概要・あらすじ
中学3年生の雨宮龍太郎は隣の神社に住んでいる幼なじみの鏡奈月にずっと片思いをしており、成績優秀な奈月と同じ高校に行けるよう受験勉強に励んでいた。そんなある日、受験勉強に身が入らず趣味の美少女フィギュア製作をしていたところ、奈月と一緒の高校に行きたいと思う龍太郎の強い念により、作っていたフィギュアに学業の神様・椿比売を降臨させてしまう。
一度降臨した以上、龍太郎の願いを叶えないと神の国に帰れない椿比売は、龍太郎の学業と恋のサポートをすることになる。
登場人物・キャラクター
雨宮 龍太郎 (あまみや りゅうたろう)
隣の神社に住む鏡奈月に幼い頃から片思いをしている中学3年生の男子。母親が小さい頃に他界しており、父親も仕事で留守がちにしているため、奈月の母親に普段の面倒を見てもらっている。勉強はあまりできないが、優秀な奈月と同じ高校に進学したいと考えている。しかし勉強には身が入らず、龍太郎が制作した桃音のフィギュアに降臨した椿比売のおかげで、奈月と同じ高校に進学することに成功する。 アニメ「マジカルスターズ」の熱狂的なファンで、趣味は「マジカルスターズ」のオリジナルグッズ作り。
椿比売 (つばきひめ)
学業の女神。一人称は「わらわ」で、特徴的な古めかしい言葉を使う。鏡奈月と一緒の高校にどうしても進学したいという、雨宮龍太郎の強い念が込められた桃音のフィギュアに降臨して現れた。一度降りた神は願いを成就するまで神の国に帰れないため、龍太郎の願いに付き合うことになる。龍太郎の願いが叶うと、椿比売の内股に花びらの文様が浮き上がり、これが満開になれば神の国へ帰れるようになる。 当初は龍太郎以外の人には見えなかったが、人間の姿になり、「姫河椿」として龍太郎の高校に転校して来てからは、他の人にも認識されるようになる。その際、龍太郎以外の人には、椿は龍太郎の遠い親戚で、奈月とも幼なじみという記憶が刷り込まれている。
鏡 奈月 (かがみ なつき)
雨宮龍太郎の家の隣りにある神社に住んでいる中学3年生の女子。学業優秀で、とても優しい性格の持ち主。父親が留守がちな龍太郎と雨宮虎次郎の面倒を鏡奈月の母親が見ていたが、彼女が忙しくなってからは、母親に代わって奈月が雨宮家の家事をこなしている。巫女服を着るとアニメ「マジカルスターズ」に登場する紅音にそっくりな見た目になる。 二ノ宮樹にコスプレ店に連れて行かれ、紅音のコスプレを勧められた際には、滅多にない機会だからと露出度の高い衣装を着るなど、意外に思い切りの良い一面もある。
雨宮 虎次郎 (あまみや とらじろう)
雨宮龍太郎の小学生の弟。表面上は純真無垢な少年を装っているが、幼いことをいいことに鏡奈月の体を触ったり一緒にお風呂に入ったりと、マセている。また、友達の小学生女子を集めてツイスターゲームをやらせて、きわどいポーズをさせるなど女好きな面が目立つ。ちなみに龍太郎に対してのみ、素の姿を見せる。
二ノ宮 樹 (にのみや いつき)
雨宮龍太郎と同じ高校に通う男子。入学式の時から女子に騒がれるほどのイケメン。長身で、そのうえ運動神経も成績も良いが、二ノ宮樹自身は三次元に「萌え」を感じず、現実の女子にはまったく興味がない。しかし、鏡奈月がアニメ「マジカルスターズ」のお気に入りのキャラクター紅音に似ていることに気づいてからは、積極的に奈月にアプローチを掛けるようになる。 龍太郎と同じく「マジカルスターズ」の大ファンで、これまでに出たすべてのグッズを所有している。
桃音 (ももね)
アニメ「マジカルスターズ」の主人公の少女。変身すると「スターピーチ」という魔法少女になる。「スターストライク」が必殺技。雨宮龍太郎は自作で一からフィギュアを作ってしまうほどの大ファンだった。しかし、制作したフィギュアに椿比売が乗り移ってからは、まるで本人を知ったような気がして、あまり入れ込めなくなっている。
紅音 (あかね)
アニメ「マジカルスターズ」に登場する少女。変身すると「スタークリムゾン」という魔法少女になる。露出度の高い巫女服姿をしており、髪型はツインテール。容姿は鏡奈月に似ている。桃音に入れ込めなくなった雨宮龍太郎は紅音に乗り換えようとするが、紅音ファンの二ノ宮樹には却下されている。
その他キーワード
マジカルスターズ
魔法少女が活躍するアニメで、雨宮龍太郎や二ノ宮樹は熱心なファン。略称は「マジスタ」。主人公の桃音を筆頭に、紅音など登場する女の子はみな美少女で、「マジカル・スターシャイン!フェーズイン!」を掛け声に魔法少女に変身する。変身シーンや変身後の衣装の露出度がとても高く、それが目当ての男性視聴者も多い。