概要・あらすじ
東北のどこかにあり、クマ井という人語を解するヒグマの一族が暮らしているど田舎の山村・熊出村。クマ井一族との間を取り持つ熊出神社の巫女である雨宿まちは、無闇に都会に憧れており、都会の高校へ進学したがっている。しかし、極度の人見知りかつ機械音痴で、都会の生活に耐えられるような性格ではないため、クマ井の代表であり、まちの後見人的存在であるヒグマのクマ井ナツからはダメ出しをされ続けていた。
そんなまちの、「ファッションセンターしまむら」で買い物をエンジョイしたり、いとこの雨宿良夫によってローカルアイドルに仕立てあげられたりといったおかしな日常が描かれる。
テレビアニメ
登場人物・キャラクター
雨宿 まち (あまやどり まち)
東北の山村・熊出村に住む少女で14歳。人語を解すヒグマ・クマ井一族との間を取り持つ熊出神社の巫女で、祖母のフチとヒグマのクマ井ナツと暮らしている。都会に憧れており、都会の高校へ進学したがっているが、極度の人見知りな上に炊飯器さえ使えないほどの機械音痴であり、都会での生活に適応できそうにないことからナツには反対されている。 なお、巫女装束は一般的な神道のそれではなく、アイヌ文化の影響を受けたものとなっている。
クマ井 ナツ (くまい なつ)
熊出村に住む人語を解すヒグマ・クマ井一族の代表者である熊。オスだが去勢されている。雨宿まちにとっては後見人のような存在で、都会に憧れているが知識や能力が追いついていないまちに様々な課題を与える。まちとは対照的に機械に強く、パソコンを使ってオンラインショッピングを楽しんでいるほど。 ただし熊なので手が不器用であり、字は非常に下手。
雨宿 良夫 (あまやどり よしお)
雨宿まちのいとこである25歳男性で、熊出村役場健康課いきいき係で働く公務員。まちとクマ井ナツにとっては世話役のような存在。熊出村の村おこしという仕事に情熱を燃やしており、まちをご当地アイドルとしてプロデュースしたりする。
酒田 響 (さかた ひびき)
雨宿良夫の幼馴染み。パチンコ店で働いている。ヤンキーじみた外見と言動で、はじめは雨宿まちからも恐れられていたが、一緒に「しまむら」に行ったことをきっかけに仲良くなった。本人はひた隠しにしているが、良夫のことが好き。
場所
熊出村 (くまでむら)
『くまみこ』の舞台となる村。東北地方のどこかに存在する、携帯電話の電波が一切入らないほどの極端な田舎。合併によって行政区分上は「北島郡吉幾町」の一部となっている。熊を山神の使いとして信仰しており、「クマ井」という名の人語を解すヒグマの一族が住んでいる。クマ井は人喰い大熊と生贄の娘の間に生まれた子の子孫と伝えられており、その存在は村の外部の人間には秘匿されている。
書誌情報
くまみこ 全20巻 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉
第1巻
(2013-10-23発行、 978-4040665764)
第1巻
(2013-10-23発行、 978-4840153423)
第18巻
(2022-09-22発行、 978-4046817983)
第19巻
(2023-06-22発行、 978-4046825223)
第20巻
(2024-01-23発行、 978-4046832009)