かしましハウス

かしましハウス

それぞれが特徴的な個性を持つ野田家の4姉妹の賑やかな日常を、明るく楽しく描くハートフルなコメディ4コマ漫画。

正式名称
かしましハウス
ふりがな
かしましはうす
作者
ジャンル
兄弟・姉妹・双子
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概要・あらすじ

野田家の四姉妹はいつも賑やかで騒々しい。愛犬のゴローまで雌犬で、お父さんは女所帯に少しだけ遠慮気味。今日もいつもと同様に、ロマンチストな小説家の野田ひとみは仕事と家事で大忙しで、パワフルOLの野田ふたばは会社でも文字通り辣腕をふるい、ぼんやり女子大生の野田みづえは変なアルバイトをし、しっかり者の小学生、野田よもぎは老成した言動で大人をたじろがせるのだった。

登場人物・キャラクター

野田 ひとみ (のだ ひとみ)

野田家の長女でジュニア小説家。ロマンチストで少女趣味。年齢に関する話には超敏感で、野田よもぎとの買い物時に「若いお母さん」と言われた際、「若い」という言葉に一瞬喜んでしまった。下着は清楚で可愛いものを好む。部屋にはクマのぬいぐるみが溢れていて、「くま牧場」と呼ばれている。ポプリやアクセサリーなど手芸も得意で、仕事に行き詰まると一心不乱に作り始める。

野田 ふたば (のだ ふたば)

野田家の次女でOL。男勝りの体力と性格で、いつも元気いっぱい。下着はスポーティでシンプルなものを好む。会社の資料室のドアを引っ張っただけで、ドアノブごと取ってしまうくらいの怪力の持ち主。靴ずれにより、牛革靴のかかと部分が擦り切れたことがあり、それ以来「牛殺し」の異名をとっている。酔っぱらうと桜の木や酔っ払いのおじさんまで、何でもお持ち帰りしてしまう。

野田 みづえ (のだ みづえ)

野田家の三女で女子大生。ぼんやりとしたマイペースな性格。下着は訳の分からないプリントパンツなどを好み、おでん柄のパンツに至ってはどこで見つけたのかと野田よもぎに質問されるほど。特技は目を開けて眠ること。いつも寝ていることが多く、振り袖を1時間着ただけで疲れてしまうほど異常に体力がない。学校が休みの時は、うさぎの着ぐるみの中に入るアルバイトと、骨董店の店番のアルバイトをしている。

野田 よもぎ (のだ よもぎ)

野田家の四女で小学6年生。姉妹の中で一番のしっかり者とも言われている。野田ひとみのジュニア小説のファンという少女とは話が合わないが、ひとみの小説を否定されると怒る。将来はひとみのマネージャーになるつもりでいる。歳の離れた姉たちと暮らしているせいで、妙に大人の事情に詳しいクールな小学生。

お父さん (おとうさん)

10年やもめで、女所帯に疎外感を感じながらも、四姉妹を温かく見守る優しい父親。将棋が強い。俳句が趣味でよく俳句仲間と旅行に行ったりする。時々仏壇のお母さんに話しかけている。

ゴロー

野田家で飼われている雌犬。「ゴロー」という名前は、女性ばかりで肩身が狭い思いをしているお父さんが、みんなの反対を押し切って名付けた。一応「5番目の姉妹」という理由もある。もういい歳なので、野田ふたばと散歩するのは体力的にきつくなっている。

お母さん (おかあさん)

10年前に既に亡くなっている野田家の四姉妹のお母さん。姉妹全員の浴衣の合わせを逆にするなどあわて者だった。野田家のお風呂が広いのは、「4人も娘がいるなら広くしなきゃ」と言ったお母さんの一言から。野田よもぎの名前を付けたのはお母さんで、よもぎ餅を食べている時に名付けた。

小学校の先生 (しょうがくこうのせんせい)

野田よもぎの通う小学校の女性教師で、よもぎのクラスの担任。独身なので彼氏やロマンスに憧れている。年頃の姉を見てきたため女性の心理に鋭くなったよもぎには、頻繁に図星を突かれている。休みの日はどこへ出掛けても生徒に会ってしまうため、苦心している。競馬場に行った際も、テレビを見ていたよもぎに発見されてしまった。

ケーキ屋の娘 (けーきやのむすめ)

野田よもぎと仲の良い友達。ケーキ屋の手伝いが嫌で、クリスマスは野田家に遊びに来る。野田ひとみのケーキを店のケーキより美味しいと褒めるが、ケーキ屋を出すにはコストがかかりすぎるので無理だとズバリと指摘した。野田家のクリスマスに参加していた野田ふたばの会社の課長とも友達になった。

新人編集 (しんじんへんしゅう)

野田ひとみの担当編集者。おっちょこちょいで、作家インタビューをしても、あまり上手にひとみを褒められない。野田家の四姉妹の写真を見て「若草物語より西遊記みたい」と口にしたことで謝罪に来た際には、思っただけで言ってはいなかったことが発覚した。ちなみにその後、四姉妹の間では誰がどの配役かで揉めた。

青山 (あおやま)

野田ひとみの本の表紙を描いているイラストレーターの女性。子供が2人いて、夫はデザイナー。編集者を通じてひとみを紹介された際に、自分の仕事を主婦のパートと言ってしまい、ひとみに反感を抱かれる。

スズキ

野田ひとみの仕事先の新しい担当編集者。シャキシャキした豪快な女性。担当した作家は必ず伸びると噂されている優秀な編集者で、社内では「再生工場」と呼ばれている。高級料亭で食事をする金持ちの奥様の集まりをひとみに覗き見させ、自分の金で行ってやると奮起させるなどその手腕は確か。

男子学生 (だんしがくせい)

野田みづえの通う大学の学生で、ロングヘアのイケメン。女子に大人気でバレンタインにはチョコレートを沢山貰っている。みづえにもチョコレートを要求してチョコボールを何粒か分けてもらってから、みづえのことを意識するようになる。いつもみづえを見ているが、ぼーっとしているだけのみづえを物想いにふけっているといいように解釈し、憧れている。

助教授 (じょきょうじゅ)

野田みづえの通う大学の助教授で、野田家の近くに住んでいる。講義中に寝ているみづえを注意するも、前の講義から寝ているだけで自分の講義を取っている学生ではないことを知る。みづえを注意しておきながら、彼自身も天気のいい日は学校の芝生で昼寝をしているし、雨の日は講義を休むなど、みづえとは似た者同士。奥さんにはそんなことだから教授になれないのだと小言を言われている。

花山 いずみ (はなやま いずみ)

新人ジュニア小説家で野田ひとみの後輩だが、ひとみより人気があり掲載雑誌での扱いも花山いずみの方が大きい。猫のルルを飼っているのがバレてアパートを追い出されたところを、みづえに拾われ、野田家に連れてこられた。彼女も十分優秀だが、医者の姉がいるため、自分は落ちこぼれだとコンプレックスを持っている。

花山 あかね (はなやま あかね)

花山いずみの姉で肛門科の医者。口が悪く強引な性格。アパートを追い出されたいずみとルルとの同居を考えて、勝手に広いマンションを借りてしまう。ルルの肛門にも興味を持っている。

ルル

花山いずみが飼っている猫。アパートを追い出されたため、飼い主ともども野田みづえに拾われた。花山あかねがマンションを借りて引き取りに来た時は、最初はあかねに懐いていなかったにも関わらず、新しいマンションに住めると知って急にあかねにゴロゴロとすり寄るなど、調子のいい性格の持ち主。

骨董屋の店長 (こっとうやのてんちょう)

骨董屋「すみれ」の店長。中年だが、ショートカットでモダンな雰囲気の女性。野田ふたばが通っているスポーツクラブの常連で、ふたばに店番のアルバイトの話を持ちかけたが、ふたばは代わりに暇な野田みづえを紹介した。ハワイでの商売を考えていた矢先、みづえに花山あかねを紹介されたことでハワイへ向かう。みづえを気に入っていて、夏休みのたびに店番を頼んでいる。

花山 (はなやま)

お父さんの幼なじみで、若い時はサーフィンが趣味のハンサムだった。ハワイの資産家の娘と結婚して金持ちになったが、今はハゲでデブのおじさんで、お父さんを見て太っていないうえに髪があることを羨ましがっていた。ノリが良く明るい性格で、野田家の全員をハワイに招待した。

花山の息子 (はなやまのむすこ)

花山の一人息子。眼鏡をかけた真面目な好青年だが、父親の花山にはクソまじめでつまらないと思われている。遊んでばかりの父親の代わりに仕事も全部こなしている。

花山の奥さん (はなやまのおくさん)

花山の奥さん。ハワイの資産家の娘で、若い頃のハンサムだった花山に猛烈に口説かれて結婚した。丘の上の白い御屋敷に家族で住んでいる。花山とは今でもラブラブで「ダーリン」と呼んでいる。

山下 (やました)

野田よもぎのクラスの男子。夏休みの算数の宿題を見せる約束でよもぎから給食のプリンを貰ったが、その夏休みに山下が引っ越すことになり、よもぎに詐欺扱いされた。「約束したのにひどい」などとしゃべっているのを聞いていた野田ひとみには、切ない恋愛だと勝手に思われてしまう。

社長 (しゃちょう)

野田みづえの着ぐるみアルバイト先の社長。着ぐるみを使ったビジネスを色々考えており、みづえの提案で顔出しの子供用着ぐるみを使った商売が当たった際には、みづえに5%のアイディア料を払った。キャンペーンガールをやっている美人がアルバイトに加わった時には、男子がチヤホヤして女子と上手くやれないのではと心配していたが、むしろ女子の人気者になり、みづえには私たちを見損なっていると言われる。

その他キーワード

かしましハウス

野田ひとみが家族のことを書いた初のエッセイ集。担当編集者のスズキも野田みづえも太鼓判を押した本。物語の最後にこの本が出版され、10年間続いた本作『かしましハウス』の最後を締めくくった。

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