概要・あらすじ
主人公アッコは、退屈な留守番を耐え忍ぶため、鏡に向かって映画スターのような化粧をして遊んでいた。するといきなりボールが飛んできて、鏡は見事に粉々に割れてしまう。そこに現れたのはスーツ姿の怪しいおじさん。なんと、壊れた鏡と新しい鏡を交換しようと言ってきたのだ。しかもその鏡、自分が望むものならなんにでも変身できる不思議な力を持っているという。
登場人物・キャラクター
アッコ
天真爛漫でお転婆な、心優しい女の子。小学5年生。ある日宝物の鏡が割れてしまい泣いていると、突如現れた鏡の国の男に、何にでも変身できる不思議な鏡をもらう。困っている人がいれば鏡の力で助けてあげようと奮闘し、みんなが幸せになれるような方法を見つけ出すのが上手い。ドジでおっちょこちょいでお調子者だが、トラブルの時は機転が利き、意外に頼もしいところもある。
鏡の国のおじさん (かがみのくにのおじさん)
主人公アッコに不思議な鏡を渡した人物。アッコの宝物である鏡が割れた時、突如家の前に現れ不思議な鏡を授けていった。鏡を大切にする人間に限り、壊れた鏡と不思議な力を持つ鏡を交換するという仕事をしている。アッコの場合は変身できる鏡だったが、個人によって与える鏡の機能は違う。 アッコが鏡を壊したり失くしたりする度に、厳しく注意しながらも身を粉にして探してくれたり、代わりの鏡を与えたりする優しい男。
伊奈モコ (いなもこ)
主人公アッコの親友。勝気で男勝りなお転婆少女。小学5年生。昔から何をするにもアッコと一緒で、たまには激しくケンカもする。わんぱくで生意気な弟のカン吉とはいつもケンカばかりだが、なんだかんだで弟想いの優しい姉。ケンカっぱやくて、男であろうと逞しく向かっていく。勉強はアッコより苦手で、算数のテストでは0点をとったこともある。 声がかなり大きい。
伊奈 カン吉 (いな かんきち)
モコの実弟。小学2年生。口が悪くてすぐに暴力を振るうわんぱくな少年。何かとアッコやモコに生意気な口をきいては怒られているが、困った時は必ず2人に助けられる。悪知恵を働かせイタズラばかりしているが、母親のクリスマスプレゼントを買うためにコツコツバイトをしたり、貧乏な人のために自分のお気に入りのものをあげたりと、かなり心の優しい子でもある。 また、意外に芯も通っており、自分だけえこひいきされるのを嫌ったり、人から受けた恩は返そうとする。
ママ
主人公アッコ実母。美人で優しいアッコの自慢の母。料理上手な上に裁縫や掃除などもテキパキ完璧にこなす。いつもアッコに留守番を頼み出かけていくが、大抵アッコは家を空けて遊んでいるので、帰ると決まって説教することになる。冗談が好きなお茶目な一面も持っている。
ガンモ
カン吉の友達。カン吉と同じくらいの歳だが、いつも粋な着物を身に着け、喫茶店でコーヒーをたしなむというませた子供。「ひみつの家」という秘密基地を持っており、カン吉が何かの事情で家に帰れない時は貸している。その際しっかり権利金を徴収する姿は、商人そのもの。語尾に「やんす」をつけて話す。 家は豆腐屋。
佐藤 健二 (さとう けんじ)
主人公アッコの担任の先生。優しくて子供っぽく、生徒からも人気がある。森山先生に想いを寄せている。夏休みには、決まってアッコとモコとカン吉を田舎の実家に連れて行く。オバケに驚きアッコたちの目の前で腰を抜かしたり、アッコが拾った指輪を盗んで意中の森山に送ろうとしたり、先生らしからぬ行動が目立つ。
森山先生 (もりやませんせい)
佐藤先生が想いを寄せる人物。アッコが通う学校の美人教師。佐藤とは両想いらしく、クリスマスにお互いのプレゼントを買い合ったり、一緒にデートする姿を子供たちに目撃されている。
小林 (こばやし)
主人公アッコの家に下宿している男子学生。お兄さんが欲しいと思っていたアッコのもとに突然現れた、ハンサムな青年。アッコにいつも勉強を教えてあげたり、冗談を言っては喜ばしてあげている。アッコが小さい嘘をついた時も、それに気づいていながら本人が告白してくるまで待ち、正直に言ってきたらご褒美に遊んでやるなど、本当に兄のような存在。
チカ子
「スパイのチカ子」と言われるほどいつもどこかで聞き耳をたてている。、誰かの秘密を握れば口封じに賄賂をもらうが、結局その情報は金で売ってしまう。他の子供たちからも情報屋として雇われることが多い。
宇曾月 (うそつき)
町で有名な嘘つき少年。アッコが鏡で変身している瞬間を目撃してしまい、町中にそれを言いふらして回るも、日頃の行いが影響して誰からも信じてもらえなかった。ある日町中の子供を一気に騙そうとして反感を買ってしまうが、天使に変身したアッコによってみんなと和解し、二度と嘘をつかないと誓う。
4丁目のデパ
4丁目に住むガキ大将で、子供たちからは「おやぶん」と言われている。夏安みの大掃除で集めたごみを、全て3丁目に捨ててくるよう古文に命令するなど、3丁目に住むアッコやカン吉を何かと目の敵にしている。唯一姉にだけは頭が上がらない。
三吉 (さんきち)
主人公アッコの従妹。関西弁を話す大人っぽい少年。女性を大切にする紳士で、アッコのママのお手伝いを率先してやる。モコに好意を寄せられており、東京に来るたび遊びに誘われている。
ミミ子 (みみこ)
カン吉の友達。アッコの住む町に越してきた大金持ちの娘。一人で遊んでいるところを、中年の男に浚われてしまったが、アッコによって救出された。普段から上品で口数が少ない。アッコの事を姉のように思っている。
おじいちゃん
主人公アッコの祖父。遠くに住んでいるが、5年ぶりに東京を訪ねてきた。たまたまカン吉がイジメられているのを助け、それ以降カン吉から慕わ頼られている。アッコに鏡の秘密を明かされ、子供の頃に戻りたいという願いを叶えてもらった。
大将 (たいしょう)
主人公アッコに想いを寄せる少年。アッコと同じクラスのガキ大将で、いつも弱いものや女の子をイジメている。しかし本当は女の子とも仲良くしたいと思っており、上手に関わる方法を知らないだけ。いつもアッコやモコを脅しているが、実はかなりアッコに惚れており、アッコが別の男子と仲良くしているだけでヤキモチを焼く。
その他キーワード
鏡 (かがみ)
主人公アッコが変身するために使う鏡。鏡に向かい、なりたいものの名前を反対から唱えると変身することが出来る。元の姿に戻りたい時は、鏡に向かって「戻れ」と唱える。最初は大きめの鏡だったが、のちにコンパクトへと変わり、変身の呪文も「テクマクマヤコン テクマクマヤコン」になった。