小山宙哉の初週刊連載作(のちに隔週連載化)にして代表作。2025年を迎え、宇宙飛行士を目指す兄・南波六太と、すでに宇宙飛行士として活躍している弟・南波日々人の物語。幼少期に見たUFOをきっかけに、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟が、それぞれの道を歩む中で直面する試練と成長が描かれる。六太のJAXA宇宙飛行士選抜試験から始まり、日々人の月面活動中の事故など、兄弟がそれぞれの苦難に挑み、乗り越えていく。本作は宇宙開発をテーマにしたヒューマンドラマで、実在する宇宙機関や訓練プログラムが物語の重要な要素となっている。2025年以降の月面基地建設計画や火星探査計画といった、宇宙開発計画が世界設定の根幹を成しており、JAXAやNASAの組織体制、国際協力の実態、宇宙飛行士の選抜試験や訓練過程がリアルに描かれている。講談社「モーニング」2008年1号から連載。2011年に第56回「小学館漫画賞」一般向け部門、同年に第35回「講談社漫画賞」一般部門、2014年に第18回「手塚治虫文化賞」読者賞を獲得している。2012年4月からテレビアニメ化され、2012年5月に実写映画、2014年8月に劇場版アニメが公開された。