概要・あらすじ
アメリカ合衆国大統領直属の諜報機関「中央情報局(CIA)」。世界の秩序を守るために暗躍するCIAの中に、より危険度の高い任務を処理する極秘部門「セクションZ」があった。そんなセクションZに所属する16歳のイノリ少尉は、感情を持たない優秀な兵士であった。ある日、イノリはCIA長官に呼び出され、ある任務を受ける。それは、日本に住む17歳の天才科学者、下田比呂を護衛する任務だった。彼の研究は核兵器を無力化するバクテリアの開発である。世界に平和をもたらす重要な研究だが、核ミサイル外交を続けるコンチネ共和国にとっては、比呂の研究は脅威である。そのため、コンチネ共和国の工作員が、比呂抹殺を目的にすでに日本に潜入しているという。セクションZは、比呂の両親の記憶を操作し、二人の親友の遺児として、イノリを引き取らせることに成功。こうしてイノリは、比呂の妹の祈里として、下田家に潜入する。戦闘能力は百点満点のイノリだが、8歳から兵士として育てられた彼女は、人間的な感情や感覚が欠如していた。潜入前に仕込まれた「かわいい妹演出」も、イノリがやると不気味なだけ。誕生パーティーのクラッカーにも過剰反応してしまう。失敗続きのイノリだが、比呂の妹として暮らすうちに、人間らしい感情が芽生えだす。そんな中、コンチネ共和国参謀部「第8局」最強の工作員が、比呂抹殺に動き出した。
登場人物・キャラクター
イノリ
CIAの極秘セクション「セクションZ」に所属する工作員。階級は少尉、コードネームは「EW-006」。16歳の少女で、ロングツインテールと、大きなリボンの髪飾りが特徴。巨乳で長身。8歳の頃から兵士として育てられており、セクションZの切り札と呼ばれるほど優秀だが、人間的な感情は欠如している。天才科学者である下田比呂を護衛する任務を受け、彼の義理の妹として潜入する。
下田比呂 (しもだ ひろ)
長野市に住む17歳の高校生。小柄で一本の長いアホ毛が特徴。小学生の頃から「ネイチャー」に論文を寄稿する天才少年。専攻分野は生物工学。核物質を食べて消し去る「抗核エネルギーバクテリア」の研究が世界的に注目を集める。しかしそのために、ミサイル外交を続けるコンチネ共和国から命を狙われることになる。突如義理の妹になったイノリに優しく接する。