ふしぎの国の波平さん

ふしぎの国の波平さん

ローカル遊園地を舞台に、そこで働く人間たちの織りなすドラマを描いた作品。集英社「週刊ヤングジャンプ」2017年44号より連載開始。

正式名称
ふしぎの国の波平さん
ふりがな
ふしぎのくにのなみへーさん
原作者
小森 陽一
漫画
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

日本最高峰のテーマパーク「東京ドリームランド」に憧れを持つ新卒女子・波平久瑠美は、学生時代からキャストとして東京ドリームランドで働いていたが、正社員として雇ってもらうことはできなかった。失意のうちに妥協策としてほかの会社に入社するが、そこで命じられたのは熊本県にある寂れたテーマパーク「東洋スーパーワンダーランド」での勤務。

不慣れな土地やそりの合わない上司たちなど、理想と現実とのギャップに耐えられなくなった久瑠美は、かつて東京ドリームランドに向けていた熱意を東洋スーパーワンダーランドに向け、経営不振のテーマパークを立て直すことを決意するのだった。

登場人物・キャラクター

波平 久瑠美 (なみひら くるみ)

22歳の新卒女子。日本最高峰のテーマパーク「東京ドリームランド」が好きで、学生時代からキャストとして働いていた。仕事にかける熱意は並々ならぬものがあり、バイトながらキャストリーダーとして辣腕ぶりを発揮していた過去を持つ。しかし、東京ドリームランドでは正社員として雇ってもらうことができず、失意のままにほかの会社に入社することになる。 さらに、入社1年目にして熊本県にある寂れたテーマパーク「東洋スーパーワンダーランド」で勤務することに。ヒーローショーイベントを兼ねて行われた入社式のステージで大暴れしてしまうが、結果的に社員や客にウケてしまい、園内の有名人となる。上司たちの園の経営に対する熱意のなさや、東洋スーパーワンダーランドのテーマパークとしての質の低さに我慢がならなくなり、テーマパークを立て直すことを決意。 遊園地事業部イベント企画課に配属され、特撮ヒーロー「宇宙戦士アポロン」のアクションショーを主体としたイベントを立ち上げようとする。名前を「ナミヘイ」と読まれることを嫌がる。

小塚 慶彦 (こづか よしひこ)

東洋スーパーワンダーランドに勤務する男性。遊園地事業部イベント企画課係長で、波平久瑠美の直属の上司に当たる人物。園内でのヒーローショーなどのイベントの企画を担当している。大人としての常識と、子供っぽい破天荒さを併せ持った性格をしている。仕事では久瑠美と衝突することも多いが、久瑠美の能力は評価しており、陰ながら支えようとしている素振りを見せることもある。

大場 美月 (おおば みづき)

波平久瑠美と同期入社の女性。宣伝広報課に所属。誰とでもすぐに仲よくなる明るい性格の持ち主で、久瑠美とも仲良くなる。

吉村 豪太郎 (よしむら ごうたろう)

波平久瑠美と同期入社の男性。遊園地課に所属。特撮オタクであり、ヒーローショーの仕事を希望して「東洋スーパーワンダーランド」に務め始めるが、イベント企画課ではなく園内の整備などに携わる遊園地課に配属されてしまい、落ち込んでいた。特撮ヒーローに対するこだわりが強く、イベント企画課に配属されながら特撮ヒーローにはあまり詳しくない久瑠美のことを最初は嫌っていた。 しかし、久瑠美の仕事にかける情熱や行動力を見て、次第に惹かれるようになる。

MARIA (まりあ)

福岡県で活動中のノイズバンド「liberty world」のギター担当の女性。レズビアン。かつて「朝倉純」という名義で作家活動をしていたことがあり、著作は直木賞を受賞したこともある。さらにそれ以前には、別名義で特撮ヒーロー番組の脚本を書いていたこともある多才な人物。刹那的な性格で、現在は作家活動を休止し、音楽活動を行っている。 波平久瑠美から、ヒーローショーの脚本を執筆するように依頼される。しかし、特撮に対する知識の浅い久瑠美の依頼を拒絶し、さらに犯そうとする。

場所

東洋スーパーワンダーランド (とうようすーぱーわんだーらんど)

熊本県にあるテーマパーク。ホテルやゴルフ場などを経営する企業、東洋グループが経営している。特撮ヒーローによるアクションショーの聖地として知られているが、都心部から外れた片田舎にあることもあって、経営状態はあまりよくない。

クレジット

原作

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