋琢磨して成長していく物語だ。兄の星馬烈は、しっかり者で落ち着いた優等生。コーナリングを重視したマシンの組み立てを得意としており、「コーナリングの貴公子」という異名を持っている。一方、弟の豪は豪快な熱血タイプ。マシンについてもかっ飛び命で、ついた異名は「燃える弾丸」だ。そんな正反対の2人が兄弟として、仲間として、ライバルとしてレースに挑む姿や彼らが操るマシンは、多くの子どもたちを虜にした。当時の子どもたちが大人になった現在でも、作品の魅力は色褪せていない。
錬金術師兄弟の失ったものを取り戻すための旅を描いたダーク・ファンタジー漫画。幼くして母を亡くした兄弟、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリック。錬金術師としての才能があった2人は、母を取り戻したい一心で錬金術の禁忌とされる人体錬成を行った。結果は失敗。代償としてエドは右腕と左足を、アルは体の全てを失ってしまう。兄弟は元の体に戻るため、錬金術の力を増幅させる「賢者の石」を探し求めて旅に出た。2003年10月にテレビアニメ化された。
死んだ者は生き返らない。それは絶対に覆らない世界のルールである。愛する母のためにそのルールを錬金術で覆そうとしたエドとアルは、母を蘇らせるどころかさらに多くのものを失ってしまった。エドは肉体を失い魂を定着させた鎧の姿となった弟を元の姿に戻すため、国から研究費として資金援助を受けることができる国家錬金術師となり、弟と共に賢者の石を探す旅に出る。エドとアルは旅の中で様々な事件に巻き込まれ、時に大きな絶望に直面する。それでも挫けず前に進めるのは、互いの存在があるからだ。必ず兄を、弟を、元の体に戻す。その思いが原動力となっている。2人は無事に元の体に戻ることができるのか。エルリック兄弟の旅の結末を見届けよう。
闇医者兄弟の活躍を描いたメディカル・ピカレスク漫画。看護師の女性・雪野鈴(りん)は、父親の借金返済のために犬童医院に売り飛ばされた。犬童医院は、とある街の裏路地「バカレイ」にある病院。そこを訪れる患者は皆社会のはみ出し者で、彼らを救うのは金さえ払えばどんな手術もやってのける天才外科医・犬童辰次(いぬどうたつじ)と、その弟である保険屋・亥三(いぞう)だ。今日も闇医者兄弟は、やってくる犯罪者たちに非合法な手術を行い、その生命を救っていく。
雪野鈴は犬童医院で看護師として働きながら借金を返済していくことになった。元々、普通の病院で看護師として働いていた彼女だ。借金取りにいたぶられるくらいなら、犬童医院で経験のある仕事をこなすほうが楽なように思える。しかし犬童医院での仕事は、借金取りにいたぶられるのと同等かそれ以上に過酷なものだった。犬童医院が受け入れる患者は皆凶悪な犯罪者。逆上した患者に殺される危険性と常に隣り合わせなのだ。そんな危険な環境で、犬童兄弟は淡々と自分たちの仕事をこなしていく。本作の見所は、辰次の神がかった手術シーンと、兄弟が背負う数奇な運命。そして、患者たちによってもたらされるスリリングな展開だ。犬童兄弟を通して、危険な裏社会の空気を感じてみよう。