ちくちくウニウニ

ちくちくウニウニ

海中で暮らし、たまに陸にあがって人間たちと交流するウニたちを描いたギャグマンガ。「少年サンデー」1990年9/5号から1992年2/26号にかけて不定期で掲載された。登場するウニたちは、頭がウニでそこから簡単な胴体と手足がついた姿をしている。単行本は全1巻で、ほぼ正方形という変わった形のコミックスとなっている。また、続編として『超ちくちくウニウニ』が発売されている。

正式名称
ちくちくウニウニ
ふりがな
ちくちくうにうに
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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概要・あらすじ

小学3年生のウニの男の子、シンジは今日も海の中にあるウニ分校に通い、親友のトモヤと遊んだり、問題教師であるウニ先生の無茶な要望に付き合わされたりしている。たまに陸地に上がって人間と交流しながら、楽しい毎日を過ごすシンジに今日も新たな出来事が訪れるのだった。

登場人物・キャラクター

シンジ

いつもおしゃぶりをくわえている小学3年生の純情なウニ。ウニ分校に通いながら、普段はシンジの父と姉のタミとの3人で暮らしており、母親のスミ子が出稼ぎからたまにしか戻らないことを少し寂しく思っている。一度でいいから空を飛んでみたいと夢見る純粋な少年。

トモヤ

小学3年生のませたウニで、シンジの友達。いつもシンジといっしょに行動しており、ウニ先生の無茶な要望に振り回されたりしている。芝居の演技がうまいという隠れた特技を持つ。

ウニ先生 (うにせんせい)

シンジやトモヤが通うウニ分校の教師。黒縁のメガネをかけた厳格そうな顔をしている。人間のことを「スシ人間」と呼び、子供たちには危険だから浜辺には近づかないように注意を促しながら、若い人間の女をナンパしようとする女好き。また、家庭訪問に訪れたさきで生徒の親におこづかいをもらって喜んだり、天女様の羽衣を盗んだりという強欲な性格で、教師として、大人として問題のある先生。

シンジの父 (しんじのちち)

シンジの父親ウニ。鼻の下に立派なヒゲをたくわえており、左腕に「スミ子命」と妻の名前を入れ墨のように書いている。陸で人間を相手にチクチク屋を営んで生計を立てている。チクチク屋とは、頭部の針で人間のツボを刺激して、体力回復効果などを生む商売である。料金は1回10円。

タミ

シンジの姉ウニ。同じウニ分校に通うしっかり者の小学6年生。弟の面倒見もいい、優しい姉。

スミ子 (すみこ)

シンジの母親ウニ。働き者で、普段は陸で働いており、クリスマスやバレンタインデーなどに家に帰ってくる。金鉱掘りや美容器具の販売など、さまざまな仕事を経験しており、小説を書く野望も持っている。

杉村 ハルコ (すぎむら はるこ)

シンジたちの通うウニ分校に転校してきた小学3年生の人間の女の子。体が弱いため、療養のためにウニ分校に通っている。校舎は海底の沈没船を利用しているため、人間である杉村ハルコは潜水服を着用している。

文治おじさん (ぶんじおじさん)

なんでも屋を営む、ハゲ頭でヒゲを生やしたクラゲのおじさん。ウニ先生にバレンタインデーにもらったチョコを入れるためのチョコ倉を注文された際、無駄になることをわかっていながら送り届けた商魂逞しいクラゲ。

ジェニファー

シンジたちと同じウニ分校に通う小学3年生の女の子のタコ。ツボに入るのが好きで、杉村ハルコの家に遊びに行った際、ツボにフタがされているのを見て悲しむ。

貝柱さん (かいばしらさん)

ワカメ農家を営む貝。22歳の独身男性。ハマグリのような大きな貝から、貝柱と思われる逞しいボディが飛び出している。「ワカメ持ってけ!」の一点張りのため、なかなか商品のワカメを買ってもらえない。ワカメを愛しており、ワカメの悪口を言われると激昂する。

天女様 (てんにょさま)

空を飛ぶウニ。飛びウニという、大昔に空に適応して進化したウニの仲間。クラゲのような頭部の上に縞々の棒状のサヤが伸び、そこから腕が2本伸びた不思議な姿をしている。毎年、水浴びをするために天女の羽衣を使って空から浜辺へ降りてくる。

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