概要・あらすじ
ある日、平凡な大学1年生の黛旭のアパートを、猫を連れた少女アヤが訪れる。アヤは、旭にスタンガンを突きつけて「最近ここに女性は来なかったか」と詰問するが、旭には心当たりがなく、アヤは怒ってアパートから立ち去っていく。突然の出来事に困惑しながらも、その夜、旭はいつも通りアルバイトに向かった。バイト中、強引にナンパされそうになっていた少女小田凪歩を助けようとして、旭は相手の男とケンカになる。
取っ組み合っているうちに、なぜか男は突然火だるまになる。男が発火したのは、旭の持つ魔女の力によるものだったが、そのことを知らない旭は、警察を名乗る謎の組織に連れ去られてしまう。謎の組織によって焼却炉で焼かれたはずの旭が意識を取り戻すと、自分の体には怪我ひとつなく、アヤや歩たちが住むマンションの一室にいた。
彼女たちは旭が置かれている状況を一切説明せず、旭を軟禁するのだった。
登場人物・キャラクター
黛 旭 (まゆずみ あさひ)
眼鏡をかけた気弱な男性。静和大学経済学部1年生で、年齢は19歳。大のアニメ好きで、大学に通いながらアニメショップでアルバイトをしている。一人暮らしで、節約のために自炊を続けており、料理が得意。ひょんなことから突然発火能力を身につけるが、それによって謎の組織に命を狙われるようになる。自分でも魔女の力をコントロールしきれていない。
アヤ
ショートカットの女子高生。キツい性格で男嫌い。スタンガンや竹刀などを武器として扱っている。都内のマンションの一室で、小田凪歩やリンコたちといっしょに暮らしている。魔女の力を持つ女性を探しているうちに、黛旭と出会う。なりゆきで旭を救い、マンションに匿う。その後も、旭とはなるべく口をきこうとすらしない。
小田凪 歩 (おだなぎ あゆみ)
アヤたちと同居している20歳前後の女性。巨大化する能力を持つ。アニメショップで強引にナンパされそうになったところを、黛旭に助けられた。そのため、アヤの反対を押し切って、謎の組織にさらわれた旭を積極的に助けようとする。
スミレ
アヤたちと同居している10代前半の少女。髪型はツインテールで、右目に眼帯をつけている。なぜかマンションの外に出ることを禁じられている。口数が少なく、黛旭には、おとなしい子どものように思わせておいて、マンションから抜け出す。魔女の力を持つらしいが、詳しい能力は不明。
リンコ
アヤたちと同居しているロングヘアの女性。喫煙者。アヤや小田凪歩よりはいくらか年上の様子で、落ち着いた性格。昼間は仕事に出かけている。魔女の力を持つらしいが、詳しい能力は不明。黛旭を匿いながらも、自分たちが危険に晒されないように軟禁しようとしている。
一平 (いっぺい)
黛旭の友人。旭と同じ大学に通っている男性。小太りでくせ毛。旭と同じくアニメ好きだが、好きなアニメの傾向はあまり嚙み合わない。光太と2人でよく旭のアパートを訪れ、手料理を振る舞ってもらっている。旭が失踪してからは、光太と2人で旭の行方を探している。
光太 (こーた)
黛旭の友人。旭と同じ大学に通っている男性。一平と2人でよく旭のアパートを訪れ、手料理を振る舞ってもらっている。女性にモテるタイプで、料理を作ってもらっている見返りに、旭に女を紹介しようとしている。
集団・組織
謎の組織 (なぞのそしき)
魔女の力を持つ人間を探し出し、秘密裏に殺害している集団。少なくとも数十名の規模で活動しており、自分たちが魔女とみなした人間を誘拐し、魔女裁判にかけた後に焼却炉で燃やしている。魔女裁判の場では、全員がガスマスクをつけている。
クレジット
- 原作
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津木波 シズカ