お兄ちゃん、ガチャ

TVドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』のコミカライズ作品。自分勝手な姉と、幼い弟妹の面倒や家事のすべてを引き受け、大変すぎる日常に嫌気が差した小学生の雫石ミコは、自分にだけの優しいお兄ちゃんが欲しいと、「お兄ちゃんガチャ」を引くことを決意。ガチャコンから次々に現れるさまざまなお兄ちゃん候補者たちの中から、ミコが理想のお兄ちゃんに出会うまでをコミカルに描いたハートフルコメディ。

正式名称
お兄ちゃん、ガチャ
ふりがな
おにいちゃんがちゃ
原作者
野島 伸司
漫画
ジャンル
兄弟・姉妹・双子
 
ゲーム
レーベル
講談社コミックス別冊フレンド(講談社)
巻数
全2巻完結
関連商品
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あらすじ

第1巻

小学生の雫石ミコは、怠け者で自己中な姉の雫石マコに振り回されながら、幼い妹の雫石カコとやんちゃな弟である雫石リクの面倒を見たり、家族の食事を世話したりと、漫画稼業に忙しいお母さんに代わって、つねに目の回るような忙しい日々を送っていた。自分だけがなぜ大変な思いをしなければならないのかと、日常に我慢の限界を感じたミコは、自分にも優しいお兄ちゃんが欲しいと言い放ち、家を飛び出す。そのまま近所のゲームセンターへと足を運んだミコは、最近通い始めたばかりのバレエ教室で話題になっていた、「お兄ちゃんガチャ」の存在を思い出す。友達の四葉と向かった3階には巨大なガチャコンが鎮座していた。小学生のあいだでブームになりつつあるこのガチャコンは、1回500メダルというそこそこ高級なガチャコンだった。メダルを入れてつまみを回せば、カプセルに入った入浴剤のようなものが出てくる。これを一晩かけておふろの湯に溶かせば、翌朝には「お兄ちゃん」が姿を現すというもの。興味本位で1回だけやってみることにしたミコは、出てきたカプセルを手に帰宅し、そっとお風呂に入れて眠りにつく。翌朝、姉の叫び声で目を覚ましたミコが風呂場へと向かうと、そこにはイケメン男子が生まれたままの姿で横たわっていた。

第2巻

雫石ミコがガチャコンで引き当てたSランクのお兄ちゃんであるトイは、ミコのお兄ちゃんになることを拒むものの、雫石家のミコのもとにとどまることになる。トイには、ガチャコンから次にどのランクのお兄ちゃんが出てくるかを感じ取る特殊な能力があり、ミコはその後も次から次へと上位ランクのイケメンお兄ちゃんを引き続ける。しかし、お兄ちゃんにはそれぞれの欠点があり、ミコはなかなか理想のお兄ちゃんに出会うことができない。一方、トイにはおぼろげにだが前世の記憶があった。しかし、はっきりしない記憶を必死に思い出そうとするたびに、激しい頭痛に襲われ続けていた。そんなある日、ミコとトイは友達の四葉が、ガチャコンのお兄ちゃんといっしょに歩いているところに遭遇し、ずっとガチャコンは引かないと言い張っていた四葉が、Cランクのお兄ちゃんを引き当てたことを知る。現状はまだお試し中ながら、近いうちにそのお兄ちゃんと本契約するつもりだと語った四葉の言葉を受け、トイは突然逆上して倒れ込んでしまう。

関連作品

本作『お兄ちゃん、ガチャ』は、2015年1月より福岡放送をはじめとする日本テレビ系で放送されたTVドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』を原作としている。脚本は漫画版と同様に野島伸司で、主人公の雫石ミコ役を鈴木梨央が演じたほか、ニコのお兄ちゃん候補として、トイ役を演じた岸優太をはじめ、ジャニーズJr.が多数出演している。

登場人物・キャラクター

雫石 ミコ (しずくいし みこ)

小学生の女の子で、家族五人で暮らしている。漫画家として忙しいお母さんに代わり、わがままな姉である雫石マコや妹の雫石カコ、弟の雫石リクの面倒を見ながら家事をこなし、家族のために食事も世話するなど、自分のことは後回しでつねに忙しい日々を送っている。メルヘンな世界にあこがれを抱いており、最近通い始めたバレエ教室だけが唯一の自分の時間。家族に振り回される日々に疲れて自分だけのお兄ちゃんが欲しいと思うようになり、バレエ教室で聞いた「お兄ちゃんガチャ」でカプセルをゲットし、初めてながらいきなりSランクのトイを手に入れた。しかし、トイ自身にお兄ちゃんになる意思がなかったため、理想のお兄ちゃんと巡り会うまで、その後もガチャコンを引き続けることになる。

トイ

雫石ミコが初めて引いた「お兄ちゃんガチャ」のお兄ちゃんで、ランクはS。料理の準備に子供の遊び相手など、なんでもうまくこなすが、性格はかなりのドS。また、ガチャコンから次にどのランクのお兄ちゃんが出てくるかを感じ取れる特殊な能力を持っている。おぼろげに前世の記憶はあるものの、思い出そうとすると起こる頭痛に悩まされている。これも一因となってミコのお兄ちゃんになることを拒んでいるが、彼女が理想のお兄ちゃんと巡り合うまでのアドバイザーとして、ミコのもとにとどまることになった。

雫石 マコ (しずくいし まこ)

雫石ミコの姉。アーティストを自称するコスプレマニアで、家でもいつも不思議な格好をしている。わがままな性格の怠け者で、つねに自分優先に考えている。妹弟の面倒や、家事のいっさいをミコに任せっぱなしにしている。

雫石 リク (しずくいし りく)

雫石ミコの弟。口うるさい乱暴者で、つねに汚い格好をしている。家族の言うことはまったく聞こうとしないため、特にミコは手を焼いている。

雫石 カコ (しずくいし かこ)

雫石ミコの妹。お絵かき大好きで、どこでも見境なく落書きしてしまう。家族の言うことはいっさい聞かず、注意されると最後にはいつも泣き出してしまう。泣けば何事も許してもらえると考えている節がある。

お母さん (おかあさん)

雫石ミコの母親。漫画家として家計をすべて支えているが、仕事が忙しすぎるために家事も育児もほったらかし状態。基本的に楽観主義で、物事をあまり深く考えないタイプ。四人のきょうだいの特性を理解したうえで、家のことすべてを任せるのはミコが適任と考えている。次回作の漫画のネタに困っていたが、「お兄ちゃんガチャ」の存在を知り、それをそのままタイトルにした漫画を描くこととなった。実は子供の頃にガチャコンのお兄ちゃんと暮らしたことがあるが、すっかり忘れてしまっている。また、旅に出ると言って家を出たまま戻らない夫をずっと待っている。

蛇崩 ナツコ (じゃくずれ なつこ)

雫石ミコと同じバレエ教室に通う小学生の女子。お金持ちのお嬢様で、ランクの高いお兄ちゃん欲しさに、「お兄ちゃんガチャ」に何十万メダルもつぎ込んでいる。現在Aランクのお兄ちゃんを五人キープしており、一人に決めることができないまま、つねに五人全員を侍らせている。わがままな性格で見栄っ張りだが、根は優しくて友達思い。

四葉 (よつば)

雫石ミコと同じバレエ教室に通う小学生の女子。ミコとは「お兄ちゃんガチャ」を通じてなかよくなった親友。実は2年ほど前に実の兄を事故で亡くしており、ずっとお兄ちゃんガチャは手を出さずにいた。しかし、実の兄の死を乗り切るために、思い切って挑戦したガチャコンでCランクのジェントルを手に入れ、本契約に向けて動き出す。

卜部 (うらべ)

ゲームセンターの店長を務める男性。助手のレイからは、「博士」と呼ばれている。通常はゲームセンターで接客を中心とした仕事をしているが、3階に来客があると白衣に着替えて全速力で3階に向かい、「お兄ちゃんガチャ」のための接客を行う。お金儲けが大好きで、「社会の厳しさを教える」という理念のもと、子供相手でも容赦はしない。

レイ

ゲームセンターで卜部の助手を務める男性。通常はゲームセンターの店員として接客を中心に仕事をしているが、3階に来客があると、白衣に着替えて全速力で3階に向かい、「お兄ちゃんガチャ」のための接客を行う。イケメンのため、女子からの人気が高い。実は何年も前にガチャコンから出てきたSランクのお兄ちゃん。本契約を前に、女の子の両親が離婚したことに伴って突然引っ越したため、離れ離れになってしまう。このため契約を望むことも、消去されて次のチャンスを待つこともできず、まるで幽霊のような存在となっている。そのため「悲劇的なガチャ」と評されている。

パパ

雫石ミコの父親。「スナフキンになりたい」という理由だけで、本当に家族を置いて一人旅に出てしまった。のちに、その手に「お兄ちゃんガチャ」のカプセルをにぎりしめ、突然旅から家に戻ってくる。

ニコ

「お兄ちゃんガチャ」から、雫石ミコが二度目に引いたお兄ちゃん。Sランクと表示されているが、表示は加工されたもので実はBランク。いつもニコニコした笑顔のかわいいタイプで、周囲から好感を持たれることが多い。一方で、雫石リクの遊び相手も務まらず、雫石カコのプリンを勝手に食べてしまうなど、基本的になんの役にも立たない。つねに笑顔を振り舞いているため、「ニコ」と名前が付けられた。

キララ

「お兄ちゃんガチャ」から、雫石ミコが三度目に引いたお兄ちゃん。運動も勉強も苦手ななんの取り柄もないDランクを自称しているが、かなりのイケメンでいつもキラキラしており、女子のハートを瞬時に虜にする。その外見から、「キララ」という名前が付けられた。彼に魅入られた女子は、みんな化粧が濃くなり、彼に金銭を貢ごうとするようになる。キララ自身は無自覚なように振る舞っているが、実際は毎回同じような問題を起こしており、何度再生されても毎回顔だけしかよくないダメンズとして生まれてしまう。

ケンさん

「お兄ちゃんガチャ」から、雫石ミコが四度目に引いたお兄ちゃん。ランクは不明。静かで大人びた雰囲気を漂わせ、基本的に言葉を発することはあまりない。「ふっ」と笑ったり、「ふっ」と目を伏せたりする彼を見て、周囲が空気を読んで会話を成立させている。包容力があるように見えるが、その見た目とは裏腹に実は超音波ばりに声が高い。「ケンさん」の名は、その雰囲気から連想してお母さんが付けた。

ソーナン

「お兄ちゃんガチャ」から、雫石ミコが五度目に引いたお兄ちゃん。ランクはBだが、パソコンや電気系統に強い。あらゆる情報をデータとして集積し、的確なアドバイスができる優秀なお兄ちゃんとして、最高レベルを自負している。かなりのおしゃべり好きで、眼鏡がトレードマーク。「そーなんです、こーなんです」と、ああ言えばこう言う性格から、「ソーナン」という名前が付けられた。

ジェントル

「お兄ちゃんガチャ」から、四葉が引いたお兄ちゃん。ランクはCながら非常にイケメンで、もともとお兄ちゃんを作ることにあまり乗り気でなかった四葉の心を動かした。紳士的な立ち居振る舞いから「ジェントル」の名前が付けられたが、本契約にこだわるあまり、四葉に強くせまったことで消去されそうになる。しかし、消去を嫌がって脱走して事なきを得た。その後、前世が危険人物だったという情報が流れるが、実は家でイグアナを飼っているだけで、特に注意する必要もない。

その他キーワード

お兄ちゃんガチャ (おにいちゃんがちゃ)

カプセルトイが出てくるガチャコンの一種。2階建てゲームセンターの「3階」という名の地下1階に、2台だけ設置されている。1回500メダルで、顔や性格、特技などによってハズレと呼ばれるEランクから、何年かに一人しか出ないといわれるSランク、都市伝説級のSSランクまで存在し、体のどこかにはんこのようにランクが浮き出る仕様となっている。ガチャコンを引くとカプセルに入った入浴剤状のものが手に入り、それを一晩風呂の浴槽の湯につけておくと、翌朝にはお兄ちゃんが生まれる仕様となっている。お兄ちゃんが気に入った場合は本契約となり、契約を迷った場合はキープすることも可能。その場合は、一人あたり毎週1000メダルのキープ代の支払いが必要となっている。引いた本人がそのお兄ちゃんを不要と思った場合は、再度3階を訪れればお兄ちゃんの引き取りと消去が行われ、また別のお兄ちゃんとして生まれ変わることになる。実はお兄ちゃんは、若くして事故や病気で亡くなった人の魂を混ぜ合わせて再生されたものでできている。そのため、まれに前世の記憶が残っている場合があり、記憶を消去するための薬も存在する。

クレジット

原作

野島 伸司

書誌情報

お兄ちゃん、ガチャ 全2巻 講談社〈講談社コミックス別冊フレンド〉 完結

第1巻

(2015年4月13日発行、 978-4063419771)

第2巻

(2015年8月12日発行、 978-4063419986)

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