あらすじ
中学校を卒業して忍びの一員となった月影結衣は「ゆいたん」と名乗り、自分の一族が代々仕えて守護していた三淵家の次期党首にして幼なじみであり、思いを寄せる三淵剣一の護衛を命じられた。ゆいたんは、剣一に対して立場をわきまえて接しようとするものの、剣一からは今までどおりに話しかけられるため、つい結衣として応えてしまう。ゆいたんはそんな自分に気づき、顔を真っ赤にして恥ずかしがるのだった。(くノ1「ゆいたんは幼なじみ」)
登場人物・キャラクター
ゆいたん
忍びとして活動する少女。「ゆいたん」は忍びとしての名前で、本名は「月影結衣」。忍びの家に生まれたため幼い頃から修行しており、中学を卒業すると高校に進学せずに正式に忍びの一員となる。初めての任務で、自分の一族が代々仕えて守護してきた三淵家の次期党首である三淵剣一といっしょに暮らしながらの護衛を命じられる。剣一は小学校からの幼なじみで、ずっと好意を寄せていたため、任務であっても1日中いっしょにいられることを嬉しく思っている。ゆいたんの時は任務に忠実な冷静な忍びであることを心掛けているが、剣一や凛と話すと本来の明るくて優しい一面が出てしまう。
三淵 剣一 (みつぶち けんいち)
とある進学校に通う1年生の男子。武家の子孫である三淵家次期党首ながら、生真面目で穏やかな性格の持ち主。中学卒業後に連絡が途絶えた幼なじみの「月影結衣」が、忍びのゆいたんとして自分の護衛として戻って来たことに驚くものの、ゆいたんと過ごす日々を楽しく感じている。
凛 (りん)
とある進学校に通う1年生の女子。生真面目なしっかりとした性格で、クラス委員と風紀委員長を務めている。恋愛には奥手なため、幼なじみの三淵剣一に好意を寄せているものの、自分の気持ちを打ち明けられずにいる。剣一とは他人の目があるところではふつうに接しているが、二人っきりになるとしゃべらなくなったり、甘えるような態度を取るなど情緒が不安定になる。
書誌情報
くのいちはずかしい 全3巻 KADOKAWA〈MFC キューンシリーズ〉
第1巻
(2021-12-27発行、 978-4046807434)
第2巻
(2022-07-27発行、 978-4046814449)
第3巻
(2023-05-26発行、 978-4046824592)