我間乱~GAMARAN~

我間乱~GAMARAN~

中丸洋介の代表作。江戸中期、数多の武芸者が集まる海原藩を舞台に、少年剣士黒鉄我間がさまざまな流派のライバルたちと武芸仕合を繰り広げる姿を描く。講談社「週刊少年マガジン2009年第24号から2013年第30号まで連載。

正式名称
我間乱~GAMARAN~
ふりがな
がまらん
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

江戸中期、数多の武芸者が集まる海原藩において、次期藩主を決めるための武芸仕合海原大仕合が開催されようとしていた。現藩主の二十八男鷲津直善は千人斬りの異名を持つ黒鉄陣介大亀流道場を訪ね、そこで主人公黒鉄我間の勇ましい姿を目にするのだった。

登場人物・キャラクター

黒鉄 我間 (くろがね がま)

15歳の少年剣士にして、千人斬りの異名を持つ黒鉄陣介の一人息子。所属流派は大亀流。黒鉄陣介とともに多くの武芸者が去った大亀流をたったひとりで守ってきたほどの実力を持つ。小生意気な性格をしているが、武芸においては確固たる信念を持つ。かつて同門を皆殺しにした、父である黒鉄陣介を憎んでおり、自らの手で倒すことを目標にしている。

鷲津 直善 (わしず なおよし)

数多の武芸者が集まる海原藩の現藩主の二十八男。妾の子であり、虐げられてきた過去を持つが、人当たりの良い優しい性格をしている。次期藩主を目指し、大亀流とともに海原大仕合に参加。黒鉄我間のことを親友だと思い接している。

千石 伊織 (せんごく いおり)

飄々とした性格をした伊達男のような風貌だが、黒鉄陣介からも認められるほどの腕を持つ。大亀流では黒鉄我間らの兄弟子だが、黒鉄我間の師でもあり、人一倍気にかけている。黒鉄陣介を慕っているが、彼の誘いには乗らず大亀流に残る。以後、黒鉄陣介の行方を追い、海原大仕合に参加する。

桜 真之丞 (さくら しんのじょう)

所属流派は大亀流で黒鉄我間の兄弟子。束ねた黒髪が特徴。元は一天流に所属していたが、道場破りによって仲間や許婚が殺されたことにより、己の剣術を磨くため大亀流の門戸を叩いた。千石伊織に匹敵する実力を持ち、後に空席になっていた大亀流当主となる。

一ノ瀬 善丸 (いちのせ ぜんまる)

所属流派は大亀流で黒鉄我間の兄弟子。体格の良さが特徴で長刀「久夛良木定長」を操る。単細胞であるため、桜真之丞からは「筋肉バカ」などと罵られ、弟弟子である黒鉄我間からもバカにされている。一ノ瀬家は剣術師範を務める大家であり、黒鉄陣介とともに裏切った実兄である一ノ瀬可偉を倒すことを目標にしている。

大泉 亀伝坊 (おおいずみ かめでんぼう)

大亀流の先代当主で黒鉄陣介の師。普段は隠遁した体でひょうきんな性格を装っているが、その腕は健在で、鬼崎幻斎とともに海原大仕合に参加する黒鉄我間らを後から支えている。

可士太郎 (かしたろう)

大亀流の里長を務めるオランダ人の父と日本人の母の間に生まれる。非常に毒舌家で変態思考の持ち主。虚弱体質だが天才的な頭脳を持ち、人体構造を熟知している。それを用いた身体操作などを黒鉄我間や一ノ瀬善丸に教え込むなど、彼らを教育した。

伊藤 乱丸 (いとう らんまる)

無宝流に所属。その才覚を見いだされ、幼い頃より黒鉄陣介から剣術指南を受けている青年。黒鉄陣介の息子であることや、自分と同じく「天覚ノ眼」を持つことなどから、黒鉄我間に対して個人的に興味を持つ。また、無宝流に囚われた鷲津直善に対しては、自らの境遇を重ね、命を賭して守ると誓い、鷲津直義からは黒鉄我間同様に親友として扱われていた。

一ノ瀬 可偉 (いちのせ かい)

元大亀流だが、黒鉄陣介の野心に共感して現在は無宝流に所属。一ノ瀬善丸の実兄だが、似つかわしくないほどに聡明で物腰が柔らかい。無宝流に所属してからも一ノ瀬善丸のことを気にかけてはいるが、実力において落ちこぼれていた一ノ瀬善丸を見下している部分もある。

黒鉄 陣介 (くろがね じんすけ)

元大亀流当主にして、現無宝流当主。黒鉄我間の父親で「千人斬り」の異名を持ち、大亀流の歴史において随一の達人と称されている。冷酷で傲慢な性格をしており、日本全土を支配するという野望を成就させるために、大亀流を離門して無宝流を立ち上げた。

鬼崎 玄斎 (きざき げんさい)

海原藩が「鬼の巣」と呼ばれるきっかけを作った老剣客。大泉亀伝坊とは長年のライバルであり悪友。そのため、大亀流に加勢することを選び、無宝流からの誘いを断った。

集団・組織

海原藩 (うなばらはん)

『我間乱~GAMARAN~』に出てくる藩。数多の武芸者が集まる藩として知られ、「鬼の巣」の異名を持つ。現藩主には31人の息子がおり、次期藩主は海原大仕合なる武芸仕合によって決定される。

その他キーワード

大亀流 (おおがめりゅう)

『我間乱~GAMARAN~』に出てくる剣術流派。長い歴史を持つ古流剣術であり、人里離れた山奥に道場を構えている。雷、火、空、水、土という五つの型を軸とした術技体系を持つ。

無宝流 (むほうりゅう)

『我間乱~GAMARAN~』に出てくる剣術流派。黒鉄陣介が日本全土を支配する足がかりとして海原藩を乗っ取るために創設した流派。大亀流を始め、多くの流派から有能な武芸者が集まっている。

続編

我間乱-修羅- (がまらん しゅら)

中丸洋介の代表作『我間乱~GAMARAN~』の続編。時系列は前作から2年後の設定で、前作では主人公・黒鉄我間の兄弟子として登場した千石伊織が主人公を務める。伝説の武芸仕合「海原大仕合」で活躍した千石伊... 関連ページ:我間乱-修羅-

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